先日紹介した本「電気汚染と生命の地球史 インビジブル・レインボー」からの紹介です。
「ポルフィリン」という言葉、効いたことがある人もいるかと思います。
本から抜粋します。
『ポルフィリンは光に反応する色素として、植物や動物の組織の中や地球という惑星の環境において重要な役割を果たしている。植物の中でポルフィリンはマグネシウムと結びつき、葉緑素と呼ばれる色素になる。植物を緑色にして、光合成をおこなわせる。動物の中では、ほぼ同じ分子が鉄と結びついてヘムと呼ばれる色素になる。ヘモグロビンを構成する重要な要素であり、血液を赤くし、酸素を運べるようにする。さらに、ミオグロビンというタンパク質の重要な構成要素でもあり、筋肉を赤くし、血液から筋肉細胞へと酸素を届けている。ヘムはまた、シトクロムCやシトクロム酸化酵素という酵素の中心的な構成要素でもある。あらゆる植物や動物、最近のすべての細胞に含まれていて、栄養素から酸素へと電子を移し、細胞がエネルギーを取り出せるようにしている。そして、ヘムは、シトクロムP450酵素の主要な構成要素であり、肝臓の中で環境化学物質を酸化して、私たちのために解毒してくれているのだ。
別の言い方をすれば、ポルフィリンはまさしく特別な分子であり、酸素と生命を結びつけている。』
長々しい引用でした。
そして「???」となってしまう方もいるかと思います。
要は簡単に言えば、動植物にはポルフィリンという物質がとっても大事ということです。
ポルフィリンがなければ生きていけないといえるくらい重要なものなのです。
医療職の人はポルフィリンという言葉はほぼ確実に聞いたことがあるでしょう。
「ポルフィリン症」という病気があるからです。
でも教科書上で習うだけで実際に診察することは稀です。
稀な疾患で、原因も不明、有効な治療法もないため指定難病とされています。
(一部治療法はいくつか出てきてはいます)
で、また本からの抜粋です。
『体内に過剰に蓄積されるとポルフィリン症と呼ばれる病気になる。この病気は、本当はまったく病気ではなくて、環境汚染に対する生まれながらの感受性という遺伝的形質なのだ。』
『私たちの細胞は、ひとそろいのポルフィリンとポルフィリン前駆体から、8種類の異なる酵素を触媒とする8段階の過程を経てヘムを作り出している。(中略)どれか一つの酵素が減速すると、そこがボトルネックとなる。ボトルネックの背後では、ポルフィリンとポルフィリン前駆体が過剰となり、それらが体内にくまなく蓄積されて病気を引き起こす。』
『ポルフィリンや前駆体が皮膚にたまると軽度から重度までの皮膚損傷や光過敏を起こす。神経系にたまると神経疾患を発症し、他の臓器にたまればその臓器に対応した病気になる。』
『ヘム経路における酵素は、環境毒素に対する人体の感受性が最も高い要素の一つだ。したがって、ポルフィリン症は環境汚染に対する反応であり、実のところ汚染されていない世界では極めて稀なことだった。』

簡単に言えば、上記の図で一番最後のゴールが「ヘム」となっていますが、その途中でどこかの酵素が弱かったりうまく働かないと、途中の物質が貯まって悪さしちゃうよ、ということです。
1990年代の初め、オレゴン健康科学大学の職業環境医学教授のモートン医師は、化学物質過敏症と呼ばれて問題になっている病気が、ポルフィリン症の一つ以上の症状とほとんどの症例で一致していると提起しました。
そして、化学物質過敏症の患者で検証をしたところ、患者の実に90%で一つ以上のポルフィリン酵素が不足しているとわかったのです。
ここ大事ですね。
現代の方、化学物質過敏症の人結構増えてきていますから。
またモートンは、電気過敏の人の多くにポルフィリン酵素の欠乏が見られることと、電気過敏と化学物質過敏症が同じ病気の症状であるように思われることも発見しました。
そして、ポルフィリン症が現在考えられているような極めて稀な病気ではなく、世界の人口の少なくとも5~10%に影響を与えているに違いないことを示しました。
「慢性的で症状が表面に出てこない段階のあらゆる種類のポルフィリン症で持続的な神経の問題が起こっている」
「慢性の比較的軽い症状であることが最も多い」
「その主たる原因は、現代の環境を汚染している合成化学物質と電磁場なのだ」
とも書かれています。
現代は化学物質や電磁場による環境汚染によって、化学物質過敏症のような症状を呈する人が増えています。
そして詳しくみていくと、実態は(プチ)ポルフィリン症ともいえるかもしれないということです。
話はまだまだ続くのですが、ちょっと難解な言葉が出てきたりしたので今回はこの辺にしておきます。
といいながら最後に余談です。
上記のよくわからん化学構造がたくさん書かれた図をもう一度見てみてください。
上の方に何か見覚えのある言葉が出てきませんか?
「5-アミノレブリン酸(ALA)」というところです。
あら?(オヤジギャグのつもりではありません)
そうです。
コロナ禍が始まって急速に注目された「5-ALA」というやつです。
すべての酵素がしっかりと働いて上記の経路がスムーズに流れているのであれば、5-ALAをサプリメントとして補充しても問題ないでしょう。
しかしポルフィリン症はもとより、化学物質過敏症の方は上記の化学反応がどこかでうまくいっていない可能性があるのです。
そこで、大元の5-ALAだけを大量に投入したらどうなるでしょうか?
ポルフィリン前駆物質が貯まって、さらに症状が悪くなるだけです。
特に今後のブログで書こうと思っている、神経系への影響が怖いですね。
急性の症状なら気づきやすいですけど、静か~に「ミエリン鞘」を崩壊させている可能性があります。
5-ALAのサプリを扱っている有名なメーカーのHPを見ても、いいことばかりしか書いてありません。
ポルフィリン症の人が飲んだらダメとも書いてありません。
ほんとは飲んでも大丈夫なのだろうか?
いやいやいや、上記の経路からしてダメでしょ。
それか誰にも害を及ぼさない程度に有効成分が微量しか入っていないのかもしれません。
今回のブログに書いた内容を読んでから、5-ALAサプリのHPや広告をぜひ見てみてください。
ヘムが作られることを書いてあったりしますけど、途中経路のことは当然詳しく書かれていませんし、表面的なことばかりです。
ほんとビジネスだなぁって思いますから。
自分からしたらもはやうさんくさく感じてしまいます。
でもあんな広告を見ていたら、簡単にポチッとしてしまうのでしょうね。
ぜひ「5-ALA サプリ」で検索してサプリビジネスの実態について勉強してみてください。
