お酒

前回警察官の不祥事が増えている件についてブログを書きましたが、もう一個話題を書くのを忘れていました。

ニュース記事には
『飲酒絡みの事案も目立ち、全体で46人(同17人増)に上った。』
ってあるんですよね。

警察24時を観ていると必ず大麻の取り締まりのシーンが出てきますが、飲酒もダメじゃね?と思ってしまうのですが。
飲酒でこれだけ処分されている人がいるというのに、タバコとのこの格差はなんなんでしょう。
やはりタバコと同じくらい飲酒についても厳しく規制するべきではないでしょうか。
医学的にも飲酒による健康への影響は大きいのですから。
一方では偽善者ぶって「タバコは健康に良くないから」と主張し喫煙所も厳しく制限しておきながら、飲酒はゆるゆるとか、そいう「差」をつけているのがおかしいと思うのです。

「相手の目がうつろです」「話し方が酔っ払っています」 衝突された相手側の通報で発覚 “酒気帯び運転” 北海道で相次ぐ

こんなふうに酒気帯び運転で人様に迷惑かけまくっているのです。

お酒を禁止にしろといいたいのではないです。
タバコとの対応の差がおかしいと思うのです。
業界への配慮の違いなのかわかりませんが、そういう忖度がわかりやすく見えるからいやらしいと思うのです。
いまだにお酒のCMとかバンバンやっていますよね。
国としても税金欲しいくせに、一方では体に悪いからやめろとか、言っていることとやっていることが違うことが気に食わないのです。

そして「禁煙ビジネス」なるものも存在しますからね。
医療の世界にだってあります。
禁煙外来というものも存在しますし、禁煙のための薬も存在します。
だからタバコへの風当たりもが強いのでしょう。
一方で、「禁酒ビジネス」「節酒ビジネス」というのは聞きませんね。

先日日本人の平均寿命のニュースもでていましたけど、この年代の人たちって若い頃はタバコがっぽがっぽ吸っていた年代ですよね。
さすがに晩年は禁煙している人がほとんどかもしれませんが。

クリニックに月1回グルタチオンの点滴に来ている女性はすでに95歳ですが、タバコ吸っています。
これまで自宅に住んでいましたが、同居されている人も亡くなり一人暮らしになってしまったので施設に入居されました。
たいてい施設に入居するタイミングでタバコやめる方が多いのですが(居室は禁煙のことがほとんど)、この方はそれでもやめず、外の喫煙所まで自分で歩いて行かれるようです。
そこでスタッフの人たちと談笑するのも良いコミュニケーションになるようです。
95歳でも一人で歩いて外にタバコ吸いにいけるのです。
これまでも家事ばかりの追われ唯一のストレス解消法だったようです。
このような方にも禁煙勧めますか?

超有名な医学誌が発表、「1日のお酒の適量」とは?

超一流の医学雑誌Lancetに「195の国と地域で23のリスクを検証した結果、健康への悪影響を最小化するなら飲酒量はゼロがいい」という研究結果が出ています。
また以下のような声明も出ています(以前にも紹介したかもしれません)。

心臓によい飲酒量などない、世界心臓連合が発表

でも、いまだに禁酒を勧める医師ってほとんどいないですよね。きっと。
「データが十分ではない」とか言い訳するのでしょうけど、一番の理由は「自分も飲んでいるから」ではないでしょうか
「データが十分ではない」と言っていたら切りがないですし、どこまでデータが集まれば確実なのかもわかりませんよね。
超一流医学雑誌Lancetに発表されたのですから、エビデンス大好き医師たちは飲酒している患者さんがいたら禁酒を勧めなければなりません。
あるいはデータを提示しなければなりません。

こんなふうにデータが出ているにもかかわらず、お酒のCM天国の日本はおかしいです。
あんなに爽やかにおいしそうに飲んで…
芸能人効果って結構ありますからね。

何度も言いますが、お酒をやめろと言いたいわけではありません。
一応適量無しというデータはありますが、やっぱり人それぞれです。
そして自分でコントロールできる飲み方で楽しめるのなら良いと思います。嗜好品として。
ただ上記のようなデータが出ていたり、世界では規制が始まっている地域もあるのですから、そこは知っておいた方が良いと思います。

そしてお酒飲むと、ビタミンB1亜鉛を消費し、マグネシウムも消費・排泄を促されてしまうので、お酒飲むならこれらの栄養素の補充についてもしっかり考えなければなりません。
「お酒飲むなら、ビタミンB群、亜鉛、マグネシウムのサプリも飲め」って感じです(もちろんおつまみでこれらの栄養素を補っても良いです。充分量摂れるなら)。
漢方薬の五苓散も二日酔い予防には良いそうです。
グルタチオンも肝臓を守る作用もありますから飲酒される方にはおすすめです。
翌日まで引きずらない、なんていう感想はよく聞きます。

「国民を健康に!」と主張しておきながら、言いにくいことは言わない姿勢が気に食わないのですよね。
そしてエビデンス大好き医師たちからもお酒の害についてはあまり聞きませんよね。

結局は大企業への忖度だとか、ビジネスだとか、税収だとかいろんなことが絡み合って真実が外に出てこないこともあるのでしょう
もはや二枚舌国家、二枚舌政治家、二枚舌官僚と言ってもいいのではないでしょうか。

エビデンス大好き医師たちも、一方ではエビデンスでワクチンの効果ははっきりしているのだと声高に主張しておきながら、飲酒のエビデンスについては気づかないふりだったりします。
ワクチンの時は、ワクチンの危険性を訴える人たちを相当攻撃していましたが、それと同じように飲酒する人を攻撃したり、お酒のメーカーに抗議したら良いのに。

なんだかここ最近お酒とタバコの話ばかりですみません。
前回のブログの補足のつもりがこんなに長くなってしまいました。

飲酒によって心疾患や発癌リスクが上がります。
上記で紹介した記事にも
『少なくとも以下の7種類のがんに関して、アルコールが原因の1つであることが認められている。その種類は、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肝臓がん、大腸がん、そして乳がんだ。』
しかも
『国際がん研究機関(IARC)は、アルコールを「グループ1の発がん性物質」に分類している。これは“発がん性が明確に証明されている物質”であることを意味する。』
とのこと。

ですから飲酒する人は、マナーを守って喫煙している人を批難することはできませんね。
「(体に悪いことしているのは)オマエも一緒だろ」って話になりますから。
喫煙も「グループ1の発がん性物質」に分類されています。
「グループ1で一緒だね」って声かけてあげましょう。

ちなみに「グループ1の発がん性物質」は他には、アスベスト、アフラトキシン(カビ毒)、ホルムアルデヒド、加工肉(ハム、ソーセージ等)などがあります。

喫煙がらみの事件・事故ってあまり聞きませんけど、飲酒がらみの事件・事故は毎日のように聞きますね。
人様に迷惑かけまくりです。
依存症になれば確実に体も精神も壊します。

けれど飲酒に至ってはほぼ野放し状態です。
たぶん官僚も政治家も飲む人が多そうですし、規制に関しては誰も言いづらいのでしょうかね。

以前にブログにも書きましたが、飲酒がらみの疾患は医者であれば必ず診ているはずです。
だけど世間では飲酒に関してはなぜかあまり問題視されないんですよね。
本当に大きな「矛盾」があると感じます。

飲酒がらみの悲惨な事故・事件を見聞きすると、本当どうにかならないものかと強く思ってしまいます。
悲惨なものではなくても上記ニュースのように、車をぶつけられたとか、家に突っ込まれたとか、巻き込まれた方にとっては本当いい迷惑です。

節酒・禁酒が広まれば、医療費は大幅に節約になるでしょうね。確実に。
社会的にも悲惨な事故、しょうもない事件・事故も減るでしょう。平和が訪れます。

世間では社会保障費の増大で大変だ大変だというけど、飲酒がどれだけ社会保障費の増大に関与しているか考えたことあるのですかね。
国民からむしり取ることばかり考えて、飲酒のことなんて全然触れられていませんよね。

もちろん節酒・禁酒が広まれば経済にも影響は出てしまうでしょう。
考えたらキリがありませんが、経済を回すために体を犠牲にして良いのかというと、それもおかしな話になります

結局答えが出ません。

何度も言いますが、自分は飲酒をやめろと言いたいわけではありません。
(医学的にはやめろというのが正しいかもしれませんが…)

飲酒もタバコも「節度を守って」楽しんだらいいのではないですかね。
違法ではないのですから。
人様に迷惑をかけるような飲み方であるとか吸い方はダメです。
ただ「グループ1の発がん性物質」を飲んだり吸い込んでいるということを肝に銘じていた方がいいとは思います。
そんなこと言ったら楽しめないじゃないかと言われそうですが…。

自分は適度なストレスはあった方がいいとは思ってますので。
食べ物もそうですけど「偏りすぎ」が良くないのであって、バランス良く?お酒飲んだりタバコ吸ったらいいんじゃないですかね。
当然嫌いな人は無理する必要はありませんが。
なんせ今や世の中ストレス物質だらけですからね。
わざわざお酒やタバコでストレス与える必要もないっちゃないです。

お酒の強い弱いなど体質があるように適応能力は人それぞれです。
お酒でストレス解消になるとか癒やされるという人もいるでしょう。
タバコも、それがその人にとっての良いストレス解消になる人もいますし、頭がさえるとか落ち着くとかいう人もいます。
自分の中での「メリット・デメリット」を考え、節度を守り、依存しすぎないよう注意をして楽しんだらいいと思います。

ただ飲酒と喫煙に対する国の対応には矛盾を感じますので、そこは是正してもらいたいとは思います(あまりにもお酒のことを軽く考えすぎています)。
医学的にも、医療費的にも、もっと節酒するよう啓蒙する必要はあると思っています。CMバンバン流している場合ではありません。

お酒を分解する酵素が弱い人が飲酒を続けていると、食道癌等のリスクが上がります。
お酒が強い人の基準に合わせるのではなく、弱い人に合わせて国は積極的に対策を講じる(啓蒙等)必要があると思います。
本気で国民を健康にしたいと思っているのならの話しですが。