インフルエンザ迅速検査について

この時期は38度の発熱があるとインフルエンザではないかと心配され
検査を求められることが多いです。

しかし当クリニックでは基本的にインフルエンザ迅速検査はおこなっておりません。

理由は単純に言えば「あてにならない」からです。

感度、特異度など専門的な言葉と数値で説明もできますが単純に言えば、「約半数の人が実際は陽性でも検査では陰性と出てしまう」のです。
いろんな統計がありますが、どんなに良くても
実際にインフルエンザにかかっている人が100人いたとして、検査をしても40人は陰性と出てしまいます。

「はっきりさせたいから」との理由で検査を求められることが多いですが、
検査をして陰性だからといって安心はできません。
逆に陽性だったら確実にインフルエンザと言えますが…。

怖いのは、実際はインフルエンザにかかっているのに検査で陰性と出てしまった場合です。
「あぁ、インフルエンザじゃなかった」と判断して日常生活を送ってしまい、
周囲にインフルエンザウイルスをばらまいてしまう結果になります。

なので、たとえ検査で陰性が出たとしても、症状でインフルエンザを強く疑うのであればインフルエンザ患者さんとして治療を開始します。

であれば検査なんてそもそも意味ないですよね。
陽性が出てくれればいいんですけど。
相当医療費の無駄遣いになっているはずです。

突然の38度以上の発熱、インフルエンザを疑うような発熱した人と接触した、人混みの中を出歩いた等あればインフルエンザを疑って治療を開始します。
風邪症状は強く出ないことも多いですが、人によっては咽頭痛、咳などがあります。

「突然の」38度以上の発熱がミソです。

もちろん発熱の原因は他にもいろいろありますから、実際の診察・診断のときは
それらのことも考えて判断します。

インフルエンザ迅速検査の陰性結果はあてにならない。
陰性だからといって安心はできない。
というか絶対に安心してはいけません。

インフルエンザにかかっていないことを日常診療レベルの検査で証明することは難しいのです。

症状から判断し、インフルエンザ患者さんとして対応して間違いありません。