ゆがんだ医療と介護

これまで高齢者施設における不正について何度かブログで取り上げてきました。

やっぱりね(2025年3月26日)
患者の奪いあい(2025年5月5日)

そして今回、このようなニュースが出てきました。

「私をここから出して」生活保護で“がん末期”の男性、届かないSOS 年間800万円の税金が本人の望まない生活に投じられる不可解

「末期癌」と診断されながらもその後もお元気に暮らしている入居者のインタビューです。
しかも元気なのになかなか施設から出してくれないという、ほぼ軟禁状態に置かれていたようです。

で、今回、訪問診療に入っている医師が外に連れ出しインタビューに答えてくれたのです。
その軟禁状態に置かれた入居者の人と、主治医である訪問診療医へのインタービューという大変興味深い内容です。

この方を診察したわけでもありませんし本当に末期癌なのかはわかりませんが、少なくとも3年もお元気に過ごされていたというのなら改めて検査をして正式な病名を確認するべきでしょう。
それを漫然と3年も「末期癌」の診断にし続け、訪問看護などを頻回に入るというのはおかしなことです。
しかも規定では30分以上訪問しなければならないのに、
「30分なんて、いたことない。そんな話、びっくりだよ」
とのこと。

どれだけ入居者を食い物にしているかよくわかる記事です。

介護生活においてはケアマネがとても重要です。
頼みの綱でもあります。
しかし今回はどうもケアマネも全然動いてくれないとのこと。
施設と同グループではなく別事業者のケアマネだったようですが、ケアマネとしての付き合いを切られるのを恐れ、波風を立てたくないがために、自身の保身のために動いてくれないことが想像されます。
ここも入居者のためより自分のためという感じですね。

また訪問診療医はさすがに訪問看護指示書を書かないことにしたそうなのです。
そうすると施設側が
「桜木医師と信頼関係を築けない。主治医を変更するか、退去してほしい」と通告してきたとのこと。

本当腹立ちますよね。
何が信頼関係が築けないだよ。
自分たちの都合の良いように動いてくれないってだけでしょう。
なんなん、この殿様のような態度は?って思ってしまいます。

上記の記事ではもはや病院と施設とケアマネとみんな一緒くたになって入居者を食い物にしていることがわかります。

以前書いたブログ「やっぱりね」や「真意(2025年2月16日)」でもちらっと書きましたが、まさに自分がこのシステムに組み込まれそうになりました。

外来通院していた患者さんがH病院に入院し、その後施設に入居することになりました。
そこで患者さんは施設入居後も通院してうちのクリニックにかかりたいと希望してくれたのです。
それなのに施設の訪問看護から連絡が来て、「訪問診療にしてもらわないと困る」なんて言ってきたのです。
意味がわかりません。
明らかに(訪問看護にとって)都合の良い訪問看護指示書を書いてもらおうという魂胆が見え見えです。
患者さんには申し訳ないですが、訪問診療はお断りさせていただきました。

この施設はたぶん冒頭で紹介した記事と同じ系列のグループのところです。
H病院から電話来たときのMSW(メディカルソーシャルワーカー)の言動もおかしかったし、たぶんH病院と施設はつながりあるんだろうなぁと感じました。
そして都合の良い訪問看護指示書を書いてくれる、グルの訪問診療クリニックもあるのだろうなと。
H病院のMSWが「本来は他のクリニックに訪問診療を依頼しようと思っていたのですが…」なんて言ってきたのですからね。
自ら白状しているようなものでした。

このように一部の施設ではありますが、入居者を食い物にしている施設があるのは事実でしょう。
これだけ報道されているように。
本当おかしなことになっています。
入居者・患者さんを食い物にしているのですから。
本来の医療・介護のあるべき姿からかけ離れてしまっており、ゆがんでしまっています。

ここで働いている人たち、関わっている人たちは、おかしいと思わないのでしょうか。
おかしいと思っていても生きていくためには仕方ないということなのでしょうか。
いわば社会保障費から不正に受給し、そこからお金をもらっているのです。
良心であるとか痛まないのでしょうか。

おかしいと指摘したり正義感を出してしまうと「信頼関係が気づけないから」との理由で切られます。
なんの信頼関係だよって話ですけどね。
犯罪グループとしての信頼関係なんでしょうけど。
その施設グループに協力的ではないところは切って、都合の良いところを新たに入れる。
そうやって不正請求システムを維持しているのでしょう。

国はこの件に関してちゃんと動いているのでしょうか?
他のグループでは28億もの不正請求をおこなっていたのです。
訪問看護の訪問時間をちょろまかして請求していたりもはや犯罪と同じかと思いますが、その後続報などありゃしません。
今でも普通に施設運営はなされています。
今回紹介した冒頭の記事に関わっているとされている介護グループのHPみても普通に表示されますし、反省の弁もありません。
なんでそんなに堂々としていられるのだろうと不思議です。強力なバックでもいるのでしょうか。

今や介護報酬も引き下げられ厳しい状況なのは間違いありません。
診療報酬だって正直充分とはいえません。
しかしそれでもまともにやっているところが大半かと思います。
まともにやって「ヤバイヤバイ」となっているところがほとんどです。

正直介護スタッフの給与なども十分ではないでしょうね…。
それでいてカスハラ・ペイハラもありますから、心も折れてしまいそうです。

ここ最近病院等も赤字で大変だというニュースちょいちょい出てきますよね。
コロナ禍におけるベッド確保だったり(使用しなくても補助金が出る)、ワクチン接種業務でボロ儲けしただろうに、何騒いでるんだって正直思っちゃいますけどね。
こっちはワクチン1本も打ってねぇんだぞ!って感じです。
きっと人生に一度あるかないかくらいの超超超おいしい制度でした。
ワクチンバンバン打てば大きな大きな手当てが国から支払われ、ましてや50人だ100人だとまとめて打てばさらにボーナス追加です。
儲けたお金でクリニック新築したり別荘建てたりだとかいろんな話を聞きました。
それだけ無駄遣いしといて今頃ごちゃごちゃ騒いでるんじゃねぇよと思います。

確かに診療報酬は少ないと思いますけど、国が生かさず殺さずの点数で設定しているなんて今に始まったことではないです。
もはや医療やっていれば贅沢できるなんて時代は終わっています(特に保険診療においては)。
だから見切りを付けて、「直美(ちょくび)」なんて医師が増えているのです。
直美とは研修終えたらすぐに美容外科の道にいくことです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250424/k10014774371000.html

もちろんすぐに手術を実践できるからとか、オンとオフがはっきりしているからとかもあるのでしょうが。

自分は知りませんけど、昔は保険診療でも医療やっていれば相当儲かったのでしょう。
その時代を忘れられない人が多いのかもしれません。

まともなことをしていたら贅沢できないのが医療や介護の世界です。
(他の世界もそうなのでしょうけど…)
病院から在宅・施設へみたいな感じで国は誘導してきましたが、そこはニンジンぶら下げて誘導してきたのですね。
しかし何度も言っているように国は平気で「ハシゴ外し」をおこないます。
今たぶんこの時期です。

しかし医療・介護の世界はグレーなところも多く、そこをつついてボロ儲けしているところがあるのですね。
正直冒頭で紹介したものは真っ黒ですけど。
冒頭の記事ですけど、施設だとかそこに付随している訪問看護が王様で、外部のケアマネとか訪問診療クリニックはしっぽ振ってご機嫌取りしているみたいな構図ですよね
本当くだらない。

施設とか訪問看護に都合の良いように動かないと切られるなんて、自分もすでに何回か経験済みですからねぇ。
よくわかります。
でもおかしいと思うのに自分の信念を曲げてまでしがみつくのも情けないです。
ですから切るならどうぞどうぞ、というスタンスです。

だけどおかしくありませんか?
ここには患者さんの気持ちがまったく不在なのです。

患者の奪い合いも起きているように、訪問診療・介護の世界はなんだか腐り始めてきているように感じます
もちろん一部の話ですが…。
それらしい理念とか掲げているけど結局は収益第一で考えているところがほとんどでしょうねぇ。
大きな企業が元は異業種なのに突然介護サービスを始めているケースが多くありますが、それらしい理念とか掲げてますけど「ほんまかいな」と思ってしまいます。
「正直なところ本音は(介護事業に参入したのは)儲かるからと思ったからだろ?」って思います。
それでもまだまともそうなところもありますけどね。

不正請求を働いているグループのHPには、それこそ看護管理者といわれる人のコメントも紹介されていたりしていますが、もはやきれい事を言っているだけのようにしか思えません。
なんだかこっちまで心が腐ってきてしまいそうです。

ただ在宅(特に施設)・介護の世界はもはや以前の様相ではなく、ゆがんできてしまっている部分があると思います。

在宅とか介護といったら患者さんとか利用者さんが主役で中心にいた感じですが、今や患者さん不在で収益のことばかり考えられている感じです。

たとえ患者さんが減ろうとも、自分は絶対にしっぽは振りません。
施設だとか訪問看護だとかにご機嫌取りなんて絶対にしません。
みなが本当に患者さん・入居者さんのことを思っていたら、そんなことをする必要ないですし、そもそもそういう状況は起きませんからね。

ただ自分は関わらないようにすることはできますが、どこかで食い物にされているケースはあるんだよなぁとモヤモヤした気持ちは残ります…。
早いとこ国なりなんなり調査をしっかりして欲しいと思います。