国立栄養・健康研究所には参りました

アメリカのトランプ大統領が新型コロナに感染したという衝撃ニュースがありました。
そして早速どんな治療をおこなっているのか報道されています。

そこにはなんとビタミンDも出てくるのです。
「亜鉛、ビタミンD、ファモチジン(胃薬です。日本での先発品はガスター)、メラトニン、アスピリン」を内服しているとのこと。
メラトニンは睡眠ホルモンですが、抗酸化作用が強力にあります。
アスピリンは血栓予防でしょうか。
胃薬はよくわかりません。

一国の主が、みんなが一番関心のある病気に対してどんな治療をしているのか詳しく公表するところがすごいです。
日本では絶対にあり得ませんね。
100%と言って良いほど、日本では政治家さんなどお偉い方々は国民には公表しないでこっそりと自分だけの治療をすると思います。

国立アレルギー感染症研究所所長のファウチ(いつも会見の時にトランプの隣にいる人)でさえ、テレビ番組で「私はビタミンDを飲んでいる」と発言しています。
不自然なほどワクチン推進しており黒い噂もあるファウチですが、なんだかちょっといい人なのかもと一瞬思ってしまいました。

一方で日本はどうか。
自分はこれまで散々「国立健康・栄養研究所」を非難してきました。
『「新型コロナウイルス感染症の予防にビタミンDが効く」等の情報に注意』と題して、ビタミンDは効果ないと言い切っていたからです。
それが9月に入って突然メンテナンス中になりました。
世界各国ではビタミンDと新型コロナの関係に関するデータがたくさんでてきていましたから、それらのデータをもとに修正するのかと期待しておりました。
明らかにビタミンD濃度が低いと、新型コロナにかかりやすくなったり重症化しやすい、ビタミンDがしっかりあると、新型コロナにかかったとしても重症化しにくいという傾向がはっきりとしていました。

つい先日の9月はじめにも、シカゴ大学の研究者が
「血液中のビタミンDレベルが低い人は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患するリスクが高い可能性がある」との報告をしました。
この研究者は、「ビタミンDは免疫系の働きにとって重要であり、ビタミンDサプリメントがウイルス性気道感染症のリスクを抑制することは、これまでにも報告されていた」といい、今回の研究の結果から「この関係がCOVID-19にも当てはまる可能性がある」と述べています。
この研究ではビタミンD欠乏と非白色人種(黒人やヒスパニック系)の要素が、意な関連因子として抽出されています。

で、10月になり、国立健康・栄養研究所のメンテナンス中がとけました。
なんと、結局またビタミンD批判です。
心からがっかりしましたね。
否定論文だけ集めて、それをもって効果は確認されていないと断言しています。
これだけ肯定的な論文がでているのに、意図的に肯定的な論文を排除しているようにしかみえません。
それとも国立健康・栄養研究所の研究員は論文を評価する力もないのでしょうか?

論文ってほぼ全例肯定の論文と否定の論文があります。
これだけ抗酸化作用が確実にあるとされているビタミンCだって、その作用に否定的な論文もあります。
大抵投与量が極端に少なかったり投与期間が短かったりして、同じ条件での試験じゃないことが多いのですが。
いかにも効かなそうなビタミンC量で試験をしておいて、それで論文の題名は「ビタミンCには効果がない」とだけになります。
ニュースとかでも論文の題名だけ引用されて「ビタミンCには効果がない」と発表されます。
そうやって国民は騙されます。
論文の中身が大事なのに。

ビタミンDに関する論文も、肯定的な論文はたくさんあります。
ここ数年でビタミンDに関する膨大な量の論文が発表されています。
ここ2~3年でも毎年5000本以上の論文が発表されています。
それこそ否定的な論文より肯定的な論文が多いのではないでしょうか。

例えば、2020年4月には「Evidence that Vitamin D Supplementation Could Reduce Risk of Influenza and COVID-19 Infections and Deaths 」Nutrients. 2020 Apr 2;12(4):988. という論文も正式に発表されています。
日本語訳すると「ビタミンDサプリによってインフルエンザやCOVID-19の感染や死亡を減少させることができる証拠」となるでしょうか。

まだまだたくさんあります。
インフルエンザに対するビタミンDの効果についての肯定的な論文は。
あまり上げすぎてもブログ読むのが面倒になるかもなのでこの辺でやめておきます。
それぐらいあげたらきりがないほどの量です。

それなのに国立健康・栄養研究所は「否定的な結果の論文だけを何本か集める」という姑息な手段を用い、それを国のホームページに載せて国民に「ビタミンDに効果は確認されていない」と周知しているのです。
まったくもって公平ではありませんし科学的ではありません。
あまりにもひどすぎて言葉も出ません。

「一度言ったことは撤回しない、素直に過ちを認めない」という日本の役人根性がもろに出ています。
科学にこんな役人根性はいりません。
こんなんで日本人いや、人類の健康を守ることができるのでしょうか?
こんなことばかりしているから日本の研究者は評価されにくいのでしょう。
一体いつまで意地を張って否定し続けるのかみものです。
自分の体裁を守るだけで、日本という国は本気で国民の健康や命なんて考えていないことがよくわかりました。
栄養と健康を研究する国の代表的機関がこんなことしかできないんですから。
国立健康・栄養研究所って、日本国民の為にどんな役に立っているのでしょう。

ビタミンDの効果を公平に評価しない。
で、新型コロナ対策には「バランスの良い食事を」ですから。
それしか言えない国の栄養専門機関ってなんなんでしょう。
こんなことしかできない研究機関に国の予算(税金)が投入されていると思うとはらわたが煮えくりかえります。

こっちは患者さんのビタミンD濃度測定しても、保険で査定されてしまい、検査代金がクリニックの自腹になってしまうことが多々あります。
国立健康・栄養研究所の予算を少し回して欲しいくらいですわ。

※修正です。
国立健康・栄養研究所のページには、申し訳ない程度に1本だけ肯定的な論文が出ていました。
けれど記載されている論文の2009年~2015年の論文はすべて否定的な論文。
2017年の論文だけが肯定的な論文でした。
やはり論文の採用はバランスが悪い印象があります。
そしてなぜ最近の論文は採用しないのか理解に苦しみます。