後発品(ジェネリック)は安全か?

先日、胃薬の「ラニチジン塩酸塩」に発癌性物質が含まれていたとのことで自主回収されたとニュースになりました。
先発品の「ザンタック」も自主回収となっています。

ザンタックという胃薬は昔からあるもので、本当によく使われています。
つまりその後発品である「ラニチジン塩酸塩」を飲んでいる人も多数いたということです。

今回の発癌性については微量でありそれほど心配する必要のない程度といわれていますが、飲んでいる方にとっては気持ち悪いものですし心配になるはずです。

今回の原料は中国のものを使用していたとか。

厚労省は後発品への変更を積極的に勧めています。
医療費高騰だから仕方ない面もあるでしょう。
しかし以前からいわれていたことですが、本当に安全なのでしょうか?

成分は確かに先発品と同じかもしれません。
しかし添加物や、薬を固める材料などが異なります。
なので、胃や腸でどのように溶けるかなんてわかっていません。

これまで報告されてきた中にも、後発品を飲んだ後に胃カメラで調べたところ
全然溶けないで残っていたケースもあります。
あるいは、一気に溶け出して血中濃度が一気に高まってしまうケースもあるようです。
これが血圧の薬だったりしたら本当に怖いです。

喘息に使われる貼り薬についても、調査した先生によると、先発品は1日を通して血中濃度が安定していたようです。
しかし後発品では、一気に血中濃度が上がって、その後急降下したようです。
喘息の場合こんな薬の効き方では命取りにもなりかねません。

そして今回のケースのように原材料がどこのものが使われているかはっきりしない。

アメリカのFDAがインドの工場を調査したところ、虫が飛び交う不衛生なところで作っていたそうです。
窓も全開に開放され、滅菌だとかそんな話はどこへやら。
しかしなぜかこの問題はうやむやにされています。
調査も中止されたそうで。
どこからかの圧力がかかったみたいです。

そういえば約半年くらい前にも、高血圧の薬の後発品に発癌性物質が含まれていたということもありました。
これは、インドの工場で製造された原材料に問題がありました。

こんな状態だから、どうしても後発品を積極的に勧める気にはなれません。
正直なところ、後発品を指定して処方という気にはなれません。
絶対大丈夫なんて保証がないんですから。
大体後発品メーカーも多数あり、どれがいいかなんてわかりません。

もちろん先発品メーカー並みにしっかりとした体制で薬を作っているメーカーもあります。
しかし今回のように原材料は?

「成分が同じだから一緒」ということでは決してありません!

薬は毎日飲むものですから(飲まされると言った方がいいかもしれませんが…)、安全性がしっかりと確立されたものがいいですよね。
悪い言い方をすれば、後発品を飲むのはロシアンルーレットをやっているようなものかもしれません。

というか、そもそもなるべく薬を飲まないようにすることが大事です。
そうすればこんな問題は関係なくなりますから。

いまでは、医師が指示をしない限り、あるいは患者さんが先発品を希望しない限りは、ほぼ勝手に薬局で後発品に切り替えられます。
あの手この手で、いろんなトークで後発品を勧められ同意を取られます。
安いからとか、成分は一緒だから問題ないとか。

薬剤師さんだって知っているはずです。
先発品と後発品が全く一緒でないことは。

なぜこんなに積極的に勧めてくるのかというと、たくさん後発品を出せば、薬局にそれだけたくさんの点数がつくからです。
つまり、後発品の使用率が高まれば薬局は儲かるのです。

かなりの毒舌になりますが、後発品を積極的に勧めるのは患者さんのことを思ってのことではありません。
自分のためです。
本当に患者さんのことを思ったら、どんな原料を使っているかわからない、どんな溶け方をするかわからない後発品なんて積極的には勧められませんよ。
絶対安全なものしか勧められないはずです。
(そもそも先発品であっても絶対安全とは言えませんが…。ただ後発品よりは安全である確立は高いでしょう。)
薬局事情はよくわかりませんが、ひょっとしたら後発品の中でも、より安全と確証されたものを勧めているのかもしれませんが。
ただ自分にはどれがより安全かなんてわかりませんけどね…。

後発品のもう一つの問題点は、生活保護受給者は原則後発品を使用するようにと、通達が出されていることです。
これは平成30年10月に生活保護法改正で規定されました。

生活保護の方は選択する余地はないのでしょうか?
好きで生活保護になっている方ばかりではありません。
国の制度の問題で貧困に苦しんでいる方も少なくありません。

もちろん〝わざと〟生活保護になってぬくぬく生活しているろくでもない人もいます。

「生活保護受給者に原則後発品を使用」という問題は非常に難しいです。

法律で規定するのではなく、「なるべく後発品を使用しましょう」みたいな軽い感じでの通達であったら、
きっと、やむなく生活保護になっている方は
「国に申し訳ないから後発品でいいです」と、進んで後発品を受け入れる方が多いでしょう。
しかし、ろくでもない生活保護受給者に限って権利ばかり主張し、先発品指定でくるでしょう。

だから「原則後発品で」というのは今のところ仕方ないのかもしれません。
ただ十把一絡げにしてしまうのはどうかと思います。

根本として、役所も大変でしょうが、不正受給者を積極的にあぶり出していくことが必要なのではないでしょうか?
その上で、やはり生活保護受給者にも選択権を与えるべきだと思います。

ただ、今の時代、働くといっても非正規雇用ばかりで、働いても十分な収入にならないんですよね…。生きていくだけの、人間らしい生活ができる収入が得られません。
下手に働く方が貧しくなる。苦しくなる。
だから生活保護を選ぶ。
そういう人がたくさんいると思います。
社会問題のせいですよ。
いまの社会では解決策が見えません…。
しかしだからといって、生活保護受給者に発癌性があるかもしれない薬を飲ませるというリスクを負わせるのはどうかと思います。
しかも法律で規定するなんて、少しやり過ぎ感があります。

話がまた脱線気味になってきました…。

ちなみに医療機関も後発品を指示して処方すると儲かる仕組みになっています。
しかし、自分は積極的にはおこなっていません。おこなえません。