患者の奪いあい

ここ最近、医師専用の掲示板を見ていると「患者が減った」という投稿が多く目につきます。

患者が減ること自体本当は良いことなのですが、医療機関からしたら「飯のタネ」が無くなるということでまさに死活問題になるのですね。
だから医師専用掲示板では自分たちの窮状を報告し合って、慰め合っている感じです(そのように見えます)。

医師は人々の健康を守る、人々が健康であって欲しいと望むものです。本来なら。
なのに患者さんが減れば困る。
何か矛盾しています。

明らかに、そして不自然に超過死亡が激増しており、そりゃ国民が減れば患者も減るでしょう。
過去最大の落ち込み…日本人の人口減少「歯止めかからず」

以前ブログにも書きましたけど、世間でコロナワクチン接種が始まってから自分のクリニックでさえ、亡くなる人が不自然に増えました。
不自然な超過死亡の増加は普通に考えればコロナワクチンが関係していると考えられます。

患者が減っているのもその影響が大きいでしょう。
ワクチン打ちまくって、人々を不健康にし、最悪の場合死に至らしめ、自分で自分の首を絞めていたのにそれに気づかないのですね。
自分が蒔いた種です。

しかしワクチン推進派の医師たちはこう言うでしょう。
「反ワクの人間たちが医療不信を招いたからだ」
と。

中長期的な副作用のデータもないのに安全だと言い張っておいて医療不信もクソもないですが、ワクチン推進の方法自体が医療不信を招いていた部分も大いにあるはずです。
そういうところは反省せず、人のせいばかりにするのですね。

あんなやり方していたらさすがに気づく人もいるでしょう。
なんかおかしい、と。

SNSで誤情報が広まったせいだとかなんだとか言ってますけど、本当、人のせいにするプロ集団です。

まぁこのコロナ禍によって医療というもの・専門家等ものはどういう人間かをよく知る、いいきっかけになったのは間違いありません。
医療の世界にはおかしなことばかりであることにより深く気づくいいきっかけになったでしょう。

さて、外来患者さんが減ったらどうするかというと、考えられるのは
・ワクチン接種業務にいそしむ
・健診業務にいそしむ
・ささいなデータの異常で患者さんを脅し、頻繁に外来通院させる
などが考えられるでしょう。

今やワクチン天国です。
帯状疱疹ワクチンの公的負担も始まり、宣伝もバンバンしてくれていますからね。
RSワクチンだとか新しいものもどんどん出てきていますし、これからもいろいろと出てくるでしょう。
日本にはあんなにもたくさんのワクチン工場作っちゃったんですしね。
ひょっとしたらまたワクチン専門クリニックなんてものが出てくるかもしれません。

病気になる前に予防が大事なのはいうまでもありません。
ならば健診なり、独自の人間ドックなりで収益を計ろうと考えるところがさらに増えてくるかもしれません。
しかし無駄な検査も気をつけなければなりません。

CT検査でがんになりやすくなるのか? リスク分析結果が明らかに、米医学誌

MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】

CT、レントゲンによる被曝(医療被曝)のリスクは以前から言われていたことですが、今さらニュースになっています。

CTによって新規癌の5%に相当する癌が発症するとはかなりのものです。

もちろんCT、MRIはとても有用です。
むげに毛嫌いせず、必要なときはおこなうべきです。
造影剤も同じことです。

それこそ医者は神様ではないのですから、表面に出てくる症状だけですべて診断できるわけではありません。
そんな透視能力のある医者がいたら最高ですけどね。

日本におけるCT保有台数は、世界でもダントツのトップです。
そして100万人あたりのCT、MRI保有台数もダントツのトップです。
ダントツといっても、ダントツ中のダントツです。

今や一般のクリニックでもCTやMRIを導入していたりしますね。
これらの購入費用はバカ高いですし、維持費もかなりのものです。
経営を相当圧迫する代物です。

つまりそれだけ先行投資したのだから、そしてそれを維持するためにも一定の患者さんが来ないと困るのですね。
ということは、なんだかんだ理由をつけて検査に誘導したくなるのが心情です。
医者はなんだかんだ理由をつけるプロです。
そして患者さんをちょっと不安にさせればイチコロです。

もちろん採算度外視で、本当に必要なときにしかやらない、というまともなクリニックもあるでしょう。
でも以前にも書いたとおりまともなことをやっていたら儲からないのが医療の世界です。

ある意味「患者さんを食い物にする」気持ちがないとクリニックは病院経営はできないのかもしれません。
そう思いたくないですがそれが実情ではないでしょうか。

医者というものは、みんなに健康であって欲しいと願いながらも、実際みんな健康になってしまったら困るという矛盾した職業です。
病気を治すのが医者の仕事といいながらも、みんな治ってしまっても困る。
病人がいないと成り立たない職業。
なんだかへんちくりんな世界です。

『「患者さんを食い物にする」気持ちがないとクリニックは病院経営はできない』
と書きましたが、じゃあ自分はどうなのかというと、患者さんを食い物にしようとして開業したわけではありません。
開業せざるを得なくなって開業したという、志も何もない状態で始めたクリニックです。ひどい話ですが。
(※今はさすがに志がまったくないわけではありませんが、まだまだ模索中です。自分の目指すべきところは何なのかと。それに開業して本当良かったと思っています。)

開業当初こそ、「やっぱ開業したら広告出すもんかな」とミーハーな気持ち?もあって、市の広報誌などに広告を出したりしていましたが、「なんか違う」と感じ、今は広告も一切出していません。
そしてブログで再三書いているとおり、患者さんには安易にクリニックに来て欲しくありません。
クリニックに来ないことが良いことであり、クリニックから卒業させるのが医者の仕事です。
通院頻度に関しても、糖尿病のコントロールが不良なケースとかそのようなことがない限りは、3ヶ月に1回とか6ヶ月に1回とかざらです。
訪問診療は毎月最低でも1回は行かないといけないという決まりがあるので、毎月コースにはなりますが…。
それも収益のことを考えたら月2回の訪問診療が確実によいのですが、うちは月1回の訪問診療の患者さんが多いです。
訪問診療クリニックによっては、月1回のコースがあるにもかかわらず、それを患者さんやご家族に提示せず、有無も言わさず月2回の訪問診療を契約させるところが多いようです。

そう、訪問医療の世界でも過当競争が始まっています
訪問診療クリニックも乱立し、訪問看護ステーションも乱立状態です。
そして「患者さんの奪いあい」も起きていると感じます。

いかに退院後の患者さんを引っ張ってくるかとか。
いわゆる営業みたいな感じで病院やケアマネにすり寄っていくクリニックやら訪問看護ステーションやらがあります。
あるいはすでに訪問診療クリニックが入っているのに、そこから患者を奪うとか。
まるで戦国時代のようです。
そこには「患者さんの気持ち」が完全に抜けています。
表向きは「患者さんのことを思って」とか言うのでしょうが、本音は「カネ」としか見ていません。
「自分たちが生き残るために」という、まさに戦国時代であり、自分のことしか考えていないようです。

そのよい例が以前ブログにも紹介した、ホスピス型住宅における訪問看護の不正請求です。

「疑問を持ってはいけない会社」ホスピス住宅最大手で私が見たもの 「社会課題の解決」どころか地域医療が壊れる?

ホスピス住宅「儲け至上主義」で不正行為が蔓延。最大手にも疑惑、手厚い看取りの制度が収益化手段に

なんなら訪問介護でも同じようなことがおこなわれていました。

【独自】医心館、訪問介護でも不正請求か ホスピス最大手、会社ぐるみ疑い

こんなのは食っていく食っていけないという話のレベルではなく、必要以上に金儲けしようとしているから起きていることではありますが。
ここで働く看護師は高給なようですが、ある意味口止め料としての意味合いもあるのでしょうね。
良識ある一部の看護師が告発したから発覚したものの、それ以外の多くの看護師(たぶん99%以上)はだんまりを決め込んでいるわけです。
そこが大きな問題だと思うのです。
記事を見ればわかるとおり、明らかに不自然な記録だったりするのに、だんまりを決め込んでいるのです。
これって経営者だけが罰せられるのはおかしく、医療者としても共犯だなと思うのですが。

先ほど訪問医療の世界も戦国時代と書きましたが、下記の記事も興味深いものです。

訪問看護は「9割引きの格安マッサージ」…現役世代が重税に苦しむなかで「福祉の無駄遣い」がなくならないワケ

ここには主に訪問看護について書かれていますけど、『サービス業化する訪問看護』なんてことも書かれていますね。
これは訪問診療にも言えることです。
患者さんをつなぎ止めておくために「患者さんや家族のご機嫌取り」に走るケースも少なからずあるのですね。
なんでもかんでも患者さんや家族の求めに応じて往診するとか。
それはそれで患者さんや家族は安心感は得られるのでしょうが、そんなことをしていたらきりがありませんし、それは患者さんや家族のためにもなりません。
「(医者の)顔を見るだけで安心する」という側面はあるでしょう。
しかしいつでもかんでも行けるわけではありません。
こういう場合は様子をみても大丈夫とか、あるいは自分でも対処できることはやるなどを学ばないと、いざとなったときに困ると思うのです。

そして、臨時の往診などにはそれこそ多くの医療費がかかります
日中であれば「緊急往診」として算定されたりしますし、休日や時間外、深夜などでは相当な金額の手数料が追加されます。
1割負担であったりしたらあまり気づかないかもしれませんが、「顔を見るだけ」で多くの医療費負担を国にもかけることになります。
定期的に診察していれば、バイタルや様子を聞かせてもらうだけでも、その患者さんが本当に危険な状態かはある程度想像つくものです。
「なんでもかんでも往診」は今や患者さんのご機嫌取りにもなっているし、訪問診療クリニックの収入源にもなっています。
当然そんなのは本当の医療だとは思いません。

ですから自分は本当に必要なときにしか臨時では往診しませんが、それで患者さんやご家族がご機嫌ナナメになったとしても仕方ありません。
それで他のクリニックに変更するとなっても仕方ありませんし、どうぞご機嫌取りクリニックに変更してくださいという話です。
(なんでもかんでも往診は一時厚労省でも問題に挙げられました)

患者さんが減ることによりこれからの医療の世界も変わるでしょうね。
これからの時代、病人を待つとか、極悪非道の病人を作るとかするのではなく、いかに病気にならないか、その術を啓蒙し伝えていくことをメインにするべきではないのではないでしょうか。

ある意味本当の医療につながっていくのではないか、そう願うばかりです。

病院やクリニックにおいては、患者さんがいないジリ貧な状態が本来目指すべきところです。
閑古鳥が鳴いて嘆いてばかりいるのではなく、それが医者としては喜ばしいことなのですから、医者が儲かるという幻想はいい加減捨てた方がいいかと思います。

コロナ禍のおかげで目の肥えた方々が増えました。
そして知識の増えた方々も増えました。
一方で何も気づかない人も多くいるわけで、そのような人たちは従来の医療のシステムの中で生き続ける人たちなのでしょう。
医原病だらけの世界で、医療人たちのの飯のタネになりなり続けていくのでしょう。

これからは医療・健康分野は2極化が進んでいくんだろうなと思います。