認知症ビジネス

自分は情報を仕入れるために毎週末、本屋さんに行きます。
世間ではどんなことが話題になっているのかとか、どんな本が話題になっているのか、調査のためでもあるし、自分の勉強のためでもです。

一般向けの医学コーナーにも立ち寄るのですが、そこでとても衝撃を受けました。

アンチエイジングで有名な先生(健康食品なども出している)が
認知症の本を出しているではありませんか!
内容は認知症にならないための食事や習慣についてですが、認知症一般的なことまで書かれています。

まぁ、有名な先生になるとこのような本は大体ゴーストライターが書くらしいですが…。
認知症患者さんをほとんどみたことでないであろう先生(元々の診療科も違いますし、ほぼ確実に認知症患者さんは診察したことはないと思われます)がこのような本を出版されることにとても複雑な気分です。
ビジネス丸出しですから。

書かれている内容は、まぁ確かにとても素晴らしい食事内容や習慣のことが書かれています。
別に、「認知症にならないための」ということではなく、「一般的に病気にならないための」でも通用します。
なぜあえて、「認知症にならない方法」とか「ボケないための」なんて言葉を強調して題名につける必要があるのでしょう。

明らかにビジネスですね。

本を売るための戦略なのか…。
「健康のための食事と習慣」「病気にならないための食事と習慣」じゃ、いまさらインパクトないですし。

どんな本を出そうがかまいませんし、多分出版社からその有名な先生の名前を使って出版したいという意向があって了承されたのかもしれませんが、もう少し良心を持っていただきたいですね。
医療というものは人の命に関わるものであり、人の体は単純なモノではありません。安易にビジネスにしてほしくないです。
金が入れば何でもいいのかという感じです。

あるいは、認知症診療に関しても完全自費でおこなっているところがあります。
しかし料金をみると、診察料だけで10万近くかかったりとか、それ以外にも種々の検査で5万~10万がかかるようです。
お金のある人はいいかもしれませんが、普通の人は受診するには相当の覚悟が必要ですね。
それで確実に良くなるのであればいいですが、治療効果については私はわかりません。
ブラックジャックのように、手術して綺麗に治るというものではありませんし、評価が難しいところです。
いくらかかってもいいという人がいるでしょうが、自分はなるべく多くの人の力になれるような医療を続けたいですね。
自分にはビジネスの才はないようです。

これから高齢化に伴い認知症患者さんは爆発的に増えると思います。
認知症予防や認知症治療をうたったいろんなビジネスがはこびりそうです。
いまやネットでも多くの情報が仕入れられますが、安易に飛びつかないようにしてください。