吉野敏明先生が提唱する「四毒抜き」が話題となってしばらく立ちました。
自分のこの件についての考えは以前ブログに書いています。
健康法 (2025年5月21日)
四毒抜きについて正直あまり興味がないので、他の先生がどう考えているのかとか、調べてもきませんでした。
そんなときにこのようなタイトルの本が出ました。

四毒抜きに疑問を提唱する本です。
よく見るとタイトルがおかしい感じもします。
正確には『やるな!四毒抜き』でしょう。
『やるな!「四毒」』だと『四毒をやるな=四毒抜き』と捉えることもできそうです。
まぁもはや「四毒」がブランド化していて、「四毒」といえば「四毒抜き」ということなのでしょう。
本の表紙や帯にはすんごいことが書かれています。
『信じた人は早死にする』
『「四毒」理論にだまされるな!!』
著者はあの船瀬俊介さんです。
黒くギラギラしたあのおじさんです。
あっ別に船瀬さんをバカにしているとか批判しているとかではなくて、かなり前に一度お見かけしたことがあって、地黒なのか知りませんが浅黒く、第一印象は「ギラギラしてる」でした。
本当にお元気そうなのですね。
船瀬さんの本は本当に勉強になることが多いです。
一応データとか数字を出してくるので、それなりに説得力はあります。
だけど突っ走ってしまうところがあるなというのが自分の勝手な印象です。
まぁ本を売るというか、皆に気づいてもらためには過激なタイトルだったり内容だったりすることが大事なのかもしれませんが。
だけど、いろいろな闇を知る上で、そのきっかけにはなります。
で、この本を読んだ感想です。
一言で言うと…
「どっともどっちだな」
って感じです。
なんでこう、考え方が極端なんでしょ。
ゼロか100の考え・主張なんですよね。
どちらも。
「めんどくせぇ。
テキトーで良いじゃん。
自分に合わない食事があれば、それ避ければ良いっしょ。
加工肉は体に悪いとか、そういう知識は自分で勉強して、あとは自己責任で楽しめば良いじゃん。
偏りすぎなきゃいいんだって。」
これが自分の心の中の声です。
「四毒抜き派」だとか「肉食否定派」だとか極端な考えに盲信している人たちは、やはり端から見ると「信者」に見えてしまうのです。
自分で静かに実践している分にはいいんですよ。
勝手に自分が信じた道を進めば良いです。
だけどそれを周囲にアピールしたりしている姿は、正直「コワい」。
この点、本当「宗教」に似ています。
あっ受診の際には、四毒抜きしているとか肉食べないとか、それはしっかり申告して欲しいと思っています。
やはり血液検査の解釈の時に参考になりますから。
受診の時にアピールされるのがコワいということではなく、SNS上でのことです。
あるいはブログとか。読んだことないですけど。
タイトルだけでひしひし伝わってきますから。
自分の考えを周りに押しつけるのもよくありません。
四毒抜きした方が体調良いよ、とか、肉抜いた方が体調良いよとか、それを周囲に勧めて、それで責任取れるんですか??って話です。
それやって体調良くなったのはあなたの場合であって、万人に当てはまるかわかりません。
ましてや、その健康法で、何十年後の病気の発症率だとか、確かなデータはあるんですか?
その健康法による寿命のデータはあるんですか?
そこまでわかって勧めるんだったら、あなたはもはや神様です。
四毒抜きの長期的なデータこそどこにも存在しないでしょう。
本当に長生きするかもしれないし、上記の本の表紙に書かれているように「信じた人は早死にする」かもしれません。
上記の本では、肉を完全否定していますが、肉を十把一絡げに論じるのもどうかと思います。
いろんなデータとかグラフも出していますが、そもそもホルモン漬けの外国の肉と、そうじゃない肉では健康に及ぼす影響は全然違うでしょう。
スーパーで売られている牛肉なんて、国産と外国産では最大何千倍もの差があったという研究もあります。
ホルモンによる影響を考えれば、その後の健康状態には雲泥の差が出ます。
ホルモンを外から与えられ育てられた牛肉なのか、自然放牧の牛肉かで、その後の発癌率はぜんぜん異なってくるだろうことは容易に想像がつきます。
あるいは動物性タンパクを摂取するほど骨折が増えるという各国のグラフが掲載されていますが、骨折が多い国は総じて日照時間が短い国になっています。
それってビタミンD不足なんじゃないの?
ビタミンD不足による影響を除外したグラフなのでしょうか?
ちょっと主張や根拠が「雑」に感じます。
大抵、肉食を否定する人たちは、チャイナ・スタディーやマクガバン・レポートを根拠に主張してきたりします。
これらを錦の御旗にして、肉食を否定しているのが常です。
しかしチャイナスタディにおいては、「結論(肉=悪)ありき」でデータが使用されていると批判している人もいたりします。
あるいはマクガバンレポートについても、裏には穀物メジャー企業がいたという話もあります。
たしかに米国等で長年暗躍してきたモンサント(現在はバイエルに買収)のことを考えると、あり得る話です。
肉がダメとなれば、自分たちが大いに関わりのある農産物、農薬が爆売れですからね。
しかもひょっとしたら病人も大量発生。
そして医薬品もたくさん売れる。
マクガバンレポートに関しては「ロックフェラー財団」が深く関与しているとのことですから、余計に疑わしいですね。
https://ameblo.jp/nomadodiet/entry-12736790771.html
チャイナ・スタディに関する疑義はこちらのサイトで。
『老舗のフェイクサイエンス:チャイナ・スタディ(China study)』
上記はどちらも崎谷博征先生のサイトです。
正義のためのレポートなのか、陰謀がうごめいているのか、もうわけがわからないですね。
冒頭の本に戻ります。
四毒抜きは半分合っているけど半分間違っているという主張なのですけど、船瀬俊介氏だけでなく、山田豊文氏、高橋徳先生、鶴見隆史先生も四毒抜きを批判しています。
それぞれの先生のコメント・インタビューも掲載されています。
これらの先生、栄養学を勉強してきている方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
著名な方々です。
もうこれはシンポジウムやって皆で討論して欲しいですね。
吉野敏明先生、船瀬俊介氏、山田豊文氏、高橋徳先生、鶴見隆史先生、あとできれば崎谷博征先生も。
白熱した議論になりそうです。
勝手にやってろ、とも思ってしまいますが、実際おこなわれるなら見てみたい気もします。
でもこの本で「どうなんだろ」と思うところがありました。
鶴見隆史先生のインタビューにて、鶴見氏は
「見りゃわかるけど、あの男はなんにも勉強してないですヨ。あれだけ勉強してない。それに、歯科医でしょ。だったら、勉強せえ。医者に勝ちたかったら、栄養学をマスターしてから言いなさい」
と発言されています。
スゲぇ胸くそ悪くなりました。
医者だって栄養学の知識まったくない人多いですよ?
というか知らない人の方が大多数でしょう。
医学部でまともに教えられないのですから。
みな卒業してからゼロから勉強するようなものです。
栄養学をマスターすることに、医者だろうが歯科医だろうが関係ありません。
歯科医を下に見るようなこの発言はいただけません。
「それに、歯科医でしょ。」ってセリフ、なに??
鶴見先生は面識ありませんけど、この一文で人となりがわかってしまうようなものですし、さらに言えばこういう発言が足を引っ張ることになりかねません。
(これまで四毒についての考えを書いてきたように、四毒抜きについては自分はどちらかと言えば吉野先生側というわけではございませんので。でも知識量とかは尊敬しています。)
さらにはこの本の最後には「ヨシリン、医師法違反で告発される」なんてことがデカデカタイトルであとがきに書かれています。
四毒論争と関係ないと思うのですが、こりゃもうただの足の引っ張り合いにしか見えません。
この医師法違反による告発の件についてはうっすらとしか知りませんが、何か裏で暗躍しているものがありそうな感じもします。
陰謀論にはめっぽう強い船瀬氏なのですからその辺もよくわかっていると思いますし、こんな表面的なことだけ書いても意味がないことは本人がよくわかっているのではないでしょうか?
それとも調査不足でしょうか。
(何度も言いますが、別に吉野氏の肩を持っているわけでは決してありません)
当事者にしかわからないことだっていっぱいあるだろうし、こんなにデカデカと書くならまずは当事者に話を聞いてから書くべきだと思います。
あるいは有罪が確定した時点で書くべきだと思います。
絶対当事者に話を聞いていないだろうし、ジャーナリストとしてどうなんだろうと思いました。基本中の「き」だと思いますが。
というか、そもそも、こういう本を書くなら、吉野先生自身にも直接意見を聞いたらいいのにと思います。
二人の対談本の方がよっぽどみんなのためになると思います。
たぶんスゲぇ面白い本になると思います。
SNSでもこの論争がされているのか知りませんが、紙面だとかSNSだとかだけでワンワン吠えているのって、本当まるで「犬」だなと思います。
蔑視するという意味での「犬」ではありません。
本物の「犬」です。
いがみ合っている犬同士って、ガラスドア越しだとか柵越しだと、勢いよくお互いワンワン吠えているのに、そのドアや柵がなくなり直接対峙してしまうと、急にお互いおとなしくなります。
そしてまたドアや柵を占めると、再びお互い吠え始めます。
そんな動画ありますよね。
自分の食に関する考えは上記に書きましたけど(「めんどくせぇ。テキトーで良いじゃん。~のくだり」)、一般には体に良いといわれている食べ物でも、当人が食べたくないのなら無理して食べる必要はないでしょう。
明らかな「毒」を避けた方がいいことに超したことはないですが、でも自己責任でたまには「毒」を楽しんでもいいんじゃないですか?
「毒」であることを認識して。
自分でコントロールできればいいのです。
というか栄養的には「毒」であっても、その人にとって100%「毒」になるわけではありません。
気持ち的には美味しいとか幸せな気持ちになるとかなれるのですから。
依存とか中毒にならないよう自分でコントロールできればいいんじゃないですか?
いい加減「0-100」の考え方から脱却してもいいんじゃないでしょうか?
真ん中じゃダメですか?
合う食事合わない食事は人それぞれです。
周りの声に惑わされるのではなく、自分の感覚を大事にして食べ物を選べばいいんじゃないでしょうか。
メタトロンをやっているとつくづくそう感じます。
合う食事・合わない食事にズバリ合った食生活をしている人がたまにいます。
そういう方はやはりこれまで大病もしたことないし、今も元気だったりします。
そういう方は、これまでの経験からなんとなくこの食材を避けていた、とかだったりするんですね。
勉強して避けていたとかではなく、自分の「感覚」で避けていたりしたのです。
自分の感性を大事にしている人なんだと強く思います。
こういう人って無敵だろうなぁと心で思ったりします。
普通に手に入る食材なんてもはや毒だらけなんだし、どんな食生活したって五十歩百歩ですよ。
って大雑把すぎる言い方ですけど、なるべく毒が少なそうなものを選ぶ努力は少しはした方が良いと思います。
肉食うか食わないか、とか、小麦食うか食わないかとか、正解はどうでもよくて、当人に任せればいいじゃないですか。
小麦抜いて実際に体調良くなる人だっているのだし、小麦食って問題ない人も多くいるのだし。
肉食って健康に長生きしている人だってたくさんいるんですから。
いろんな主張はあくまで参考として、自分で考えること、自分で感じることが大事です。
