脳卒中がらみ

今回もシェディングネタを書きたかったのですが、今回はちょっと変えてみました。
「なぜか接種者が寄ってくる」というナゾの現象についてのすごく興味深いケースがあったのですが、それはまた今度で。
今回は「脳卒中がらみ」という雑なタイトルですが、二つケースを紹介したいと思います。

先月「ホモシステイン」についてブログを書きました(2025年9月23日)。
ホモシステインは血液検査でわかる項目ですが、脳梗塞、心筋梗塞、認知症のリスクがわかるものです。
動脈硬化の指標ともいわれています。

この数値は低い方が良いのですが、栄養学的には7.0以下が理想ともいわれています(いろいろ説はあると思いますけど)。
自分の中では、一桁だったらいいかな、15以上になると危険だな、という印象です。おおざっぱに。

上記ブログでは、ホモシステインを改善させる対策として、「ビタミンB群」を勧めました(特にビタミンB12と葉酸がポイント)。
ホモシステイン高値の人がビタミンB群を摂取すればほぼ必ず結果が出ます。
多くの症例を経験していますが、とてもわかりやすいケースを紹介します。

80代の男性です。
これまで地元の病院に通われていましたが、糖尿病と言われ糖尿病薬が出され、コレステロールの薬も出されていました。
そしてその病院のデータを見せてもらったら、コレステロールが低すぎなのです。
きっと主治医は糖尿病もあるし動脈硬化を心配してコレステロールの薬を漫然と処方していたのでしょう。

というか、そのコレステロールの薬(スタチン系でした)が血糖値を押し上げていた可能性があります
この件については以前にブログに書いています(スタチンと糖尿病 2024年5月4日)。

早速スタチン系の薬を中止してもらいました。
血糖の薬も若干変更はしましたが、別に量を増やしたわけでもなく優しくしただけです。

そうしたら前医の最終のデータではHbA1c6.7%だったのが、いつの間にやら6.0%に落ち着いていました。
そして血糖の薬を減量したのですが、その後も6.0%のままです。
この調子だといずれ中止にできそうです。

バリバリの医原病でした。

しかもこの患者さん、前医では「アクトス」という糖尿病の薬がでていました。
これ、膀胱癌リスクがあるということで有名ですし、正直いまやあまり使われていません。
そしてなんとこの患者さん、最近膀胱癌の診断で手術していたのです。
これってもろに「アクトス」の副作用じゃないでしょうか。

バリバリバリの医原病です。

しかもですよ、アクトスは膀胱癌リスクがあることで有名だというのに、膀胱癌を発症したあともアクトスを処方し続けていたという…。
ヤバいでしょ。
どんな先生か知りませんし自分だって立派な医師ではありませんけど、主治医は化石のような先生なのでしょうか。
そのまま通院していたら確実に体壊しますよ。
現に癌になってしまったのだし。
本当、どの医者にかかるかってすごく大事だって思わされるケースです。
近くだから、で選んではいけませんね。

で、本題の「ホモシステイン」です。
この方初診時ではホモシステインの値はなんと「22.5」とかなりの高値でした。

久しぶりにこんな高値を見ました。
「こりゃ大変だっ、いつ脳梗塞になってもおかしくない」てことで、ビタミンB群を必ず摂取するように伝えました。
もちろん他の栄養面も詳しく調べていましたので、その他のビタミン・ミネラルも摂取していただくようにしました。

そして3ヶ月後…。
ホモシステインの値は、「22.5→11.1」と劇的に改善していました。
実質2ヶ月半くらいの内服だったと思われます。

こんなに一気に改善するんだ…と自分でも驚きました。
まるで学校の成績が急にアップしたかのような感覚と嬉しさです。
内服調整とか他のサプリとかいろんな要素も絡み合っている可能性はあります。
体の代謝がしっかり回るようになったなどで。

理想の数値まではさすがにいきませんが、ひとまずここまで下がれば安心です。

「超ヤベぇ」から「安心」までこんなにも劇的に変化がみられてびっくりですし、早く結果が出て本当に良かったです。
栄養療法なめんなよって感じ?

ビタミンB群、侮れません。
心臓・脳血管系のリスクがありそうな人は、ぜひホモシステインを調べてみるべきですし、ビタミンB群も積極的に摂取した方が良いです。

次のケースです。
70代女性ですが、若いときに脳出血で右半身麻痺となってしまった方です。

この方とは10年以上の付き合いになりますが、本当に努力家で、利き腕ではない左手でなんでもこなしてしまうのです。
すごく細かくきれいに塗り絵をやったり、切り絵の技術もすごい。
チラシなどでゴミ箱作ったりするじゃないですか。あれもきれいにたくさん作ってしまうのです。
左手だけで。
マジにすごいのです。
塗り絵なんて絶対に自分より上手いです。
繊細なタッチで、感心してしまうほどなのです。

もちろん麻痺側の右腕だとか右下肢のリハビリも自分でも努力しておられ、散歩もがんばっていたりします。
その成果が出たのか、右肩や右股関節も結構上がるようになったりしていたのですね。
しかしあるときから突然足が上がりにくくなり、転倒を繰りかえすようになってしまったのです。
何か風邪ひいたとかあったわけでもありません。
原因はわからないのですが、自分はシェディングを疑っています。

そこはちゃんとした?施設ではないのですが、スタッフさんがいたりします。
しかし激臭なのですね…。
見事にほとんど全員が激臭です。
そんな人がお部屋も出入りするでしょうし、患者さんも廊下を歩いてリハビリしていたりするのですからシェディングは受けるでしょう。

スタッフのニオイが強烈になってきた時期と、患者さんの不調がでてきた時期(突然肩と足が上がらなくなった)とほぼ一致するのです。たまたまかもしれませんが。

「ついにこのままどんどん歩けなくなってしまうのかなぁ…」と心配していたら、あるとき風邪の訴えがありました。
「ついに免疫も落ちてきたのかなぁ」と心配し、症状はそれほどひどい様子はなかったので「葛根湯」を1週間分処方しました。
ちなみにそのとき口唇ヘルペスもできており、やはり免疫は低下していたのかと思われます。

で、それから2~3週間後の診察の時。
患者さん、すこぶる元気そうなのです。
そしてまた麻痺側の肩や股関節も上がるようになってきて、患者さんも上げて見せてくれたのです。
本当良かったのですが、なぜ?です。

実は診察の時、麻痺側の手を触ったりして温度を確認したりしています。
大抵、健側は暖かくても、麻痺側は冷たかったりするのですよね。

しかしその肩や股関節が上がるようになったとき、麻痺側を触ったら暖かかったのです
いつも冷たいのになぜだろう…と不思議に思っていたのですね。
これまでこんなことはなかったのです。
それこそ長い付き合いですからよくわかります。

で、カルテを見たりして考えていたら「あっ葛根湯だ!」と気づいたのです。

実は風邪のときだけと思って1週間分だけ処方した葛根湯だったのですが、実は次の診察時に「間違えて」2週間継続で飲むように処方してしまっていたのです。
つまり定期薬として処方継続してしまっていたのですね。
「間違って」なんて大きな声では言えませんが、書いちゃいました…。

でもそれが功を奏して、血流が良くなったのか体が温まり、麻痺側も暖まって動きも改善した、と思われます。
間違えたおかげで、結果オーライになりましたが、内心ヒヤヒヤです。
でも本当良かった。

たった一種類の漢方薬でこんなにも体の動きが変わるのです。
漢方薬なめんなよって感じ?
(って、自分が狙って処方したんじゃないですけどね…)

その人に本当に合う漢方薬を飲むと、すこぶる調子が良くなります。
この方の場合はそれが「葛根湯」だったのでしょう。
ただし「今は」かもしれません。
そのときの体調で変わる可能性も当然あります。

そして注意していただきたいのは、麻痺がある人全員に「葛根湯」が合うということではありません。
今回たまたまぴったり合ったようですけど、その人の体質とかで合う漢方薬は変わります。
ですからあくまで今回のことは参考程度にしてください。
体を温める漢方もいろいろありますからね。

風邪に使える漢方はいくつか種類がありますが、この患者さんは以前から葛根湯を好んでおられました。
つまりは自分でわかっていたのかもしれませんね。

脳卒中による麻痺といえど諦めるのはまだ早いです。
完全といわないまでも少しでも動かせるようになると、大きく日常が変わります。
寿命にも影響するかもしれません。
あのまま転倒を繰りかえしていたら、早番寝たきりのような状態になってもおかしくありませんから。

やっぱり「血流」って大事です。
コロナワクチンなんて微小血栓を作りまくるみたいな所もありますからねぇ。
これだけ考えてもこれから病人激増が予想されます。
もちろんコロナワクチンは免疫系だとかいろんな機序で悪さしますし。

健康維持のための基本中の基本である「血流」の考えが、この患者さんにおいてはスコーンと抜けちゃっていたのですから本当お恥ずかしい限りです。

自分が狙って処方したわけでもなく決して自慢できる話ではありませんが、本当日々勉強だな、気づかされることが多いなってつくづく思います。