癌について②

自分は医療者ですが、なるべく一般の人目線で考え書くようにしています。
難しい数字や言葉はなるべく出さないようにしています。
そこで
現在の癌治療はどうか(特に抗癌剤治療)?
癌にはどう対応したら良いのか?
について考えたいと思います。

以前にも癌治療についてブログで書きました。
癌治療について①

その後続編をずっと書いていなかったのですが、身近に癌患者さんが増えてきたこともあってさらにたくさん考えるようになりました。
周囲では本当に癌患者さんが増えている印象があります。

まず現在の癌治療についてですが、
「本当にこのままでいいのか?」
と薄々感じている人が多いのではないでしょうか?
特に抗癌剤治療です。
最近は拒否をする人も増えてきました。

単純に言って抗癌剤が国に認可されるときは、その「癌」そのものしか見ていません。
癌が縮小するかしないか、しかもたった4週間で縮小が見られれば認可されてしまいます。
それ以降増大しようが関係ないのです。
寿命が延びるのかどうかなんてみられていません。
患者さんの人生、生活の質などなんにも考慮されていないのです。

抗癌剤は、当然知っている方がほとんどだと思いますが、猛毒です
猛毒と一言では言い表せないほどの猛毒です。
当たり前ですが、正常な細胞も傷つけるからこそ副作用が強く出ます。
そして、癌細胞にもダメージを与えられるかもしれませんが、徐々に癌細胞は耐性をつけてきます。
つまり抗癌剤が効かなくなってくるのです。
だけどうまいことに、この耐性が出てくる前のデータで抗癌剤は認可されているんですよねぇ…。

しかも夢の新薬といわれたオプジーボも、決して夢の薬ではありません。
詳細はネットで探していただければ情報はいっぱい出てきます。

ただ抗癌剤は猛毒ではあるけれど、極少量で使用するなどうまく使えば
良い結果が出ることもあるかと思います。
これは「低用量抗癌剤療法」といって、全国で何カ所かおこなっているところがあります。
通常量の8分の1とか、10分の1の量で、実際に腫瘍が縮小するケースが多々あるようです。
もちろん副作用もありません。
このようなケースがたくさんあるのにもかかわらず、製薬会社や国は決して認めようとしません。
標準治療(ガイドライン)にのっとって、大量の抗癌剤を入れることしか認めません。
極微量の減量くらいは認められているようですが。
薬というのはその人に合わせた微妙なさじ加減が必要です。
抗癌剤は体重をもとにして量が決められますが、その人の代謝の問題もあるだろうにそれ以上の微妙なさじ加減は認められていないのです。
これじゃあ、医者なんて必要ありません。
ロボットが計算して決めればいいことじゃないですか。
(ロボットって表現、時代遅れですね…。今ではAIです。)
微妙なさじ加減すら認められない医療っておかしいです。
抗癌剤治療だけでなく、他の治療でもそうです。
ガイドラインどおり、薬の添付文書の通りにやらなければなりません。
子供にでもできそうなことです。
説明書をみて、その通りにやればいいだけですから。
医師免許の意味って…と考えてしまいます。

今でこそ認知症薬はさじ加減が認められるようになりましたが、
少し前までは勝手に用量を減らして、ペナルティを食らってしまった病院・クリニックもあるくらいです。
処方した薬は認められないとのことで、何百万円分もの薬代を返せと国や自治体から請求がきたそうです。
教科書どおりに治療を行わないとペナルティが科されていたのです。
患者さんのそれぞれの違い(体格や、薬に過敏かどうか)など考慮するなということです。
添付文書どおりに増量していかないとペナルティが科されるのです。
しかもそのペナルティは自治体ごとに判断が違っていました。
こんな理不尽があっていいものかと憤ってしまいます。
ちなみに北海道では、以前から微妙なさじ加減は認めてくれていたので助かりました。
今では厚労省からちゃんと通達が出て、全国一律で認知症薬に関してはさじ加減が認められるようになっています。

話が脱線しました。

かなり過激な言い方になってしまいますが、
「ガイドライン通りの抗癌剤治療は合法的な殺人、あるいは殺人未遂」
くらいに思っています。

しかし大病院に行けば、ほぼ確実に抗癌剤を勧められます。
例えば末期癌の状態。
手術も放射線治療もできないとなったとき、抗癌剤を勧められます。
今でこそ「何もしない」という選択肢を提示してくる医者も増えてきましたが、
患者さんとしてはよほど決心がない限り、「何もしない」という選択肢を選ぶことはできません。
実際、「何もしない」ほうが健康的に長生きできたというデータがたくさんあるにもかかわらずです。
まぁ、病院からはそんなデータを提示してくることは決してありませんが。
「抗癌剤をやるとどれだけ延命するか」のデータしか提示しませんから。
データを提示するだけましですが、こちらから聞かない限り出してこないでしょう。
ただ抗癌剤をおこなって延命するといっても「数か月」であったりします。
末期癌と診断された方にとっては「数か月」でも貴重な時間です。
しかし、確実に抗癌剤による副作用よって苦しみながらの数か月です。
抗癌剤の副作用は、生きている心地がしないほどの苦しみを感じる方もいます。
はたして、苦しみながら死んでいく人生が幸せでしょうか?

「その強烈な抗癌剤の苦しみを乗り越えれば、確実に癌を克服して健康になれる」
という確証があれば、抗癌剤治療をがんばる価値もあるでしょう。
しかし大多数はそのまま苦しみながら亡くなってしまいます。
しかも癌によって死ぬのではなく、抗癌剤によって死にます。

「抗癌剤によって数か月の延命」と書きましたが、
そんな猛毒を入れない方がもっと長生きすると思いませんか?
基本的に「癌」自体が生命のスイッチをオフにするわけではありません
ほとんどは抗癌剤の副作用によって死ぬのです。
抗癌剤の副作用によって死んでいるのに、「癌によって死んでいる」と思い込んでいるのです。

ただ、患者さんの立場からすると、「何もしない」という選択肢を選ぶことができないんですよね。
それは当然のことだと思います。
少しでも希望があるのであればと思えば、何もしないわけにはいきません。
ただその希望がどのような希望なのか、しっかり考えた方が良いです。
抗癌剤という猛毒を入れて、副作用もなにもなく癌がきれいに消えると思いますか?
そのような都合の良いことはそうそうありません。
医者もとてもうまく説明しますから、結局医者のいいなりになってしまいます。
このようなケースをみると本当にもどかしくなってしまいます。

ほぼ確実にそういう医者は、自分が末期癌になったときにガイドラインどおりの抗癌剤治療はしないと思います。
抗癌剤治療をしている医者ほど、実態をよくわかっているので自分には抗癌剤治療はしないのではないでしょうか。

「何もしないという選択」
これはなかなかできることではありません。
でも、自分がおすすめするのは「何もしない」ことではありません

病院では、手術、放射線、抗癌剤しか提示されません。
しかし他にもいろいろな方法があります。

癌治療にはいろんな方法があるのに、大病院で治療している医者は
この3大療法しか頭にありません。

良い医者の条件は「どれだけ治療の選択肢を知っているか」によると思います。

あっ、別に超高額な免疫療法とか怪しい治療法を勧めているわけではありません。

もっとお金をかけずに癌をコントロールすることは可能だと思っています。

例えば、温熱療法(ハイパーサーミア)というものをご存じですか?
保険適応にもなっているにもかかわらず、温熱療法がどういうものか知らない医者もいるくらいです。
そんな医者は癌治療を行うべきではありません。

例えば、温熱療法は抗癌剤とセットで行うとかなり効果的というデータが出ています。
先に抗癌剤を否定するようなことを書きましたが、温熱療法とセットで行うことにより副作用が軽減されたり、抗癌剤が癌細胞により効果的に働きやすくなるといわれています。

ただ温熱療法ができる病院は限られてしまっています。
CTのようにどの病院にもその設備があるわけではありません。
札幌では、新札幌豊和会病院などでおこなっています。
副作用はまずありませんし、抗癌剤治療をおこなっている方は是非検討してみるべきです。

あとは抗癌剤の副作用軽減ということであれば、高濃度ビタミンC点滴も効果はあると思います。
ただ自費診療になってしまいますし、少し料金が高めなのがネックです。
高濃度ビタミンC点滴によって癌を克服したケースもありますし、世界的にも有名大学などで臨床研究が行われています。
ただ高濃度ビタミンC点滴だけで癌を克服するケースは限られているかもしれません。
でも抗癌剤の副作用軽減にはほぼ確実に効果がある印象です。

基本的に癌治療は単一の治療法ではうまくいくものではありません
抗癌剤だけ、とか、温熱療法だけ、とか、高濃度ビタミンCだけ、とか。
それぞれ、それだけの治療法だけではうまくいかないと思います。
いろんな組み合わせでうまくコントロールできると考えています。

自分は抗癌剤治療を絶対にするなとは言えません。
それが患者さんの希望にもなるからです。
抗癌剤治療が唯一の希望になっているとしたら、それを奪うことはできません。
ただ、抗癌剤治療を行うのであれば、副作用を軽減させる他の治療法も絶対に組み合わせて行うべきだと思います。

そして他の治療法です。

基本はこれになると思います。
「何もしない」のではなく、「自分で行う治療」です。
病院にすべてを任せる治療ではありません。
というか、自分は病院にはかからない方がいいと思っています。
半年に1度とか1年に1度のペースで経過を見てもらいに行くくらいでいいと思っています。

「自分で行う治療」が一番効果的です。
安いし、副作用もないし、幸せな気持ちにもなれるかもしれません。
それについては次回のブログで書きます。