高齢者になるとほとんどの方が血圧の薬を内服されています。
確かに脳心血管系の病気に今までかかったことがあったり、リスクの高い人はしっかりとコントロールする必要があります。
しかし、「本当に必要なのか?」と思われる患者さんもたくさんいます。
過度に血圧が下がっていることにより、認知症の症状が出てしまっている人もいました。
血圧の薬を減薬もしくは中止することにより、少し血圧を上げてあげるだけで、活気が出たり、ふらつきがなくなったりした例をたくさんみてきました。すなわち元気になるのです。
必要ない薬は飲まないに越したことはありません。
漫然と同じ処方をし続けている医者側の責任もあると思います。
人は年齢を重ねてくれば、薬の代謝も変わってくるもの。その日の体調によっても効果が変わってきたりします。
「そのときの患者さんの状態」をみて、処方をすることが大切であると思います。
当たり前のことなんですが・・・。
ただ、この記事を読んで「明日から薬をへらそう!」と思って勝手に中止しないでください。リバウンドで急激に血圧が上がってしまうこともあります。ぜひかかりつけの先生に相談してください。