やっぱりね

ここ最近介護施設の不正請求に関するニュースが出てきています。
しかも上場しているような業界内で大きなところ。

先日もこんなニュースが流れました。

【独自】ホスピス最大手で不正か 全国120カ所「医心館」

これを見たときの第一の感想。
「やっぱりね」

この施設とは関わりありませんが、関わりそうになったことがあります。
実はつい最近ブログにも登場したところです(真意2025年2月16日)。

外来かかりつけの患者さんが施設に入居するに当たって、上記施設グループとのやりとりがあったのですね。
その部分を抜粋します。


その後、入院中の患者さん(Aさん)と電話で話しました。
声はお元気そうでした。

すると「自分は訪問診療は特に望んでいない。これまでどおり定期的に通院したい。」というのです。
ならばそうしましょうと言うことで話は終わったかにみえました。
というか関係のない入院先の病院が勝手に訪問診療にするようにしたってこと??

そうしたら次に、その入居予定の施設看護師から電話があったのです。
「入居にあたって、訪問診療にしてもらわないと困る」
とのことなのです。

意味がわかりません。
本人は通院できるというのだし、通院したいと言っているのにです。
というか、現在入院中のH病院(外科)にも、退院後施設入居してからも定期的に通院すると聞いています。

外科に通院できるのですから、こちらにだって通院したっていいじゃないですか。

もうぐちゃぐちゃです。
通院できる人、しかも本人は訪問診療を特に望んでおらず、施設側の都合で無駄に訪問診療に入るのはおかしいです。
患者さんには大変申し訳ないのですが、お断りさせていただきました。
変なことに加担したくないですから。
施設側の主張もおかしいですし、そんなところと関わっていたらおかしなことに巻き込まれそうです。

本人は引き続き通院を希望しているにもかかわらず、施設側はなぜか「訪問診療に入ってもらわないと困る」とゴリ押ししてきたのです。
外科へは引き続き通院するというのに。

何か怪しいと思ったら案の定でした。

実はこのニュース、医療職専用の掲示板でも結構話題になっていて、それこそこの施設と関わりのある医師からのの書き込みが複数ありました。

・特別訪問看護指示書を書けとゴリ押ししてくる
・診断名に「末期癌」と書けと言ってくる
・それを断ったら、「主治医を変えます」と一方的に切られた(患者さんはこれまでの主治医を望んでいたのに)
・医療保険で訪問看護が入れる病気(←介護保険の訪問看護より儲かります)の持ち主にしか入居させない
などなど

自分ももし訪問診療を受けていたら、不正に荷担するハメになっていたかもしれません。
必要のない訪問看護指示書を発行していたり…
しかし自分はそういうことには対応しません。
自分なんて不当な要求は飲まない方ですから、たぶん『「主治医を変えます」と一方的に切られた』パターンになっていたでしょう。
だったら最初から引き受けなくて正解だったということです。

もちろん頻回な訪問看護が必要な人も多くいるでしょう。
ただしニュース記事にあるように『入居者への訪問について実際とは異なる記録を作り、不正に診療報酬を請求していたとみられることが23日、内部文書や複数の元社員の証言で分かった。』のです。
「必要性に関係なく全員、最初から1日3回訪問と決まっていた」との証言もあるのです。

札幌の施設がどうだったのかはわかりませんが、電話でのやりとりで不自然さを感じたのは間違いありません。

これまでブログに何度も書いてきていますが、医療や介護の世界なんて、まともにやっていたら儲かりません
絶対にです。断言してもいいです。
上場なんて夢のまた夢です。
(母体が他の業種をやっていて…という場合は例外かもしれませんが。○んぽケアのように。)

ちなみに上記ニュースになったグループの創業者は医者で、2013年に設立されたものです。
そして2019年に上場です。
ちなみにのちなみに、フォーブス誌にビリオネアとして紹介されたり、「世界長者番付2022」において、保有資産額は16億米ドル(世界1818位)だったそう(by Wikipedia)。

16億米ドルって一体日本円でいくらんんだ?と思って計算機で計算しようとしましたが、手元にある計算機では桁数が足りませんでした…。
(一応計算すると、約2,400億円!です)

「留学奨学金の100万円をワインと為替と株式投資によって僅か1年余りで2億円にまで増やし、生活費を稼いだ。また、このことにより起業家精神が育まれた。」
とあるように元々お金持っていたからなのかもしれませんし、保有資産のすべてが不正請求で…というわけではないでしょう。

まぁ、こんなにも業界大手で不正請求のニュースばかりがあるのは、医療や介護の診療報酬がギリギリのラインだから、というのもあるでしょうね。
だからって上記グループの肩なんて持ってないですよ。
持つもんかです。
みんなギリギリのところで頑張っているのです。
不正しないと儲けられないからといって不正してよいというわけではありません。

そしてこの訪問看護の不正請求問題で、施設や訪問看護ばかりが取り上げられていますけど、さらに深掘りしないといけません
訪問看護師の証言に「必要性に関係なく全員、最初から1日3回訪問と決まっていた」とありますが、必要のない訪問看護指示書を書いていたクリニックがあるということなのです
指示書がないと訪問看護は入れないのですから、それを書いた奴も半分共犯みたいなものです。

必要のない訪問看護指示書を書いていたクリニックに罪はないのか?ということです。

今や訪問診療クリニックも乱立しています。
患者獲得のためか知りませんが、施設側(訪問看護師)の機嫌を取るように、言われるがままに指示書を作成しているクリニックがあるということなのですね。
30分以上の訪問看護を数分で切り上げていたなど、明らかに訪問看護側の不正もあるでしょうが、「必要性に関係なく全員、最初から1日3回訪問と決まっていた」との証言があるように、必要のない指示書を発行しそれに荷担しているどうしようもない訪問診療クリニックがたくさんあるということなのです

ここまでメスを入れていかなければならないのではないでしょうか?

まぁメスを入れたところで、指示書作成に対しては正直いくらでも言い逃れできるでしょうから意味がないかもしれませんが…。
「自分(医師)は必要だと思ってその指示書を作成した」と言えばそれで済んでしまうでしょう。
患者さんの評価なんて難しいところもあり曖昧なところもあるので、本当に必要か必要ではないかを一律に論じることができません。
本当胸くそ悪いですが、無駄な指示書作成し、不正の手助けをしているクリニックがたくさんあるのは間違いありません。それが現実です。

そしてもうひとつ最近のニュースを。

老人ホーム紹介業者が病院側接待 倫理綱領や業務指針に違反か

なんとなんと、病院のソーシャルワーカーが高齢者施設紹介会社から接待を受けたり金品を受け取っていた事例があるとのことなのです。
(なんとなんと、なんて驚くことでもなく、正直そういうこともあるだろうなぁとは思っていましたが)
これ、ソーシャルワーカーと紹介会社の話ですけど、たぶんソーシャルワーカーと施設間のやりとりもありそうな気がします。

で、ここで以前書いたブログに戻ります(真意2025年2月16日)。

このブログにあるとおり、H病院のソーシャルワーカーからとても失礼なことを言われたことを書きました。
「施設入居にあたって、本来は他のクリニックに訪問診療を依頼しようと思っていたのですが、患者さんから貴クリニックに訪問診療して欲しいとの強い希望がありました。」
のくだりです。

「当初依頼しようとしていた他のクリニック」はひょっとして、冒頭の医療施設とグルなのではないか?
この「当初依頼しようとしていた他のクリニック」とは、施設に都合の良い訪問看護指示書を簡単に書いてくれるところなのではないか?
とふと思ってしまったのです。

「当初依頼しようとしていた他のクリニック」と冒頭の施設グループはセットなんだろうと。
そのセットを、メディカルソーシャルワーカーは患者さんに勧めていたのだろうと。
しかし患者さんがうちのクリニックを強く希望したから、仕方なくこちらに電話してきた、という流れです。

あくまで憶測ですが、これが事実だとしたら、施設とH病院ソーシャルワーカーにも強いつながりがありそうですよね
なんなら接待だとか金品の授受があってもおかしくなさそうです。

接待だとか金品の授受がポケットマネーから出ているなら文句は言えないかもしれませんがそんなことはないでしょう。
どうせうまいこと経費に組み込んでいるはずです。
ということは、介護保険やら医療保険の診療報酬で稼いだところからお金が流れているということになります
これは絶対にあってはならないことです。

マジで国にはこの辺の調査をしっかりやってもらいたいところです。

結局こういうことも社会保障費を圧迫している一因になっているのではないでしょうか。

しかし残念なことに冒頭の介護グループがおこなっているのかはわかりませんが、政治家に献金などしていて、結局調査も手心加えてもらってなぁなぁに終わってしまうことも少なくありません。

たぶんまっとうな医療・介護だけがおこなわれ、不正や無駄なことがなくなればかなりの社会保障費の節約になるはずです。
コロナワクチンの接種に関わる報酬なんてあり得ないものでしたが、あんなのは無駄な費用の良い例です。
まっとうなことやっていたら稼げない、というのなら、医療や介護の世界から退場すればいい話です。
他の世界で正当な方法で稼げばいい。

「ひどい施設もあるもんだ」「ふざけるな」「許せない」「潰れちまえ」と思う方も多いでしょう。
ここまで書いてきてなんですが、こういうニュースもいわゆる「世論操作」の可能性も否定できません
結局財務省がらみでしょうが、医療・介護の悪いニュース、特に医療・介護の世界で働く人は稼ぎすぎだという印象操作をしたり、不正なことをやって稼いでいるところもあるという、皆が食いつきそうなニュースをわざと大きく取り上げ、医療・介護に回るお金を節約しようとしている、可能性もあります。

これまで不正によってニュースで報道された巨大な介護グループは、何らかのペナルティはあるかもしれませんがきっと潰れることはないでしょう
バックにどうせ誰かいるはずです。

2月に報道された、28億円もの不正を働いていたサンウェルズ(PDハウスなどを展開)があります。

東証プライム企業の老人ホームで不正28億円「現場に責任押しつけ」スタッフ怒りの声 社長が単独インタビューに答えた

28億ですよ??
これって犯罪ではないのでしょうか?
しかしいまだ誰か関係者が逮捕されたとか聞きません。
しかも社長にはインサイダー取引疑惑まで上がっているそうです。

そして本気であきれたことに、この3月に「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されたというのです。
https://sunwels.jp/pdh/news/news/5712/

この認定には「経済産業省」も関わっているんですよ?
開いた口が塞がりません。

もう不正請求報道も茶番にしか見えません。

そしてあれだけ報道され叩かれた方も、普通に自社のHPにまるで自慢するかのように「おしらせ」に上記認定のことを掲載しているのです。
https://sunwels.jp/pdh/
反省しているとは微塵も感じません。

『健康経営優良法人認定制度とは、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから社会的な評価を受けることができる環境を整備することを目的に、日本健康会議が認定する顕彰制度です。』

28億の不正を働いていた企業なのにどの口が言えるんだ、という話です。
しかも世間の知るところとなった直後に認定されるというおかしさ。
企業も企業で、反省しているのなら普通は認定を辞退するのが筋ではないでしょうか?

これを茶番といわずしてなんというのか。

だから、こういう介護施設の不正ニュースも不自然さを感じてしまうのです。
つまりは世論操作、印象操作の要素もあるのではないかと。

こういうニュースが続けて報道されると、介護施設は怪しいところが多い、訪問看護も怪しいところが多い、不正をしているのではないか?という目で見てしまいますよね。
そんなところにはお金を流す必要はない。
そう国民に思わせるのが狙いではないかと。
当然不正なところにお金を流す必要はさらさらないのですけど、まっとうなところにまで流さないようにしているのではないかと。

悪は悪で処分を受けるべきですが、ニュース報道によって感情を無駄に大きく揺さぶられないようにしてください。

そもそも冒頭のニュースも、どこかの週刊誌がすっぱ抜いたとかではなく、「共同通信」が「独自」として報道していることに違和感を感じます

医療・介護の世界は不正を働いているところばかりではありません。
一生懸命ギリギリのところで頑張っているところがほとんどです。
訪問看護師さんだって熱い気持ちをもってやっている人も多くいます。
なんなら、上記の医心館にしろPDハウスにしろ、内部告発が発端ですからね(一応)。
熱い気持ちを持った看護師さんだってちゃんといるのです。

上記不正はうっかりとかそういう話ではなく、故意に不正に診療報酬を搾取したのであり犯罪であると思います。
今後逮捕者がですのでしょうか?
みものです。

もし誰も罪を負うことがない、何もペナルティがないようだったら、茶番だったということであり、この国が本当に腐っていることになりますね。