社会の構造とメディア

先日中国地方にお住まいの方から一冊の本を紹介していただきました。

400ページを超える大作…。
先ほどようやく読破いたしました。

アメリカでは人種差別問題が根付いていると思われますが、その真実についてとっても詳しく書かれています。
たぶん、自分たちが今まで思っていたこととは違うかも知れません。

単純に書けば、「アメリカの民主党は黒人をずっと利用してきた」ということ。
(「黒人」という言葉を使うことに不快を示す方もいると思われますが、著書で使用されているためそのまま使います)

そしてメディアもそれに加担しているということ。

メディアがウソばかり、真実を報道しないということは、今回のコロナ禍でもハッキリしましたが、この著書のなかでの実例として、あの有名な2020年に起きたジョージ・フロイドさんが白人警察官に首を膝で押さえられ死亡した事件があげられています。
(本の中では10章の最後の方)

世界中で大ニュースになりましたし、日本でもかなりメディアでは取り上げられていましたね。

無実の丸腰の黒人が白人警官によって殺されたと。

しかし実際には当時、ジョージ・フロイドさんには複数の麻薬が体から検出されていました。
2007年には複数の仲間と、幼児のいる女性の家に侵入し、女性の腹部に銃を突きつけ、強盗を働いていたことなど。
これをメディアは報道していたでしょうか?

そして、丸腰の白人が警官に暴行を受けて殺される方が、丸腰の黒人が殺されるよりも25%多いという事実。
丸腰の白人が殺されて、こんなにも世界中のニュースになることってあるでしょうか?

そして当時各地で暴動が起きましたが(ほとんどが民主党が政治を握っている都市)、質屋の警備を担当していた黒人の70代元警部が、警報が鳴ったので質屋に向かったところ、20代の黒人男性に打たれて亡くなりました。
このことは報道されていたでしょうか?
まったく取り上げられていません。

警察官が黒人男性に殺される確率は、その逆の場合の18.5倍という事実もあります。

当時のメディアの報道は異常でした。

奴隷の事実にもこの本には書いてあります。
現在のアフリカには、いまだ70万人のアフリカ人奴隷がいるということ。
しかも彼らは、他のアフリカ人に奴隷にされているということ。
アメリカ先住民にもかつては奴隷を所有する習慣があったこと。
そしてアメリカ先住民は日常的に人肉を食べていたということ。

何も知らなかった事実(自分はね)がこの本には書かれています。

そして、370ページ目には、ギリシャの哲学者プラトンの「洞窟の比喩」の話が出てきます。

詳しくは本を参考にして欲しいのですが、子供の頃から洞窟に監禁されている囚人たちの姿を想像してください。
暗闇になれた囚人が、外の世界に突然出たら…。

プラトンは、当然ながらその囚人は光を拒絶すると考えます。
そして、彼は自然と快適な暗い洞窟の中に戻っていくだろうと考えます。

『この怒り、目がくらんだ囚人の状態こそ、多くのアメリカ黒人が、どう考えても理屈には合わないけれど、民主党という名の洞窟に留まり続け、完全に封じ込められている姿そのものなのです。居心地がいいとか馴染みがあるという以上の感覚です。・・・ですから黒人のために慎重に構築された「影の世界」だけで成り立つ暗い洞窟の中に引きこもっているほうが簡単なのです。』

しかし外の世界に出て、太陽に光に少しずつ慣れてくると、この元囚人は、自然と洞窟の中に残っている人々を光の元に導きたいと思うようになるだろう、とプラトンは推測します。
しかしそれは難しいとのこと。
なぜなら、洞窟に残った囚人たちは、真実を目の前に突きつけられると、それを語る人を嘲笑するからです、とのこと。

なんだか、この辺のくだり、うまく説明できないですけど、今のコロナ禍と何か通ずるところがあるような…

まぁ、400ページを読む気力がある方はぜひ読んでみてください。
アメリカを知ることは日本を知ることにもなります。
なんせ日本はアメリカの属国ですから。
ここにある知識を得るだけでも、今後のニュースの見方など変わるのではないでしょうか。

ちなみに巻頭にはインタービューがのっているのですが、
『恐怖に支配されて何かをすることを、すぐに止めなくてはいけない』
と言っています。

巻末の方にはこんなことも書かれています。
『自分でものを考える「義務」があるのです』

これからの時代、国を当てにしてはいけません。
自分で考えなければなりません。

確かに国の制度は十分ではないし欠陥だらけでしょうが、国のせいにだけしていたら、自分の人生なんの発展もない

国の言うとおりにしていたら、食われるだけです。
それでなにか不都合が出ても、国は責任はとってくれません。

自分で考え、自分の人生を歩んでいくべきです。

例えば、周りはワクチン接種者ばっかりで不安になることがあるかもしれないけれど、ワクチンを拒否する人はちゃんと自分で考えてその判断をしているのです。
その判断、自信を持っていいと思うし、自分の人生を歩んでいるということ。

今回の本はアメリカの真実を知ることによって、社会の構造を知ることもできるし、その社会の構造がいろんなところにあてはまる感じもするし、「なるほどね」という話題がいっぱい詰まっています。

—–

さて、話題は変わります。
批判を覚悟の上で書きます。

知床の事故の件について。

この報道もすごく違和感を感じます。

確かに観光船の会社の管理はずさんであったし、事故を起こさない最大限の努力をしていなかったのは事実ですし、そこは強く批難されるべきです。

しかし、ネットニュースなど見ていても、「謝罪会見のときのネクタイが赤だった」とか、確かに礼儀としてはどうかと思うけど、「それをニュースの見出しにする?」ってものもあったり、あまりにも過剰だなと感じることもあります。
議論すべき本質はそこじゃないでしょって。

プーチンは頭がおかしいとか精神病だとか、そういうニュース報道と同じように、もはや「いじめ」の世界になっている

いやいや、まったくもってあの社長さんを擁護する気にはなれないですよ。
でもメディアのあり方が何かおかしい。

で、疑問に思うのですが、なぜ「海上保安庁の初動の遅さ」をどこのメディアもツッコまないのだろうと思うのです。

海難事故はスピードが重要です。

釧路からは30分~1時間程度で向かえるはずです。
ですから最初の通報からすぐに向かえば、まだ沈没する前には到着できた可能性が高い。
午後2時ごろ「KAZU Ⅰ」から会社に「選手が30度傾いている」と無線、「kazuⅠ」はこれを最後に連絡絶つ、とのことでしたから。

13:22 出動指示
14:38 哨戒中ヘリ帰投、給油
15:20 基地発
16:30 現地着

哨戒中で、基地に戻って、給油して向かったから遅れたといわれているけど、釧路には2機のヘリコプターが配備されています
基地にいた1機がメンテナンス中だったとしても、哨戒中になにか海難事故が起きたらすぐに向かえるような態勢を取っていなかったのもおかしい。

強風だったからすぐにいけなかったという話もあるけれど、結果的に給油して夕方ちゃんと向かっている。

救助活動がすぐには難しかったとしても、上空に早く駆けつけることで救えた命があったかもしれない。

気象状況の確認や、装備の確認で出動が遅くなると言う人もいるけれど、装備の確認なんか事前にやっているっしょ
すぐに出動できるように。

海難事故にしては、通報から2時間後の出発はさすがに遅すぎやしないのか?

千歳から向かったNHKのヘリの方が早く着いたという話もあるくらいです。

海保の人命救助と装備はまったくもって比較になりませんが、ドクターヘリだっていつ要請があってもいいように毎日装備を確認します。
そして要請があって3分以内に離陸できるように態勢を整えています。
フライトドクターやフライトナースは、出動がないときは通常業務をしているのですが、要請があったら、走っちゃいけない病院の廊下を走ってヘリポートに向かいます。

いろんな事情があったにせよ、その日出動指示から2時間後に出る態勢しかとっていなかったというのは、やはり問題があるように思えます。

テレビをあまり見ないからわからないのですが、海保の初動の問題点を議論しているところってありましたか?

海保から目をそらすために、あの観光船の会社社長を執拗に連日連日責めているようにも思えるのです。
(何度も言いますが、あの社長を擁護する気などまったくないです)

あれだけ杜撰だった、これだけ管理がひどかったと、とにかくホコリひとつ見逃さないくらいの勢いで、細かなネタを探してきてはメディアは連日伝えています。
なんでもかんでも社長・会社に関するネタを報道しろみたいな感じで。
しかもどの局もほぼ内容は一律。

何かおかしい。

「海保の初動については触れるな」というお達しがあるようにしか思えないのですが…。

少なくとも自分は、海保が当日の初動について納得のいく説明をしたということは知りません。

そんな海保が観光船会社を家宅捜索したとのこと。
なんだかなぁ。