高齢者の万引き

ある番組の特集で「高齢者の万引き」をテーマにしたテレビが放映されました。

番組のコメンテーターたちは「お金がないからだ」とか「寂しいからだ」と言っていましたが、本当にそうでしょうか?

「万引き」が一つの特徴にもなる病気があります。

認知症のひとつであるピック病です。

万引きや、診察中に足を組んだり、腕を組んだり、カルテを勝手に触ったり、じっとしていられずに診察を受けられなかったり・・・

高齢者の万引きには要注意です。病気が隠れている可能性があることも考えなくてはなりません。病気なのに犯罪者として処罰を受ける・・・とても心苦しいものがあります。

ちなみに、番組で放映された方の一人はピック病ではないかと思われました。ピックに特徴的な態度がたくさん出ていましたから。その方は、結局反省もみられないとのことで、スーパーの店長さんや警察官に厳しいことを言われ、最後はパトカーに乗せられ連行されていきました。

すぐさまテレビ局のHPのお問い合わせに意見を送りましたけど、反応があるかどうか・・・。

もっともっと地域の人たちや警察官に、ピック病について啓蒙していかなければなりません。

今後ますますこのような問題は増えてくると思います。

高齢者の犯罪を、「寂しいから」とか「お金がないから」で片付けてはいけません。

 

ちなみに慣れた先生なら、ピック病は数十秒で診断のあたりをつけることができます。それだけ特徴的なこともあるということです。

またピック病に対して通常の認知症治療を行うと、大体悪化します。

間違った治療を受けて苦しんでいる方、ご家族がたくさんいます。

治療を開始したのにどんどん手がつけられなくなっている方がいましたら、ぜひ御相談ください。