「医者はジェネリックを飲まない」

先日、後発品(ジェネリック医薬品)についてのブログを書いたばかりですが、
今日本屋さんに行ったら、タイミング良く表題の名前の本が発売されていました。

詳細は本を読んでいただくとして、自分はすべてのジェネリックを否定している訳ではありません。
前回のブログでは少し辛口気味に書きましたが…。
自分もジェネリックを処方することもあります。

どのジェネリックが安全かなんて情報はありませんから(建前上はすべて安全なのでしょうが)、自分の経験や、周囲の情報を聞いて、より安全と思われるもの、効果がしっかりと期待できるもののみを処方しています。

確かに効果が同じであれば値段が安いに越したことはありませんから。

といっても、もし微量にでも発癌性物質が含まれていれば、それが悪さするのは何十年後かもしれません。
だからより歴史の長いジェネリックを選ぶのが安全でしょう。
それよりも一番歴史が長く、データがしっかりあるのは先発品ですが。

やはり体の中に入れるものですから、より安全性が確実なものの方が良いですよね。

例えがおかしいかもしれませんが、
文房具屋さんで作りがしっかりした500円のファイルを買うのと、100円ショップでペラッペラのファイルを買う違いみたいなもんです。
(今日たまたまクリアファイルを買いに行ったので、この例えしか思いつきませんでした…)

しっかり機能して長持ちするのは高いファイルでしょうし、安いファイルはすぐ壊れてしまうかもしれません。

あっ、100円ショップのものがすべて悪いと言うわけではありませんよ。
自分もこの前100円ショップでついついいろいろ買ってしまいました…。

ただ食器類は、有害物質が含まれているという話もあるのであまり手を出さない方がいいかもしれません。
しかし、いま発癌性で話題になっているグリホサートという農薬を、「在庫限りでもう販売しない」といち早く表明したのは100円ショップのチェーン店でした。

100円ショップの話に脱線してしまいました…。
話を戻します。

自分はなにも、先発品を勧めているわけでは決してありません。
特許が切れているのですから、安いジェネリックで代用できるのであればそれに超したことはありません。
しかし日本においては今の段階で、後発品(ジェネリック)に対する情報があまりにも少なすぎると思うのです。
ジェネリックを販売している会社のデータも少なすぎると思うのです。
薄利多売でやっているのでしょうから、そんなデータをとるようなお金のかかることはあまりできないのかもしれませんが…。

ただこんな風にジェネリックに発癌性物質が含まれていたというニュースが繰り返されると、ジェネリック医薬品は十把一絡げに「すべて怪しい」というレッテルを貼られてしまいます。
発癌性の問題だけでなく、後発品にしたら効果が弱くなったとか、アレルギー反応がでたとか、そういうことがあればもうその患者さんはジェネリック医薬品に不信感をもつでしょう。
そしてもうジェネリックはなるべく飲みたくないとなるはずです。
そして、それを経験した医師もジェネリック医薬品に不信感を持つでしょう。

ジェネリック医薬品は先発品のような厳しい臨床試験をしなくて良いから安く提供できているわけですが、認可するにあたりやはり一定基準の試験などが必要なのではないでしょうか?
そうすれば怪しいジェネリックは淘汰され、本当に良いものだけが残ります。

と、これまで先発品か後発品かという事を書いてきましたが、根本として
なるべく薬を飲まない
ことが大切です。

ちなみに紹介した本には、なぜか自分も良く処方しているDHA・EPA製剤の「ロトリガ」が紹介されていました。
ロトリガは先発品ですが…。
先発品のためちょっと値が張りますが、さすが製薬会社が医薬品として作るだけあって、魚から油を抽出するときに重金属もしっかりと除去して精製しているようですし、品質は間違いなさそうです。