インフルエンザ治療薬・ゾフルーザについて

昨年、1回飲むだけで良いとされるインフルエンザ治療薬・ゾフルーザが
マスコミでもかなり取り上げられました。
その効果あってか、2018/2019シーズンに処方された抗インフルエンザウイルス剤の約4割がゾフルーザだったそうです。
製薬会社はかなり儲かったでしょうねぇ…。

もともと臨床試験段階でも耐性の出現は指摘されていました。
耐性ウイルス、ゾフルーザの危険性についてなどこれまでもブログに書いています。
インフルエンザ治療について(2018年12月26日)
最近のインフルエンザ関連ニュースについて(2019年1月28日)

4月に国立感染症研究所で発表されたデータでは、なんと73%にウイルス耐性が確認されたとのことです。
ゾフルーザがこれだけ使用され、インフルエンザウイルスはどんどん強くなり
そりゃ流行しても当然ですね。

昨年のブログで自分は
「データが十分でないのに小児への適応が通っていること自体が恐ろしい」
と書いています。
そして、最近になり日本感染症学会はゾフルーザの小児への慎重投与を提言しました。

はっきり言って対応が遅いです。
インフルエンザウイルスはありふれたウイルスだからこそ怖いのです。
安易に薬を使うことにより、ウイルスは絶対に豹変します。
ウイルスは人間よりも賢いのですから。

感染症学会の提言を受け、ゾフルーザの製薬会社の社長は
「特に成人を中心に適切にお使いいただくことで市場シェア40%を取ることを目標にしている」
と述べたそうです。
どうしようもなさすぎてあきれてしまいます。
人の健康、未来を心から思っている発言にはみえません。
今が良ければ良い、儲け主義がにじみ出ちゃっています。

耐性株以外のゾフルーザの問題点はいろいろあります。

・細菌性肺炎にかかる危険度は、ゾフルーザがタミフルの25倍。
(タミフル2.0%、ゾフルーザ33.3%)
・入院率もゾフルーザが高率。
(タミフル17.1%、ゾフルーザ42.9%)
・突然死の可能性
抗不整脈薬剤使用者は要注意です。
・虚血性大腸炎や下血の危険が高い。
他の薬剤に比較して、ゾフルーザは虚血性大腸炎が66倍、下血は24倍

※タミフルと比較されていますが、タミフル自体もWHOでは格下げになっている薬です。

確かにゾフルーザは歴史が浅くデータが豊富とは言えません。
しかし上記のようなデータがあるのですから、使用には慎重にならないといけません。

昔は国は薬やワクチンの認可にはかなり慎重だったのですが、最近はグレーであっても認めてしまうように
安易に認可しすぎのような気がします。

農薬問題もそうですが、「怪しいものは認めない」ことが世界のスタンダードです。
「世界の」というより、「国民を大切に思っている国の」ですね。
日本は経済だけでなく全体的に後進国に成り下がってしまいました。
日本=安全とは言えなくなってきています。

昨年のテレビでのゾフルーザの報道は洗脳に近いものがありました。

・医者が処方してくれるものだから安心
・マスコミが言っているから安心
では決してありません!