CBDの報道について思うこと

違法成分のTHCが含まれたCBDサプリメントを輸入した疑いで、新浪剛史氏がサントリーの会長を突然辞任するというニュースがありました。
このニュースに不自然さを感じている方も多いことでしょう。

結局家宅捜索し、モノも出てこず、本人を検査しても陰性で空振りに終わっているようですが…。

まずTHC云々抜きにして、サプリメントを販売している会社の会長が、わざわざ他社のサプリメントを輸入していたという、まるで自社のサプリにはいいものないよ、みたいな行為に笑っちゃいました
しかも、なぜCBDを輸入していたかという質問に対して、
・時差ボケ対策
・圧倒的に安いから
とのこと。

「潔白」主張の新浪剛史氏 サプリ購入は「時差ボケ対策」 アメリカ購入は「圧倒的に安い」

時差ボケ対策って…
もちろんCBDが睡眠のサポートになることもありますが、時差ボケ対策にはまず「メラトニン」です。
と自分は考えています。
メラトニンは違法でもなんでもないし安全に使えるものです。

そして「圧倒的に安いから」って…
一流企業の会長ともあろうお方、資産も年収もすんごいだろうに(公表はされていません)、そんなセコいこと考えますかね?
数千円とか1万程度のレベルだと思いますけど。
確かに日本で売られている正規の商品は割高です。
米国の方が圧倒的に安いでしょう。
でも個人輸入にしたって輸入に関わる送料だとかもかかるわけだし、税関だとか面倒です。
場合によっては薬監証明が必要になってきたり、自分で手続きできなければ代行してもらうことになりますが、その手数料だって安くありません。

以前紹介しましたが(CBDビジネス 2025年4月27日)大正製薬からCBDサプリメント(CBD taisho)が販売されています。
そんなにCBDを求めているなら、自社でCBDサプリメント作ればいいじゃないですか。

本当のCBDの効果効能を求めたいなら他のメーカーを推奨しますが…。
自社で作ってもそれほど効果的なものは作れないことを知っているのかもしれません。
日本で作れるCBDサプリメントは、正直気休め程度くらいの効果だと思います。
と言うのも日本では「大麻」の研究もずっと制限されてきましたから、CBDの抽出技術だとかサプリメントを作る技術が他国に比べ圧倒的に遅れているからだと思われます。

どちらにしろ、ニュースの続報がいろいろ出てくるんですけど、言っている内容に不自然さを感じてしまうのです
大物の方ですし、突然の辞任ということで説明責任というものはあるでしょうが、あまりしゃべらない方がいいように感じます。
ボロが出まくりです。

貶めるためだとか陰謀だとかいろんな憶測もあるでしょう。
はめられた説も捨てきれないなと思っていました。昨日までは。
しかし今日の会見の「時差ボケ対策」とか「圧倒的に安い」とか苦し紛れの言い訳にしか聞こえず、あぁこれは本当に自分で輸入して使っていたんだなと思いました。
しかもTHC入りのやつが濃厚かもしれません。
以前からそのような噂があって、税関でチェックしたのだろうと思いますし。
そもそも大物の家宅捜索だってそんな安易にしないでしょう。

で気になるのがTHCの濃度です。
THCはもともと規制されている成分になりますが、どうしても抽出技術の限界により極々々微量(人体に影響がないレベル)の混入は避けられませんでした。
正直含まれていないと言えるほどの量です。
「THC残留限度値」というものですが、これが2024年12月にさらに厳しくなったのです。
CBD製品としては従来の200ppmまで許容されていたのが、一気に1ppmに厳しくなったのです。
それによって従来のCBD製品が基準を満たせず、怪しいCBD製品が一掃されることとなりました。
ちゃんとしたメーカーも一度出直しという形をとらざるを得なくなりました。
ネットで検索すると驚くほど安い製品とかありますけど、厳しい基準に適合した製品を作るのにはコストがかかりますから、そのような安い製品は怪しいと思った方が良いでしょう。

ちなみに日本の基準は海外と比べても異常と言えるほどの厳しさです。
ちなみに米国では3000ppmとなっています。
アメリカが緩すぎるということもあるかもしれませんが…。
他の国と比べても一番日本が厳しいのではないでしょうか。

ですから、「安易に海外からCBD製品を取り寄せる」のは大きなリスクが伴います。
絶対にしない方が良いです。
これは昨年の基準変更以前から言えることです。

会長だからすべて知っているわけではないにしても、一応サプリメーカーとしても名をはせている企業のトップです。
基準とか規制とか知らないでは済まされません。

・海外から直接輸入するには大きなリスクを伴う
・日本において基準が超厳しくなった

それを知らずに輸入していたとすれば、それは確かにサプリを販売する会社のトップとしては適任ではないかもしれません。

報道に乗らされて安易に新浪剛史氏を悪役とするなんてしたくないのですし(マイナ保険証ゴリ押ししていた発言などはどうかと思いますけどね)、すべて知っているわけではないので自分に判断できることではないですが、今日の会見の発言を聞いて(時差ボケ対策、圧倒的に安いから)、そして自ら米国のCBDサプリを購入していたということを聞いて、あぁクロなのかもな、と思いました。

賢明な判断ができる方なら、たとえ割高であろうとも国内で販売されている安心安全なCBD製品(正規代理店が扱っているもの)を購入するでしょう。
新基準云々以前に、従来の製品にしたって個人輸入の製品には違法であるリスクを伴うのですから。
日本では異常なくらい大麻には厳しい目を向けられますからなおさらのことです。

ですからそこまでしてCBD製品を海外から取り寄せたかったということは、「THC」を求めていたということなんじゃないかなと思いました。
こんな微妙な濃度の話ではなくて、本気の違法薬物かもしれないですけどね。
モノが出てこなかったので誰も確かめようがありません。
奥さんは怪しい郵便物は捨てていると説明しているそうですが、そんなもんですかね?
そこも苦しい言い訳にしか聞こえなく、うまく隠し通したように感じてしまいます。

誰かにそそのかされてCBDを安易に送ってもらった、なんてことも考えられますが、そうだとしてもエラい人にもいっぱいワナが仕掛けられて大変ですね。
海外では大麻合法化の国や地域が増えているというのに、日本は逆行して厳しくなっている様子です。
過剰なくらいに厳しくなっています。
日本では医薬品として大麻を使用することが可能になったため、製薬会社等の利権を守るため、独り占めするためという性質も少なからずあるような気がします。

ちなみに当クリニックでは海外から直接仕入れているわけではなく、正規品(12月法改正対応品)を扱っておりますのでご安心ください。

にしても、誰にでもツッコめるような言い訳をしている姿に、逆に「大丈夫かなぁ」と心配になってしまいました。
賢いお方であろうに。
いろんな流れの中で今が辞任するタイミングだったのかもしれません。