サ高住増加のせい??

サ高住とは、「サービス付き高齢者向け住宅」の略称で、今や高齢者住宅の中ではメインと言ってもよいくらいメジャーなものです。

先日、医療者向けサイトにこのような題名の記事がありました。

『サ高住増加が「死亡者数の増加」と相関、奈良医大・今村教授ら』

記事を一部抜粋します。


奈良県立医科大学公衆衛生学講座の今村知明教授らは、2021年から2023年までの死亡者数が国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計を毎年約10万人上回っている要因を分析し、興味深い結果を明らかにした。都道府県別の「増加死亡者数」と有意な相関を示したのは、相関係数のみだと高齢化率などの様々な相関が見られるが、これらの変数を用いて多変量解析をしてみると、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の戸数と平均月収の2つの変数に絞られる結果となった。

今村氏は「大きな傾向は見いだせないと考えつつ分析に着手したが、予想外の結果が出た」と述べる。サ高住の戸数増加は75歳以上人口の割合とは関係がなく、それにもかかわらず戸数増加が死亡者数の増加と相関していることも分かった。近年の病院経営悪化の背景には、物価や人件費の高騰に加え、病床利用率の低下がある。今村氏は、サ高住の戸数増加が入院率、ひいては病床利用率に影響を及ぼしている可能性を示唆した。

皆さんならこれ読んで「はぁ?」と思いますよね。
だって、2021年から2023年まで異常に死亡者が増えたけど、それがサ高住増加だったって言うんですよ?
その時期って、もろにワクチン接種バリバリやってた頃じゃないですか。
どう考えてもワクチンが影響していそうなのに、「サ高住増加」だって。

あきれるわ。

サ高住増加も要因としてあるのかもしれないけど、ワクチン接種のことも考えないといけないでしょう。
これが国公立大学の教授のやることなのかと、がっかりです。
公衆衛生学の教授なんですから、ワクチンのことが思い浮かばないわけがありません。

もはや明らかに「ワクチンから目をそらす作戦」にしか見えません。

ちなみに「サ高住増加も要因としてあるのかもしれないけど」なんて書いちゃいましたが、自分はそう思いませんし、現場感覚ではそう感じません。

もちろん高齢化などの要因は排除して分析されているのですが、結論としては
『平均月収が高い都道府県ほど死亡者数は少なく、逆にサ高住の戸数が多いほど死亡者数が多いという傾向が示された。』
ということなんですね。

ここにワクチン接種率も要因として入れないと、研究の価値ってまったくないと思いますけどね。

記事にはこのような事も書かれています。

『佐賀県、宮崎県、沖縄県などサ高住の少ない地域では、(サ高住の)戸数の増加が緩やかで、「増加死亡者数」の増加も比較的少なかった。』

沖縄なんてダントツでコロナワクチン接種率は低かったですけど。
『「増加死亡者数」の増加も比較的少なかった』って、ワクチン接種率と関係ないですかね?
関係ありそうですけどね。

そして記事の最後にはこのように書かれています。


では、なぜサ高住の増加が超過死亡と関係するのか。今村氏は、その一因としてACP(アドバンス・ケア・プランニング)の普及を挙げる。「以前は高齢者施設で少しでも具合が悪くなると、病院へ搬送し入院させていた。ACPの普及に伴い、搬送を行わず施設内で看取るケースが増えてきた。病院側からも『サ高住や老人ホームから患者が搬送されなくなってきた』という声を聞く」と述べる。

ACPの普及により、不必要な高齢者の搬送が減ったのではないか――。そんな疑問も生じる。これに対し今村氏は、「もちろん善良なサ高住はあり、適切なACPは望ましい。しかし、悪い方向にACPが災いしているケースもあるのではないか」と問題提起する。その理由として、複数の病院からは、サ高住が入居者を抱え込み、主治医が必要性を指摘しても入院させない事例、病態が悪化してからの遅れた搬送、契約先の訪問看護ステーションによる頻回の訪問といった実態が数多く寄せられていることを挙げる。

病院側の『サ高住や老人ホームから患者が搬送されなくなってきた』という声を紹介していますが、そこはよくわかりません。
自分はたんたんと以前と変わらず必要であれば入院の方向に動いていますから。

というか、サ高住や老人ホームのせいにするような書き方もどうかと思うのですけどね。
異常に訪問診療クリニックが増えている、ことも要因なのではないでしょうか。

札幌でも本当に訪問診療クリニックが増えています。
以前「患者の奪いあい 2025年5月5日」というブログを書きましたが、訪問診療の世界では患者の奪いあいが熾烈です。
本当辟易します。

なんならこの前、訪問診療の患者を紹介しますというよくわからん会社から営業電話がかかってきました。
こんなの初めてです。
患者紹介ビジネスがついに北海道に上陸したようです。

どうせ訪問看護ステーションや薬局とつるんでいるのだろうなと推測します。
そして必要のない頻回の訪問看護の指示書作成を指示されたりするのでしょう。
こっちが指示書作るのに指示されるのです。きっと。

こんな電話がかかってきたときは
「うちはクリニック縮小している所なんです」
と、お通夜のような暗い感じで言うとあっさり引き下がって電話を切られます。

「あぁそうなんですかぁ…」という感じで、それ以上どう話しを続けたらよいかわからない感じが、受話器の向こう側からひしひしと伝わってきます。
こっちは半分その反応を楽しんでますけど。

そもそもうちのクリニックは今患者さん激減していますが、ワクチン接種者ご免、施設ご免というスタンスにしていますので(施設どこもワクチン臭ひどいから)、減ってしまうのは仕方ありません。
自分たちの体を犠牲にしてまで新規の患者さんを受け、収益を上げたいとか思いません。
それだったら自分で畑耕します。

というか話しを元に戻しますけど
病院側からの『サ高住や老人ホームから患者が搬送されなくなってきた』
というコメント、病院も人のせいにしてる感じでどうかと思いますけどね
そもそもおたくの病院の評判はいいんですかい?という感じです。
選ばれない理由とかもあるのではないでしょうか。

なんでもかんでもサ高住のせいにしているこの研究はすごく違和感を感じます。

この記事(研究結果)からはサ高住がまるで入居者を無理矢理抱え込んでいるという印象を受けますが、少なくとも自分が行っている複数の施設ではそういう印象はまったくありません。
自分が入院が必要と判断したら、普通にその方向ですぐに動いてくれますし、サ高住側から拒否されるなんてことは絶対にありません
記事には
『サ高住が入居者を抱え込み、主治医が必要性を指摘しても入院させない事例』
があると病院が指摘していると書いてありますが、そんなこと本当にあるのか疑問です。

可能性として考えられるのは、サ高住、提携している訪問診療クリニック、訪問看護などがグルになっているケースです。
高齢者施設は部屋が空いてしまうと収益に大きく響きます。
施設、訪問診療クリニック、訪問看護がグルであれば、必要であってもなかなか入院させないってことはあるかもしれません。
施設も儲かるし(なんなら介護サービスを増やせば一石二鳥)、頻回の臨時往診をして訪問診療クリニックも儲かるし、記事にあるように頻回の訪問看護でも儲かります。
自分たちの収益第一って感じですよね。
患者をモノとしか考えていないひどいことですが、残念ながら実際こういう所が増えているのではないかと思います。
これが現実です。

施設に出入りする訪問診療クリニックは正直どこでもいいのです。
それなのに、施設入居時に特定のクリニックに誘導されることがあります
「提携しているところだから」と説明を受けたりして。
こういう所はめちゃくちゃ怪しいですね。
特に一施設に一カ所のクリニックしか入っていないような所はかなり怪しいです。
そう言ってきた所は入居しない方が良いです。

サ高住増加が「死亡者数の増加」と相関するならば、悪徳サ高住・訪問診療クリニック・訪問看護グループが増えているという表れかもしれません。

どう考えても『サ高住が入居者を抱え込み、主治医が必要性を指摘しても入院させない事例』なんてないって。
主治医が入院指示したら入院なるって。
そうじゃないんだとしたら、みんなグルってことでしょう。

訪問診療の世界は本当嫌な感じになりましたよ。
東京ではきっとすでに競争社会になっていたのかもしれませんが、いよいよ札幌でもひどい感じです。
怪しい施設、怪しい訪問診療クリニック、怪しい訪問看護、本当増えました。
まぁうちもある意味怪しいクリニックではありますが、「変な」「変わっている」という意味での怪しいクリニックです。
そうではなくて、とにもかくにも「収益第一」というところで、グレーなこともバンバンやるところです。
ビジネス丸出し、患者の奪いあいなどギスギスした世界、本当嫌になります。
自分はどうぞどうぞ奪ってくださいって感じです。ただし接種者限定でね。

これまで何度も書いてきていますが、必要のない介護サービスだとか訪問看護だとか入れて28億もの不正請求をしていた介護グループがありましたね。
あんなの氷山の一角だと思いますよ。
というか、意図的に不正請求したのに誰も罪にならないのですから不思議です。

医心館で入所者預金不正引き出し1千万円か

認知症女性から現金1200万円窃盗容疑 元ケアマネジャーを逮捕

あまり大きく報道されていないようですけど、すごく大事なニュースだと思うのですけどね。
なんてったって高齢化社会なんですから、みなさんこれからとても身近な世界になるわけなのですし。

まぁ正直こういうことは昔からあったとは思いますが、「人としての心はあるんかいな?」という介護グループ、スタッフ、訪問診療クリニック、訪問看護が増えてきていることを考えると、こういう事件も増えそうな気がします。

いろんな施設にちょろちょろ出入りしている身としては、いろんなものが見えてきてしまいます。
いろんなスタッフ、訪問診療クリニック、訪問看護とも関わってきました。
だからこそ感じるのですが、訪問診療の世界はどんどん汚されています。
きれい事だけではありません。

例えばこの期に及んで施設でコロナワクチンを集団接種するとかイカれてるだろって思いますよね。
収益しか考えていないこと丸出しです。
訪問診療がこういうことに使われてしまっていたりするのです。
ワクチン信者からすれば、ワクチンを打ちに来てくれる良いクリニックだと評価されるのですから目も当てられません。

絶対グルだろ、って施設もありますよ。
施設、訪問診療クリニック、訪問看護、薬局がグルだろってとこ。
たまたまご本人・ご家族が強くうちの訪問診療を希望してくれたので、たぶん異例的にうちがその人一人だけ訪問診療に伺っているのですけど、まるで敵地に潜入していくかのような感覚です。
やはりご家族も最初は提携クリニックを勧められたそうです。

冒頭で紹介した記事を読むといかにもサ高住が悪いみたいな感じを受けてしまいますが、とても良いサ高住だってたくさん?あります。
『サ高住増加が「死亡者数の増加」と相関』
は正しくなくて、相関するとしたら
怪しいサ高住増加が「死亡者数の増加」と相関』
でしょう。

というかそもそも2021年から2023年の死亡者数増加に「ワクチン接種」の要素を入れて分析していない時点で、あまり価値のない研究だと思います。自分はね。
こんな大きな要素を(意図的に?)外したら、正しく考察することなんてできないでしょう。
結果もゆがめられてしまうかもしれません。

「サ高住増加=施設での集団接種増加」
でもありますから、遠巻きにサ高住増加が死亡者増加に関係しているように見えてしまっているだけかもしれません。
だって、施設とかってスタッフさんもほぼ強制的に打たせられることが多かったと思いますが、当然入居者の接種率も高かったことでしょう。
サ高住(施設)が増えれば、ワクチン接種者も当然増えることになります。

やはりコロナワクチン接種の要素を入れないと正しく結果は導き出せないのではないでしょうか。
わざとワクチンから目をそらさせるようなこういう研究も本当に辟易します。