先日こんなニュースがありました。
健康な子に打つのですから、
・本当に子宮頸がんを予防する、死亡率を低くするという効果があって
・大きな副作用もない。後遺障害も引きおこさない。
のであれば、とても良い政策であるかのように思えます。
しかし、大事なことを忘れてはいけません。
「ガーダシル、サーバリックスどちらの臨床試験でも、接種時にすでにHPVに感染していたり、HPV抗体を持っている女性にこのワクチンを接種すると、その一部はCIN2やCIN3の病変を生じ、子宮頚がんさえも引き起こす可能性があるという恐ろしい結果が示された。」
(CIN:子宮頚部異形成。前がん病変ともいわれている。)
つまり、
「HPVにすでに感染していたり、感染の既往がある人にHPVワクチンを打つと、逆にガンを引きおこす可能性がある」
ということです。
この件については、メルク社(ガーダシル)およびグラクソ・スミスクライン社(サーバリックス)自身が、「HPVに曝露した女性に対しては、予防効果はないかもしれない」と認めているのです。
上記のニュースでは、
「1997~2005年度に生まれた女性が該当する。」
と書いてあります。
となると、今現在、16歳~24歳ということになります。
HPV感染しているリスクはゼロではないですね。
「HPVにすでに感染していたり、感染の既往がある人にHPVワクチンを打つと、逆にガンを引きおこす可能性がある」
こういうことをちゃんとアナウンスしているのでしょうか。
機会失った女性に無料接種するのはかまいませんが、こういう情報をちゃんと伝え、事前にHPVに感染していないか、HPV抗体を持っていないかどうかなどを検査しなければなりません。
どうせしないでしょうけど。
ちなみに、米国産婦人科学会も患者の事前スクリーニング(検査)をしないよう勧告しているんですね。
これは誰もが理解しがたいことです。
検査なんてやったっていいじゃないですか。
事前に検査されたら何か都合悪いことがあるようです。
ちなみにのちなみに、さらに米国ではもっとひどいことになっています。
FDAがガーダシル9(HPVワクチン)を27歳-45歳成人にも拡大承認
27~45歳なんて、もっとHPV感染しているリスクがある人たちばかりです。
メルク社やグラクソ・スミスクライン社自身が、「HPVに曝露した女性に対しては、予防効果はないかもしれない」と認めているのに、どさくさに紛れて本当におかしなことがおこなわれています。
ワクチン効果のない人、ワクチンが逆にがんリスクになるかもしれない人が検査でわかるのにそれをしない。
そしてがんリスク増大になるかもしれない年齢層にも一気に適応を拡大する。
もはやここまでくると、わざと病人を増やそうとしているようにしか思えません。
臨床試験で得られた
「HPVにすでに感染していたり、感染の既往がある人にHPVワクチンを打つと、逆にガンを引きおこす可能性がある」
という事実がなかったことのようにされているのです。
さて、子宮頸がんの原因は本当にHPVなのでしょうか?
確かにHPVはリスクの一つです。
しかし、HPVが子宮頸がんの原因のすべてではありません。
しかし、一般の方が持っている常識としては
「子宮頸がんはすべてHPVでおこる」
みたいに思っているのではないでしょうか?
メディアをうまく使ったプロパガンダです。
ピロリ菌→胃癌
みたいにね。
おかげで、胃癌検診は大盛況、ピロリ菌の除菌薬などは売上倍増。
中学生にまでピロリ菌健診している自治体があるくらいですからね。
ピロリ菌の薬も、昔の薬をただ組み合わせただけの合剤を新薬として販売して儲けています。
ピロリ菌を大事に飼っていても胃癌を発症しない人はたくさんいますよ。
さて、MSD社(メルク社の日本法人)のホームページにはこんな図が出ています。
上記はアメリカにおける子宮頸がんの罹患率の推移です(2001年~)。
ふむふむ、HPVワクチンが始まってから、ガンが減っているように見えます。
ごくわずかですけど。
さて、視点をもっと広げて、長い目で見てみましょう。
これは1990年からの推移です。
青線がアメリカです。
どうです?
ワクチンなんてやっていなくても最初っから右肩下がりだったのです。
発展途上国といわれているところでは子宮頸がん罹患率は高かったのですが、衛生環境の改善で勝手に罹患率は下がっていっています。
ちなみに麻疹や結核などの感染症もね。
このなだらかな右肩下がりのグラフを、顕微鏡で見たみたいに超拡大して一部分を提示したのが、MSD社のグラフ(上の図)です。
ほんのごくわずかの低下を、大きいように見せかけている。
しかももともと右肩だがりだったのだから、本当にワクチン効果なのかも怪しい。
ちなみに上のグラフで確かに日本は高く見えます。
米国ではずっと前から右肩下がりだったのに(もちろんワクチン効果ではない)、なぜ日本ではこんなに増えているのか。
大体子宮頸がんは現在は30~40代から罹患率が増えてきます(25歳から上昇)。
そして上のグラフの赤線をみると、だいたい2000年くらいから上昇に転じています。
2000年当時、25~40歳の人が生まれた時代はどんな時代だったのか。
1960~1975年ということです。
ちなみに日本にマクドナルドが上陸したのが1971年。
ファーストフードの広がりと少なからず関係していそうな感じがします。
あるいは添加物や農薬、化学物質、環境ホルモンなど。
日本では諸外国に比べ認可されている添加物が圧倒的に多いです。
そしてアメリカなどでは一部の人を除いて「食」「栄養」に気をつける人が増えました。
サプリなどをうまく使ったり。
こういうところが日本とアメリカの違いの理由の一つではないでしょうか。
ちなみに子宮頸がんは低年齢化してきているので、以前は好発年齢はもっと高かったです。
仮に10年くらいずらして考えると、1950年~となりますが、これって「戦後」ですね。
パン(小麦)だとか脱脂粉乳だとかが急速に入ってきた時代です。
というか、子宮頸がんだけでなく、すべての癌において欧米では罹患率・死亡率は下がっているのに、日本だけが増えています。
ヨーロッパなんか、農薬や電磁波の基準めちゃくちゃ厳しいですからね。
医療の質はそれ程変わらないはずです。
となると、あと考えられるのは、食事や環境の違いとなりますね。
あるいはアメリカと日本のワクチン接種率の違いをみてもわかるとおり、日本人は医者の言うことをホイホイ聞いてしまう傾向にある。
抗がん剤やりましょうと言われたら、体力がどんどん落ちていて心では「おかしいな」と思いながら治療をがんばってしまう。
諸外国では代替療法も含め、自分で治療法を探します。
そんな違いもありそうです。
つまりHPVの原因は
・衛生の問題
・食事や環境の問題
・HPV
などが考えられます。
その中でHPVがどれぐらい占めるのか?
MSD社のグラフを見てもそんなにHPVが関与しているようには読めないのですが…。
ワクチン接種が開始したところで、ガクッと子宮頚がんが減っているわけではないですから。
個人的には、食事の欧米化、添加物などが一番の原因かと思われます。
あるいは生理用品も怪しいかなと思っています。化学物質ですね。
さて、子宮頸がん検診を啓蒙する「あかずきん.jp」というサイトがあります。
https://www.aka-zukin.jp/data/
なんのことはない、世界売上高トップのロシュ社という巨大製薬会社の検査事業をおこなっているロシュ・ダイアグノスティックスというところが作ったHPですが。
ちなみにこの会社は今では新型コロナの検査キットでも大儲けしています。
ここにこんな図があります。
20~30代の子宮頸がん、めちゃくちゃ増えてないっすか!?
これヤバくないっすか!?
まさにうなぎ登り。
なにこのスゲェインパクトのある矢印。
しかしよく見てください。
小さくカッコされて「上皮内がんを含む」と書かれています。
「上皮内がん」は「癌」ではありませんっ!
国立がん研究センターの用語集にもはっきり書かれています。
「上皮内がん:通常はがん(悪性新生物)には含めません。」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/qa_words/word/zyouhinaigan.html
細かい数字とか文字とか見るのはとても面倒くさい。
パッとグラフで見た方がわかりやすい。
そんな盲点を突いた手法です。
名付けて「勝手に勘違いさせる作戦」。
「パッと見作戦」でもいい。
千葉県のHPにいたってはひどいですよ。
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenzu/gan/kenshin/shikyuu.html
たぶんグラフの左下に「上皮内がんを含む」と書かれているのでしょうが、字が潰れていてちゃんと読めない。
クリックしてグラフが拡大できるのかと思いきや拡大もできない。
これ、ダメでしょ。
上皮内がんを含む統計やグラフを出すのであれば、はっきりと「上皮内がんは癌(悪性新生物)ではありません」と明記しないといけません。
上皮内がん=癌だと思っている人が多いでしょうから。
というか、上皮内がんを含めたグラフを引用するところがいやらしい。
いやらしすぎる。
上皮内がんを含めないデータだってちゃんとあるのに。
そもそも「上皮内がん」という紛らわしい言葉やめたらいいのに。
みなさん、こうやって騙されているんですよ。
いや、一応※使って、「上皮内がんを含む」てちっちゃいながらも書いているから騙してはいないのでしょうが、ずるすぎる。
「だまされた!」と抗議しても、「アンタが勝手に勘違いしたんでしょ」って言い返されるのがオチです。
「ちゃんと読んでいないんでしょ」とか「ちゃんと自分で調べていないんでしょ」とか。
そう、自分で勉強しないとダマされます。確実に。
ちなみに上皮内がんは「ステージ0の癌」とか、「0期の癌」とかいわれます。
なんじゃ「0期」って。
ゼロはゼロでしょ。
「癌=無し」ということ。
なのにこれが都合よく使われているんですね。
上皮内がんは、上皮という粘膜層内にとどまっているものを指すので、簡単に治療できてしまう。
簡単に根治できる。
だから5年生存率だってほぼ100%。
そう、ステージ0の癌を含めて治療成績を計算するとメチャクチャ良くなるんですね。
ただまともなところはまず、上皮内がんを含めないデータを出していますから安心してください。
ちなみに、上皮内=粘膜内ということですが、粘膜なんてそもそもかなり細胞の生まれ変わりが激しいところ。
そんなこと簡単に想像つきますよね。
ほっといても問題ないことが多い。
勝手に修復されて治ることが多いのです。
これは子宮頚がんのCINでも同じ。
上皮内がんが必ずしも本物の癌に進展するということではないのです。
だから「あかずきん」のサイトだとか、千葉県のサイトのように、上皮内がんを含めたグラフを出して過剰に恐怖や不安をあおるのはルール違反。
上皮内がんを含まない統計だってちゃんとでているんだから、それを引用するべきです。
ちなみに子宮頚がんの10万人あたりの罹患率は16.9人です。
「あかずきん」や千葉県のサイトのグラフにあてはめてみてください。
何でもないつまらないグラフのできあがりです。
本当こういうところでも、「恐怖」「不安」を煽る手法は使われているんですね。
医療なんか根本が「不安産業」といっても良い。
そして「過剰診断」されるとほんと面倒くさいですよ。
ほっとけば治るものも、過剰に干渉されます。
過剰に治療されることもあります。
必ず本物の癌に進行するわけではない「上皮内がん」にも協力いただいて、恐怖・不安を煽る統計を出しているのが実態です。
都合良くデータやグラフが作られ、人々の思考をコントロールしています。
癌の統計を見るときは、「上皮内がん」を含んでいるかいないかを必ず確認するようにしてください。
ちなみにがん保険では「上皮内がん」は補償されないこともありますので要注意。
「※上皮内がんを含む」って小さい注意書き、
サプリの広告に「※個人の感想であり、効果には個人差があります」とちっちゃくすみっこに書いてあるのと一緒じゃん。
まだサプリの方がマシだわ。
医療の世界でこんなだまし討ちしちゃイカンでしょ。
北海道っぽく「へなまずるい作戦」に命名した。
(いやそれだと北海道が悪いみたいだな…)