今日北海道では過去最多の96名の新型コロナ陽性者が確認されました。
ここ数日はずっと増加傾向で、過去最多を塗り替えていましたからね…。
一方で、11月1日から新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、中国、韓国、台湾、香港、マカオ、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、豪州、ニュージーランドからの入国者の空港でのウイルス検査が不要になりました。
一気に11の国・地域からの入国緩和です。
一応、日本での滞在場所や連絡先などを登録する質問票の提出や、入国翌日から14日間の待機と公共交通機関を使わない移動の要請は従来と変わらないようです。
しかし14日間の待機って、守るわけがありませんよね。
ホテルにかん詰になって、ご飯はどうするのでしょう。
毎日ルームサービス?
コンビニ行くに決まってます。
本当に甘すぎます。
冬は普通に風邪のウイルスが活動する時期です。
つまり同じコロナである新型コロナだって、冬に向けて陽性者が増えるのは誰だって予想がつきます。
陽性者の数が増えれば大騒ぎ。
医療崩壊が迫っているとか、病床が切迫しているとか。
一方で海外からはどんどん入国させる(ましてや海外でも感染者が激増しているというのに)。
本当にやっていることがとんちんかんです。
もういい加減ニュース速報はやめて欲しい。
今日の東京87人のことだって、ニュース速報で流れていました。
この国は何を目指しているのかよくわかりません。
こんなことやっているから、国は国民からの信用が得られないのです。
北海道の感染者急増は明らかにGo to トラベルの影響でしょうね。
訪問診療で車で走っているとわかりますが、レンタカーが増えたのなんの。
(しかもなぜか暴走レンタカーをよく見かけます…。どうでもいいことですが。)
外来で患者さんとGo to トラベルの話題になったとき、ある旅行サイトをみてみました。
そうすると定山渓温泉など週末はどこも満室でした。
イギリスでは、感染者急増に伴いイングランド地方を再度ロックダウンするとのことです。
で、今日のニュースでは、イギリスにもGo to イートのキャンペーンがあったのですが、「イギリス版Go To Eatがコロナ流行拡大の原因だった」と調査結果が出たようです。
「新たに発生した新型コロナのクラスターのうち、8~17%はこのキャンペーンに起因するものだった」とのことです。
ウォーリック大学が調査したものですが、おもしろいことに天気との関係も調べていて、雨の日はレストランの客足も少なくなり、新規感染者も減る傾向があったとのことでした。やっぱりどれだけ人が出ているかって重要なんですね。
今日本がやっていることは、どんどん陽性者を出すことを行っています。
Go to キャンペーンしかり、入国緩和しかり。
陽性者が増えて当然のことをしています。
それなのに陽性者が増えていると大騒ぎ。
意味がわかりません。
重症になる率であるとか死亡率であるとか、最近の数字をしっかりだして、今はそれほど恐れる必要はなくなりましたよとちゃんと説明して、だから入国制限も緩和しますよとか、Go to キャンペーンも継続しますと言えば納得すると思うのです。
もしくは新型コロナを本当にヤバいと思うのであれば、Go toキャンペーンのやり方を変えるとか、入国制限を緩和したらいけません。
とにかく、やっていることに一貫性がないのです。
もちろん経済をまわさなきゃいけないのはわかっています。
国はGo toキャンペーンや入国緩和を行い、経済を最優先しているようにみえます。
ということは国は新型コロナをそれほど重要視していない(恐れていない)ようにみえます。
本気で新型コロナ対策、陽性者を出さないようにする努力をしていない。
3蜜を避けて、手洗い・うがいをやって感染対策をするようにとか、ただ国民に呼びかけているだけ。
国としての新型コロナ対策はほとんどないんじゃないでしょうか?
そうなんです。
国の立ち位置、本音としてはそういうことなんだと思います。
国が思っていることは、新型コロナは現段階ではそれほど危険ではないよということなのではないでしょうか?
つまり新型コロナ、新型コロナと大騒ぎするほどではないと。
形だけ大変だ大変だとは言っていますが、本気で大変だとは思っていない。
確かに現在も1日10人程度亡くなる日もあります。
しかしこれも以前ブログに書きましたが、新型コロナが直接の死因になったかどうかはわかりません。
それに、これまでも風邪やインフルエンザでだって1日何人も亡くなっていたのです。
だから亡くなっても仕方ないじゃないかということではなく、「亡くなってしまうのは新型コロナだから特別ということではない」ということです。
もちろん医療としてはゼロを目指すべきですが、今まで風邪やインフルエンザで亡くなる人をゼロにできなかったのに、新型コロナだけゼロにするのは不可能です。
でもなるべく亡くならないように、ビタミンDや亜鉛などをしっかり摂取するようアドバイスをして免疫力を高める努力をする必要はあると思います。