抗うつ薬について

平成27年7月大分県で民家が全焼し、子供4人が焼死、父親が逮捕されるという事件がありました。
その初公判があり、事件の内容がより明らかになってきました。

事件が起きたときから、動機もぱっとしないし、なにか「すっきりしないなぁ」という印象だったのですが、この父親、うつ病で心療内科に通院されていたんですね。

「ひょっとしたら抗うつ薬を飲んでいたのではないか?」
そうだとすると、この事件が起きてしまったことが腑に落ちる感じがしました。

 

うつ病でよく処方されるSSRIという薬は、逆にうつ病を悪化させてしまったり、自殺を増やす、殺人事件などの凶悪事件を引き起こすなどの副作用があるのです。

健康な人にSSRIを飲んでもらった実験では、「まるで外からの力によって、自分の脳に植えつけられた考えに従わざるを得なかった」と述べています。その方は自殺する直前までいったようです。

また凶悪事件としては
1999年アメリカで起きたコロンバイン高校銃乱射事件(15人死亡)
同じく1999年日本で起きた全日空ハイジャック事件(機長1名死亡)
があり、どちらもSSRIと事件発生の関連が指摘されています。

ちなみに全日空ハイジャック事件では、裁判において「SSRIの服用が事件発生の要因になった」と正式に認められています。

その他にも
「06年に川崎市多摩区の団地で起きた小学生投げ落とし事件、京都の塾講師による小学6年の女児殺害事件(05年)、愛知県の元暴力団員が立て籠もって県警『SAT(特殊急襲部隊)』の隊員を殺害した事件(07年)、ドン・キホーテ放火事件(04年)、福岡男児殺害事件(08年9月)でも被告がSSRIを服用していた」
と言われています。

ちなみにコロンバイン高校銃乱射事件ではルボックスの副作用が事件を発生させた要因であると指摘され2002年ルボックスの販売が中止されました。しかしアメリカでだけです
日本では現在も販売され続け、内服されている方も多くいます。

またアメリカではパキシルという薬に対して訴訟が数多く起こされ、製薬会社は訴訟解決のために計20億ドル以上を投じてきました。

しかし欧米でこのように抗うつ薬が大きく問題になっていることなど日本ではほとんど報道されていません。
典型的なメディアコントロールでしょう。

このように自分も批判的な立場になっているのも、患者さんで実際に体験しているからです。
安易に抗うつ薬を処方され、挙げ句の果てには認知症と診断され、周辺症状が強いからと、抗精神病薬を処方されていた方がいます。
周辺症状でもなんでもなく、ただの薬の副作用です。
薬を少しずつ減薬し、今では自然な笑顔も多くみられすっかり元気になられました。
初診時は仮面をかぶったような表情で、いつもイライラしている方でした。
現在内服薬は睡眠薬を時々飲むくらいで済んでいます。

あるいは更年期障害に抗うつ薬を処方されていた方もいます。
その方は内服して「おかしい」と感じ、自身で中止されていました。
診察しても、抗うつ薬なんか必要のない人でした。

本当のうつ病ではない人が飲むと、逆に体調が悪く感じることが多いように思います。
しかし、まじめな人ほどまじめに薬を飲み続けてしまうのでどんどん体調が悪化していきます。

SSRIが効いたという患者さんももちろんいるでしょう。
しかし自分の経験ではほとんどいません。
経験が少ないからかもしれないし、精神科医ではないので本当のうつ病患者さんに接することが少ないからかもしれません。

しかし現在の医療では、安易に抗うつ薬が処方されすぎているように感じます。

今回の大分の事件で、父親が抗うつ薬を飲んでいたかははっきりしませんが、初公判で明らかになった父親の行動を聞くとやはり抗うつ薬が関与しているように感じられて仕方がありません。

巷では、興味本位におもしろおかしく父親を非難したりしている人がいます。
しかも家族の写真までネットで拡散してしまっている人もいます。

しかし父親を裁くだけで本当に良いのでしょうか?
そこに医療は適切に関与していたのか、職場環境には問題なかったのかをつきつめていく必要があるように思います。

「うつ病の父親が起こした事件」だけですむ問題ではありません。

抗うつ薬が関係しているとしたら、それが一家を崩壊させ、幼い4人の子供の命を奪った・・・
とてもやるせない気持ちになります。