原発

これまで原発についての自分なりの考えはちょろっとブログに書いてきました。

単純に「災害時などの影響でコントロールできなくなるんだったら使うべきではない」という考えです。
しかも日本は地震の国ですからね。
いつも「想定外」で逃げますけど、「想定外」を想定しないといけないのは明らかです。
冗談じゃなく人の命がかかっているんですから。

ですからどんな災害が来ても、あるいはどこからかミサイルが飛んできても100%守れる、100%コントロールできるのでなければ、今の「人類の原子力に対する技術は未熟」ということなのですから使うべきではありません。
ほんとに、全国に巨大な爆弾が置かれているようなものです。

1月、驚きのニュースがありましたね。
静岡県にある浜岡原発の不正問題です。
それこそ地震に関わるデータについて、都合の良いデータだけを使っていたことがわかったのです。

浜岡原発データ不正、規制委が中部電力本店に立ち入り検査の方針…不正発覚のきっかけは外部からの情報提供

【社説】浜岡原発不正 安全性を揺るがす暴挙だ

しかも外部からの情報提供によってわかったことです。
腐った社会ではもみ消される可能性もあるだろうに、まだ正義はあるようです。

中部電力は地震データをわざと過小評価したのです。
都合の良いデータだけを抽出していたのです。
しかも関わった社員は「意図的に」行ったことを認めています。

中部電力は国民の命などどうなっても良いと思っていることがはっきりしました。
しかも東京と大阪をつなぐ中間地点です。
浜岡原発が事故を起こせば日本が確実に分断されますし被害も相当なものになるでしょう。
中部電力は国民の命だけでなく、「日本」自体がどうなってもいいと考えているということです。
日本という国、国民よりも、自分たちの都合だけを考えている。
「自分たちが良ければそれでいい」の究極の形です。
やばいでしょ。

そして1月21日に再稼働した新潟県の柏崎刈羽原発においてトラブルが発生。
早速翌日に原子炉停止となりました。

「考えられない事態」柏崎刈羽トラブル続発、再稼働翌日に原子炉停止

『国の原子力委員長代理を務めた鈴木達治郎・長崎大学客員教授(特定非営利活動法人ピースデポ代表)は「前代未聞で普通では考えられない事態だ」と指摘。「10年以上稼働していなければ、どの原発でもトラブルは起こり得る」とする一方、「これまでなぜ見つからなかったのか。再稼働を急ぐために慌てて確認作業をしたのではと言われても仕方がない」と語った。』

管理・確認が杜撰、といわれても仕方ありません。
こんなので「原発再稼働」運動なんてよくできますよね。

柏崎刈羽原発は、2007年7月16日の新潟県中越沖地震の時DMATで派遣されたことを思い出します。
通行止めになっている高速道路を走り(災害救助の車だけ通行可能でした)長野県から新潟県に向かっていたとき、途中で遠くに黒い煙が立ち上がっているのが見えたんですね。
その煙は柏崎刈羽原発で発生した火事による煙でした。

https://www.shippai.org/fkd/cf/CZ0200804.html

火災の原因として以下のように書かれています。

1.設計時の想定加速度を超える地震動
マグニチュード6.8の地震の震源地に近かったため、想定加速度(設計加速度)を超えた地震動であった(図6)。3号機タービン近くの建屋上部での観測値は、東西方向2,058ガルで設計値834ガルを大きく超えていた(図7)。そのため、3号機の変圧器付近の不等沈下によって、火災が発生した(図4)。
2.火災の消火に時間を要した原因
消火用の配管が、地盤の不等沈下で破断し消火作業ができず、必要なときに機能しなかった
自衛消防隊に化学消防車が配備されていなかった。
・原発と消防機関を繋ぐ発電所緊急対策室のホットラインが機能しなかった
・地震と火災への対応は別々のマニュアルとなっており、大規模地震による火災発生を想定した対応策(マニュアルや訓練など)が不十分であった

「想定加速度を超える地震動」だとか、ここでも「想定を超える」とかでてきますね。
そんなのは言い訳になりません。
そして火災の時の対策がぜんぜんなっていなかった原因です。

こんなことでよくもまぁ原発を稼動させてきたなと驚きます。
これまで大きな事故を起こさなかったのはただただ運が良かっただけでしょう。

2026年に入って、原発に関するビッグニュースが続きました。
柏崎刈羽原発に関しては、東京電力はちっとも反省していない感じだし、福島の事故の教訓を本当に生かしているのか疑問です。
それよりなにより恐ろしいのは中部電力です。
データを偽装して国民の命だけでなく日本という国を差し出そうとしたのですから。

選挙どころではなく、この浜岡原発のことはもっともっと問題にするべきではないでしょうか。
(テレビあまり観ていないので、いまどれだけ話題になっているのかわかりません…)

エネルギー関連の話になると、大元には「原発利権」「石油利権」の争いの話があるわけで、とてもナーバスな話題です。政治的なしがらみがあります。
どっちかの肩を持つと、もう一方から攻撃にあったりします。
だからメディアでも触れにくいのかもしれません。
でもそれもただの言い訳です。
そんなのメディアでも何でもありません。

しかし中部電力がしたことは罪が大きすぎますね。
原発再稼働の動きになっているところを足を引っ張ったようなものですから。
仲間の他の電力会社からも「なにしてくれたんだ!」と思われているでしょうね。他の電力会社も偽装していなければの話しですが。
「なにバレてんだ!」と思っているのかもしれません。

国民の命、日本の存続がかかるようなことでさえ、データを偽装しようとするのです。
って考えると巷にはそういうことがたくさんありそうですよね。
医学論文にしろ。
都合の良いデータだけを抽出し、都合の悪いデータはなかったことにする、なんて日常茶飯事です。
特に製薬会社における臨床試験ではよくある、という話しもあります。

新薬だとか製薬会社の臨床試験では良いデータが出たとか言って、営業マンもたいそういいこと言って宣伝したりしますが、実際に臨床で使ってみるとそんなに効果がないとか、重大な副作用が判明するとか、そんなケースはこれまでもいくらでもありました。

だから自分は実際に自分が経験することであるとか「観察」が重要だと思うのです。
論文論文ばかり言っている論文バカはただの机上の空論になる可能性があります。

原発に関するデータなんだから確かなものだろう、と思ってしまいますよね。
しかも福島の事故があったのですから。
それなのにこの有様です。

今年に入ってからの原発ニュースは、全国民に知れ渡るまでもっともっとしつこく報道するべきだと思います。