最近コロナネタばかり続いたので、今回は一休みです。
雪が降り積もる2月のとある日、訪問診療先の家に到着しました。
車を止めると、そのお宅の庭に見慣れない光景が…。
それがこれ↓
なんだ?なんだ?
い、犬の顔が見える・・・。
そして何か書いてある・・・。
見慣れない光景を見ると、うっすら恐怖すら感じます。
しかもぱっと見、ホラーです。
アップにすると・・・↓
犬(ぬいぐるみです)がビニール袋に包まれ吊されているという、シュールな光景・・・。
寒い寒い北海道で、ビニール袋に包まれながらも笑顔でじっとしている犬(ぬいぐるみです)。
なぜ吊られている?
一体どうした!
段ボールの切れ端にはこんなことが書かれています。
「ここに落ちていました。可愛い豆しばのぬいぐるみです」
もうお宅に入るやいなや、患者さんの診療そっちのけで、犬(ぬいぐるみです)の話で持ちきりです。
自宅前に、巨大な豆しばのぬいぐるみが落ちていたけど、持ち主が現れないとのこと。
段ボールに書かれた文章にこの方の優しさがにじみ出ています。
で、診療中にわざわざこの犬(ぬいぐるみです)を回収してきて、ビニール袋から開放してみせてくれたんですね。
冷えっ冷えの豆しばを。
すると、看護師さんのお子さんが持っている豆しばのぬいぐるみと同じシリーズのやつであることが判明。
こりゃ運命だということで、それでもう「どうぞどうぞ引き取ってください」って話になって、看護師さんが里親として引き取ることになりました。
暖かいおうちに迎えられた画像がこれです。
左側の白っぽいベージュの犬が引き取られた犬です。
頭がちょっとデカい。
名前は「ハチ」というらしいです。
右の茶色い先輩犬の名前は「ツン」というそうです。
真ん中のちっこいのは、「チビちゃん」だそうで。
ちなみにハンドパペット仕様。
そのため自立して立てません。
要介護者です。
まるで生き別れの家族と再会したかのような感じ。
こうして平和な世の中が訪れましたとさ。