おおきな木ホームクリニック のすべての投稿

HbA1cの怪

HbA1cといえば糖尿病の指標です。
「ヘモグロビンエーワンシー」と読んだりします。

過去1~2ヶ月の血糖の状態を表します。
糖尿病の診断基準にはいくつかありますが、HbA1c6.5%以上で糖尿病と診断されます。

ある男性患者さんの出来事です。
とある糖尿病専門クリニックに通院されて投薬を受けておりました。

糖尿病の薬数種類やらコレステロールの薬やら。

当クリニックで採血したところ、
HbA1cは6.1%で、糖尿病のコントロールとしては合格です。
しかし総コレステロールが150しかありません。
太っているという意味でなく、体はがっしりした体型の方ですが、
顔色は悪く元気がありませんでした。
よくよく話を聞くと、以前うつっぽくなったこともあるようでした。

そして男性にしてはフェリチン(貯蔵鉄)が低く、またしっかり治療しているにもかかわらずホモシステイン(脳梗塞、新梗塞のリスクの指標になる)もかなり高めでした。

オメガ3(炎症を抑える油)とオメガ6(炎症を起こす油)のバランスも悪く、
EPA/AA比というものでみるのですが、その数値は0.11でした。

患者さんに血液検査の問題点を詳しく説明し、内服薬について相談しました。
そうして今まで飲んでいた少量のグリメピリドとコレステロールの薬を中止としました。
グリメピリドはインスリンの分泌を促し血糖を下げる薬で、低血糖のリスクもあります。
合格ラインに入っている方が飲み続けていると、低血糖になるリスクが高まってしまいます。

で、ここからが本題です。
約3ヶ月後、その方は糖尿病専門クリニックで採血し、その足で当クリニックを受診されました。
はしごです。
というのも、「その糖尿病専門クリニックで採血するとなんだか血糖値が高く出るような気がする」とのことでした。
それで比較したいとのことでした。

その糖尿病クリニックでは、自院の検査機器でHbA1cを測定しています。
糖尿病専門クリニックですからそのような器械を持っていて当然かもしれません。
しかし当クリニックには、そのような器械はもっておらず、外注で大きな検査会社に検査を依頼しています。

確かに採血をしてすぐに検査した方が、より正確な値が出てきそうです。
しかし、HbA1cはあくまでも1~2ヶ月の血糖の状態をあらわすものなので、すぐに検査しようが数時間後に検査しようが大きく値は変わりません。

糖尿病専門クリニックの検査機器で測ったHbA1c、
1時間後に当クリニックで採血して検査会社で測ったHbA1c、
その実験の結果は…

糖尿病専門クリニック → 7.0%
外注の検査会社    → 6.8%

正直この結果にはびっくりしました。
わずか0.2%ですが、6%台と7%台では印象が違ってきます
治療方針も変わってくるのではないでしょうか?
例えば6%台だったら、「6%台だから薬は増やさず、運動と食事を気をつけてください」となるかもしれません。
一方で7%台だったら、「あぁ、7%台になってしまったから薬を増やしましょう」となるかもしれません。

あるいは、ガイドライン基準値前後だったらどうなのか?
6.4%だったら糖尿病ではありません(正確には診断には血糖値など他の要素も関わってきますが)。
6.6%だったら立派な糖尿病と診断されてしまいます。

たかが0.2%、されど0.2%。こんな誤差が起きて良いのでしょうか??

まさか糖尿病専門クリニックなだけに、わざと値を少し高めに出るように設定して患者さんを増やす…なんてことはないと思いますが。
しかし医療不信の自分としては、なんだか疑ってしまいます。
こんな風に疑ってしまう自分の性格が悪く感じてしまいます…。

例えば、今では簡単に検査できる簡易型の骨粗鬆症の検査機器があります。
あれほどあてにならない物はありません。
あれで骨粗鬆症と診断されて、効果もたいしたない治療を受けている人がどれだけいるんだか…。
検査代、薬代など医療費の無駄遣いです。
ましてや薬の副作用で相当余計な医療費がかかっていると思われます。

内科とかの開業医で簡易な骨粗鬆症検査はするべきではありません。
時間とお金の無駄です。
プラス余計な薬を出される&体を犠牲にする羽目になるだけです。
どうしても骨粗鬆症の検査をしたいのであればやはり整形外科でしっかりとみてもらうべきです。
(自然骨折の既往がなければする必要はないと思いますが…)

西洋医学では「数値」で判定をおこなっています。
血液検査の項目一つ一つをとってもそうですし、血圧の数値もそうです。
今では認知症診断も、画像検査によって海馬の萎縮度を数値化して診断したりしています。
客観的に診断、判断するためには仕方がないところはありますが、すべてがすべてそれで良いのでしょうか。
例えば画像上では明らかに海馬の萎縮度の数値では認知症と診断されるけどもしっかりされている人もいます。

診断基準のボーダーラインの数値でどうするかは、医者と患者さんの話し合いで決まるのでしょう。
医者の一方的な判断で治療されることも多いかもしれませんが…。

どこでも測っても一緒だったら良いです。
しかし今回のケースのように、検査結果に差が出てくると何を信じて良いのかわからなくなってきますね

ちなみに上記の方、糖尿病の薬を1種類やめてHbA1cは上がってしまいました。
コレステロールの薬もやめましたが、3ヶ月後の結果でも一応基準値内です。
ビタミン剤やミネラルをサプリで取っていただき、ホモシステインは15.6→8.2に改善、EPA/AA比も0.11→0.63に改善しました。
そして顔色も明らかに良くなり、活気も出てきました。

数値で判断されてしまう糖尿病の数値を除いては明らかに今の方が健康そうです
HbA1cが合格ラインにあった3ヶ月前の方が明らかに見た目は病人でした。

体の代謝がうまく回るようになったためか、基準値を超えていた尿酸値も自然に改善していました。
そしてHbA1cは上がってしまいましたが、腎機能の指標であるクレアチニンも改善、腎臓の流れの指標も改善していました。
HbA1c以外は劇的に改善し、若い人並みです。
血液検査の結果を見る限りは、何歳も若返ったような感じです。
(見た目も活気が出てきたので若返っている風ですが)

この方にとっては一体どちらが幸せなのでしょうか?
HbA1cを基準値に入れるために薬を飲み続け、顔色も悪く活気のない日々を送るのか、多少基準値を超えてしまっていても元気な日々を送るのか。
(ちなみに後者の方が他の検査数値は抜群に良いのですが)
一体どちらが健康的なのでしょうか??

ちなみに他の糖尿病患者さんで、8%後半~9%台を行ったり来たりしている方がいます。
さすがにこの数値は高めかなぁと思ってはいるのですが、薬は最小限にし、体に負担がかからない薬を選んで処方しています。
ご本人はまぶしいくらいにお元気で、血液検査状も腎機能の低下の予兆もまったくありません。
なので強引に薬でHbA1cを下げようとは思いませんし、たまに「食べ過ぎないでね」と言うだけで、ゆるゆるで治療を続けています。
こんなにもHbA1cが高い状態が続いているのに、この6年間腎機能低下の予兆がまったくありません。
「回転寿司20皿食べちゃった」とか言ってくる始末ですが、あまりにも元気なので厳しく注意する気にもなりません。
その方は食べることが何よりも大好きで、食べ物の話をしているときの表情は太陽のように輝いています。
それでも決して太っているわけではありません。

本当に高血糖自体が腎機能低下につながるのでしょうか?
血糖値に対する治療が体に負担をかけている可能性を考えなければならないのではないでしょうか?
特にインスリンです。
インスリンは血糖値を下げるというメリットはありますが、メリットはそれだけで、あとは体にとっては毒でしかありません。
インスリンは臓器障害を引き起こします
インスリンを強引に出す薬は、あまりにも血糖値がひどすぎる緊急的なときのみにした方が良いです。
(ちなみに先天的にインスリンが出ない1型糖尿病は上記に当てはまりません。インスリン投与が必須になりますが、それでも最低限にした方が良いでしょう。)

糖尿病治療はやみくもに血糖値を下げれば良いわけではありません。
体に負担がかからない治療薬を選び、高い数値だけをみて強引に下げることはしない方が良いかと思います。

実は当クリニックには、HbA1cが高くて糖尿病専門クリニックに行ったら怒られちゃいそうな人が何人かいますが、皆さんとてもお元気です。
しっかり血液検査でフォローしていますが、何も問題は起きていません。
(ちなみに高血糖だけによるリスクがあるのか不明ですが、一応それを回避するためにいくつかのビタミン剤やミネラル、その他サプリを勧めたりはしています)

HbA1cが9%前後をうろうろしている他の方がいますが、その方は逆に腎機能がどんどん良くなっています。
クレアチニンという数値も、eGFRという腎臓の流れの指標も。
ここ2年間の数値をみてもなぜかどんどん良くなっています。
(もちろんもともと基準値内で腎機能はまったく問題ないのですが、その基準値内でもどんどん数値が良くなっているのです)

高血糖は悪い、高血糖自体が臓器障害を引き起こすと言われていますし、
医学部でもそのように習ってきました。
しかしこの常識と思われていたことが本当なのか
かなり疑わしいです。

糖尿病による腎透析がどんどん増えていると言われています。
透析問題ではある著名人が大胆発言をしかなり問題になりました。
でもそのくらい莫大な医療費はかかりますし、年々増大しています。
本当に贅沢な物を食べている患者さんが悪いのでしょうか?
糖尿病治療が腎透析を引き起こしている可能性はないのでしょうか?
人のせいにして、本当は自分が悪かったという最悪な一番恥ずかしいパターンなのかもしれません。

医者が間違った常識にとらわれ続け、患者をさらに病人にしている可能性があると思います。
ましてや腎臓という大事な臓器を破壊し、取り返しのつかないことをしているのかもしれないのです。

「医療」という表向きには善意の行為によって引き起こされているからたちが悪いです。

今の糖尿病治療は本当に正しいのか、患者さんもそうですが医療者も考え直さなければならないと思います。
でも正直医療者は期待できません。自分が学んできたことが正しい、自分がやっていることが正しいという傲慢で頭の硬い人が多いですから。

医療というものは、患者さんの体や日々の生活、果ては命にも関わることです。
間違った治療が取り返しのつかないことになるかもしれないのです。
たとえガイドラインどおりにやっていたとしても、そもそもそのガイドラインが間違っているかもしれないのです。
医療者としてはガイドラインどおりにやっていれば、何か問題あったとしても罪に問われることはありません。
だから何も考えずガイドラインどおりにやっていれば楽です。
でもガイドラインが真実の治療ではないかもしれないし、本当に患者さんの為になっているのか日々考えていかなければなりません。
そういう意味でも、医療者は謙虚でなければならないと思います。
と、こんなブログに書いても医療者には伝わりませんが…。

ガイドラインから外れた治療というのは結構リスクがあります。
HbA1cを9%でも放置して(決して放置ではないんですが…)、万が一腎機能が急激に悪化して透析になったとしたら、訴えられても仕方がありません。
今気づきました。
自分がやっていることは結構リスキーだってこと。
自分で得意げにブログ書いていて、急にびびってしまいました。
患者さんとの信頼関係がないとできませんね。

 

久しぶりにコロナネタです

コロナニュース、全然止まりませんね…。

札幌市では屋外の水遊び場をすべて中止するという愚策を行っています。
屋外プールも含め。
直射日光に当たってビタミンDを作ることが免疫力のためにどれだけ大切かということが未だにわかっていないのですね。

最近SNSではこんなことが話題になっています。
「ついに厚労省が新型コロナウイルスはウイルス性の風邪の一種ですと認めたぞ」と。
1週間くらい前から話題になり始めたような気がします。

新型コロナウイルスを防ぐには – 厚生労働省

厚労省で作成された上記のチラシ?ポスターをもってして、
ついに厚労省は新型コロナはタダの風邪の一種だと認めた!と大騒ぎしています。
自分で情報を得ようとしていろいろ調べている方は、このネタを知っているかもしれません。

しかし、上記のチラシの一番下をみてください。
「令和2年2月17日改訂版」とあります。
ぜんぜんつい最近作られたものではないんですよね。

FacebookやらYoutubeやらTwitterやらで、新型コロナの真実を知ってるぞみたいな意識高い系の人たちが騒いでいますが…。

ましてや、今現在厚生労働省のHPからこのチラシへのリンクが見つからないんですよね。
チラシの題名「新型コロナウイルスを防ぐには」で検索してやっと出てきます。
自分が厚労省のHPで見つけられなかっただけかもしれませんが…。

そもそも新型コロナはコロナウイルスの一種なんですから、風邪ウイルスの一種であることは当たり前です。
2月に作成されたこのチラシを今頃持ち出してきて大騒ぎしているのがなんとも滑稽です。

Youtubeなどではテレビで伝えられない話をたくさん知ることができます。
しかしこうやって表面だけの目立つ内容の話を精査もせずに流してしまっていることも多々あります。
確かに国の政策もおかしなところはたくさんありますしそれを批判することも大切ですが、精査もせずに批判していると恥ずかしい思いをします。

といっても、自分は決して国の味方をしているわけではありませんよ。
やはりおかしいことだらけです。
政治家は自分だけ、金だけ。
お友達の優遇は当たり前のように続けられていますし。
検察でさえ手中におさめようとしたり、好き勝手やり放題です。
まぁ、それを指示しているもっと上の人がいるのかもしれませんが…。

今日のニュースでは、飛行機で感染したと思われるケースが発表されていましたね。
こんなニュースが流れれば、飛行機利用もさらに減ってしまうでしょう。
しかし本当に飛行機で感染したのかも疑わなければなりません。
確率的には低いですが、違うところで感染した人同士だった可能性もゼロではありません。
そもそも機内の空気は基本的には進行方向に対して横に流れているので、前後の席に座ってそこで感染する可能性は低いように感じるのですが…。

経済活動を再開させるといいながら、いまだに脅しのニュースばかりであふれかえっています。

最近のブームは「コロナ後遺症」ですね。
純粋にコロナの後遺症なのか、それとも治療薬による後遺症なのか。
コロナ治療には変な薬ばかり使われていますから。
自分は後者の影響が強いと思っています。

いまやコロナは弱毒化しているともいわれています。

外出規制によりウイルスが他の人に簡単に感染できなくなった。
→強いウイルスだとその人を殺してしまう。
→そうすると自分も死んでしまう。
→だから弱いウイルスに変異して、その人の中で長生きしようとする。

元々は日本においてはそんなに強いウイルスという印象はありませんが、
さらに弱くなっていることは確かかなと思います。
イタリアなどでも、最近では高齢者にかかっても軽症で済む例がほとんどだという声があります。

ただ今後諸外国で変異したウイルスが日本に入ってきてどう影響するかとか、
日本のウイルス自体も今後どう変異するかは予断を許さないでしょう。

でも騒ぎ過ぎには感じます。
自分は今の新型コロナはそれほど悪には感じないのですが、世間では悪すぎるイメージで定着してしまっています。
本当にいろいろとやりづらいですね。

消毒のしすぎで、今後は逆によくわからない感染症にかかりやすくなる可能性もあります。
常在菌がいなくなることにより、ふだんでは常在菌が守ってくれた菌やウイルスにかかりやすくなることがあります。
ふだんはそれほど悪くない菌やウイルスが人体に悪影響をおよぼすと、えてしてやっかいなことになることが多いです。
イメージとしては抗癌剤やエイズなどで免疫力が落ちて、いろんな感染症にかかりやすくなるような感じでしょうか。

あるいは消毒のしすぎでアレルギー疾患が増えるともいわれています。
特に免疫系が確立されていない子どもたちが、これからどうなってしまうのか本当に心配です。
消毒のしすぎで育てられた子どもが、一体どんな大人になるのか…。
10年後、20年後には人間の病気の主体も変わってくるような気がします。

あるいはあるウイルスだけをターゲットに戦ってばかりいると、今度は反撃を食らう可能性が高いです。
インフルエンザだって、治療薬やらワクチンは一応開発されていますが、一体何年戦いつづけているのでしょう。
それで一体毎年何人の方が亡くなっているのでしょう。
新型コロナよりも多くの人数が毎年亡くなっているのですよ。
しかも毎年増えている傾向にあります。
ましてや豚インフルやら鳥インフルやらよくわからないものも出てくる羽目にもなっています。

新型コロナはせっかく今おとなしい(死亡率はそれほど高くない)のだから、寝た子を起こさない方がよいような感じもするのです。

それでももちろん診察前後では手指などの消毒していますよ!
クリニックには、ようやく手に入るようになってきたアルコールウェットティッシュが山積みです…。

イソジンでうがいって…

今日大阪府知事が衝撃的な発表をされましたね。

イソジンをはじめとする、ポビドンヨードによって新型コロナの治療に効果が期待できると。
といっても、重症化した人が劇的に回復するとかそういう話ではなくて、ただ陽性者が減少したとのこと。

どこから検体を取ったかにもよりますが、粘膜を消毒すればそりゃ検査しても出にくくなるのは当然です。
というか、発表では「唾液中のウイルスが減少」とのことでした。
ますます、当然の結果です。
「うそみたいなほんとの話」でもなんでもなくただの「当たり前の話」です。

早速多くの医療者から批判が相次いでいます。

健康に興味のある方ならご存じかと思いますが、うがいは基本水で十分です
イソジンなど殺菌効果のあるものを使いすぎると、常在菌まで殺してしまい、逆に粘膜の免疫が弱まります
つまりあまり神経質にやり過ぎれば、余計風邪にひきやすくなったりするリスクが高まります。

咽頭炎や扁桃炎などで、喉が真っ赤に腫れているとか、喉の奥に白いコケのようなものがついているのであれば使う意義はあるかと思います。

今回発表されたのは1日4回やったとのこと。
こんなにやれば、常在菌はほぼ全滅ですね。
味方を殺して、逆に病人になるリスクを高めているだけです。

ちなみに陽性者と感染者は異なります。
陽性者は検査をすれば出てくるけど、体に悪さしていない状態。
感染者は体に悪さしている状態というイメージです。

ただウイルスが付着しているだけだったら、陽性者です。
最近、日本において犬でも新型コロナウイルスが検出されたというニュースがありましたが、そんなことは十分考えられることです。
たぶん新型コロナによって呼吸状態が悪化しているとかではないと思うので、これはただの陽性犬です。
これが人にうつすのかどうかはわかりません。
ただ基本的に、犬などの動物は抗酸化作用がしっかりとあります。
調子悪くなったらじっとして自分で治してしまうことがほとんどですから。

つまり
「陽性者=ウイルスが付着している」
ということ。

付着しているウイルスをポビドンヨードで消毒して消したというだけの話です。

「虫に殺虫剤をかけたら虫が死んだ。」
これと同じレベルの話です。

こんなことを大々的に得意げに記者会見し、ワイドショーなど全国的にテレビで流した罪は大きいです。
ドラッグストアではすぐに混乱が起き、フリマサイトなどでは信じられないくらいの値段で高額転売がおこなわれています。

そして明治ホールディングスの株化が急騰し、株式市場にも影響を及ぼしました。
(まさか、府知事自身とかその周辺の人たちがその株を事前に買っていたとかないですよね…)

厚労省は指導しないのでしょうか?
これまでも怪しい健康食品や、怪しい治療法に対しては厚労省はしかっりと指導してきました。
健康食品とかは勝手にチラシ配ったり広告出したりしているだけですが、今回の府知事が行ったことはテレビカメラの前で記者会見を行い、全国民に影響をおよぼす方法でおこなったのです。
根拠のない健康情報をテレビを使って伝えたというのは重大な出来事です。

言葉は悪いですが、これは日本の恥です。
海外に知られたら笑われるレベルです。
国内だけのニュースで済めば良かったのですが、すでにブルームバーグという海外のニュースサイトで取り上げられてしまっていましたね…。

影響力のある人が影響力のある方法で発表を行うのであれば、慎重に検討してからおこなうべきです。
本人は慎重に検討したのかもしれませんが、周囲にアドバイスをする人はいなかったのでしょうか。

そしてイソジンなどは第3類医薬品になるため、許可なく販売すると医薬品医療機器等法に違反する恐れがあるそうです。
一般的に普通に売られているものだし、ふつうこんな知識ないですよね。
この法律を知らないたくさんの人が、今現在転売しています。
つまり、府知事がしたことは多くの犯罪者を作ったことでもあるわけです。

ドラッグストアなどではすでに売り切れ続出のようですから、ひょっとしたら病院やクリニックで「イソジンを処方してくれ」という人が殺到するかもしれません。
保険で安くイソジンを手に入れて、それを転売しようとする輩が出てきてもおかしくありません。
医療者の負担を増やすばかりです。
基本的に、診察して喉の状態を確かめて、本当に病気がある、必要と判断したときだけしか処方できませんから。
しかしここで最近認められたオンライン診療の弊害が出てきます。
画面を通してだったらいくらでも演技ができてしまいます。
熱だってウソの熱を伝えてもばれません。
採血もできなければ炎症の程度も客観的にわかりません。
自分は今の日本レベルのネット技術・システムではオンライン診療には反対です。
(かかりつけ患者さんの電話での再診対応には応じますが)

ただでさえ陽性者が全国的に増えてきて国民もまた混乱し始めているところに、さらにかき乱してくれちゃいました。

ドラッグストアの店員さんも、ようやくマスクなど安定して入荷するようになって落ち着いてきたのに、今度はうがい薬の問い合わせが殺到して、うんざりしているようです。

医薬品に関する中途半端なことを全国で報道し多くの国民を混乱させたのですから、何らかの弁明は必要でしょう。

あんなに目の前にうがい薬を並べて会見をする時間があるのだったら、他にやることあると思うのですが。

認知症の方の共感力

今日少し驚くことがありました。

主人公は若年性アルツハイマーと診断されている60代の男性の方です。
体の動きはとても良いのですが、前頭側頭葉の萎縮が進行しているのか、言葉のやりとりができず落ち着きがない、時々手が出てしまうなどの症状があります。

当クリニックの担当になってまだ1ヶ月半くらいしかたっていません。
今目立っている症状から、前頭側頭葉変性症に効果のある薬を使用しているのですが、「奇異反応」といって逆に症状が悪化してしまったり、かと思えば今度は逆に薬が効きすぎて動きが悪くなってしまったり、正直薬の選択に難渋しています。
薬の量は決して多くないのですが、薬にとても過敏なところがあり、正直薬のコントロールがとても難しい部類の方です。

症状からは「重度認知症」とされる方です。

診察時は、お客さんが来たと認識するのか、にこやかにソファに座ってくれています。
ふだんはこんなにじっとしていられないのにです。
座ってもらっている間、ご家族と薬の説明など結構時間をかけて説明していました。

すると突然、患者さんが立ち上がり、床に座っている看護師さんの真後ろに行き、
両肩をマッサージするように優しくつかみました。
その後、後頭部を本当に優しくポンポンとして、「大丈夫」と言ったのです。

実はこの日、看護師さんは肩と首のコリがかなりひどく、テンションが少し落ちていました。
もちろん患者さんやご家族など誰にも言っていません。

たまたまなのかもしれませんが、たまたまにしてもこんな風にされたことはこれまで一回もないですし、ましてや病んでいる首のところをピンポイントで当ててくるなんて偶然にしてはできすぎていますし、奇跡に近いと思います。
そして「大丈夫」と声をかけるなんて。

言葉を必要とせずとも、まるで看護婦さんの気持ちを読み取る能力があったかのようです。

認知症になって失う能力もあったけど、その分違う能力が研ぎ澄まされたのかもしれません。
まさにそう思える出来事でした。

まさかと思う人が多いかとは思いますが、人の脳みそはまだまだわからないことだらけです。
科学的でないとか、一笑に付すことは簡単です。
ましてや認知症ですから、実験・検査をして客観的に調べることも難しいです。

しかし
科学的でないこと=存在しないこと
という考え方は科学者のおごりです。

ちなみに、この患者さんは、奥さんが調子悪いときもちゃんとわかって、
そんなときは優しく肩に手をかけたりしてくれるそうです。

普通の人以上に共感力を高めているのかもしれません。
その人の様子でわかってしまうのでしょう。

となると、愛のない介護をしている人、要注意です。
認知症だからといって馬鹿にしている人も少なからずいます。
そういう気持ちも読み取られているかもしれませんよ?
ささいな表情も見逃さないのではと思っています。
あるいはそういう気持ちが介護を困難にさせている可能性だってあります。

今はマスクマスクで、表情がなかなかわかりづらいですし、こちらの表情も伝えにくいです。
目元だけでやりとりしなければなりません。
なかなかコミュニケーションが難しくなりますね。
在宅医療にしろ、介護の世界では「表情」も重要と考えられます。
相手だけでなく、「自分の表情」です。
それを今では「目」だけでしか表現できません。
自分はなんとか眉毛の動きも使って表現しようと試みていますが…。
(半分冗談で半分本気です)

今回の患者さんの出来事、「たまたま」という話で終わりにすることもできます。
でも、「人の心がわかるんだ。共感力が研ぎ澄まされているんだ。」と考えると、
みんな幸せな気持ちになれると思うのです。
それこそそこに愛が生まれます。

考え方によってゼロの出来事にもできるし、プラスの出来事にもできます。

だったらプラスの出来事として受け取った方が良いですよね。

頭がっちがちの科学者からしたら、「都合よく考えすぎ」と思われるのかもしれませんが、でも誰も損しませんよね

プラスの出来事に捉えられれば、介護・医療にもより強い愛が生まれます。
そうすれば患者さんにもプラスになるはずです。
そうやって良い循環ができると思うのです。

生きているといろんな出来事がありますが、プラスに受け止めるクセをつけると、
本当に人生が楽になるし、幸せになると思います。

介護している方へのおすすめの本

著者は玉置 妙憂さんという方で、看護師でもあり僧侶でもあるユニークな経歴の持ち主の方です。
ご主人を自宅で介護して看取り、その後出家されたそうです。

本の帯にはこのようなことが書かれています。
「大切な人の最期を看取る。生きていてほしい。でも、私も疲れた。

ご主人の介護では、夜中1時間おきに起こされ疲れ果ててしまい、何度か
「いっそのこと死んでくれたら…」と思ってしまったことがあると赤裸々に綴られております。

そして、
「いっそのこと死んでくれ」「いつまでも生きていて」
この二極、相反する「陰」と「陽」が、自分の中に同時に存在するという矛盾。
さらに、「陰」の面をひた隠しにしての孤軍奮闘。
「死んでくれ」と思ってしまった自分への自己嫌悪。
これらが、介護をする者を苦しめるさらなる原因なのではないかと思います。”
とあります。

この本には、看取りだとか最期を迎える人にどう寄り添うかだけでなく、
介護者として認知症患者さんへの接し方、寄り添い方も書いてあります。

介護する人にとってはほとんどの人がはじめてですし、たくさんの迷いがあると思います。
そしてたくさん悩むことと思います。
介護をする場合、「人が老いるということはどういうことか」を知らなければなりません。
あるいは「ガンになるとはどういうことか」「認知症になるとはどういうことか」など。
まずはそこがスタートです。
自分がパンクしてしまってはどうにもなりません。
一人で抱え込まないことが大切です。
困ったら主治医でもいいですし、助けを求めてください。
介護であればちゃんと案内してくれると思います。
あるいは役所に相談しても良いかと思います。

世間で、老老介護での無理心中、殺人などのニュースをみると、本当につらくなります。
もっと早く介入できれば事態は必ず変わっていただろうにと思います。

この本は、高齢の親・肉親を介護する人にとってはとても参考になるのではと思いました。

自分一人で抱え込むということでは、今日こんなことがありました。
地域包括支援センターの方から認知症疑いの患者さんを診てほしいと連絡があり、本日その方が受診されました。
元々バスガイドとして40年働いてこられ、たくさん暗記することも多かったといいます。
しかしここ最近、自分が覚えられなくなっていくという自覚が本人を苦しめていました。
遠方に住む親族からは「何度も同じこと聞くな」と叱責されるといいます。
これまでの多く苦労されてきたようで、人には話しづらいようなこともすべて聞かせてもらいました。
ここ最近、クリニックの近くに引っ越してきたようで、まったく友達もおらず話す人がいないそうです。
鍵や通帳、お金をなくすことが増え、自分でたくさんメモを書いたりして努力されていたそうです(一人暮らしをされています)。
受診中に何度か涙ぐんでおられました。

だんだんできなくなっていく自分がわかる・自覚するというのはとてもつらいことだと思います。

そんな悩みをここ半年近く自分一人で抱え込んでいました。
誰にも相談できず、どこに相談したらいいかもわからず、誰も話を聞いてくれず。
この間、自分で命を絶とうかとよからぬことも頭をよぎったといいます。
たまたま友人が地域包括支援センターに相談してくれて、今回の受診につながりました。

物忘れのテストをしてみると、確かに認知症の可能性が高いです。
しかし1ヶ月前からの予約を忘れずに今日自分一人でクリニックまでやってきました。

お母様も若くして認知症になっていたとのことで、遺伝性の可能性もあるかもしれません。
(ちなみに遺伝性があっても栄養をメインとした適切な治療で発症をブロックできる可能性はあります)

今日の受診で、悩み、思っていることをすべて吐き出してもらいましたが、それだけでもここに来て良かったと最後は笑顔を見せてくれました。

この方は話すことが大好きだとおっしゃっていました。
きっと今後介護サービスのデイサービスなどを利用したら、脳が活性化されてくる可能性も高いのではないかなと感じました。
結構デイサービスに行かれるだけでしっかりされる方はいらっしゃいます。

今日のケースは親族の介護とかではありませんが、一人で抱え込んでしまった例です。
たまたま友人が包括支援センターに相談してくれたおかげでここまでたどり着けました。
人の縁というのもは本当にありがたいと思います。

ちなみにこの方の今後の治療ですが、初診で明らかに認知症があろうともいきなり認知症薬は始めません。
特にこの方の場合は、さみしさ、ストレス、不安などが強くあって、この半年で進行してきた様子でした。
単純にデイサービスに行くだけでも良いかもしれません。
あるいは、強いストレスを感じると、亜鉛を大量に消費してしまい、記憶の中枢である海馬が萎縮してきます。
まず採血結果を待って、亜鉛不足があれば亜鉛補充を行います。
そして脳機能維持を行うために脳の栄養である、ビタミンB群やDHA・EPAを処方します。
遺伝性の可能性が強ければ、葉酸も補充の検討に入ります。
どれもこれもすごく安い治療です。

場合によっては少量の認知症薬を使用した方が良いこともありますし、あるいはうつ傾向が強い様子であればごく少量の抗うつ薬を使うと良い結果になることもあります。
今後は毎回の受診時の様子を見て検討という形になります。

外来予約について

新規外来予約ですが、8月、9月が大変混み合っており、
1~2ヶ月待ちの状況となっております。
ご了承ください。

最期まで生ききる

先日、担当患者さんで、104歳の方と92歳の方が亡くなられました。

104歳の方は、心不全や腎不全が進行してきていた状態でした。
亡くなるその日の朝、自分で朝食を食べ、デイサービスに出かけます。
デイサービスではシャワー浴も行ったそうです。
そして夕方、自宅まで送ってもらってきて体を支えられながら居間に入ってしばらくした後、自然に呼吸が止まったそうです。

きっとデイサービスでも苦しかったのかもしれません。
でも自宅まで頑張ったのでしょう。
自宅で最期を迎えるんだと。

主な介護者は息子さんでした。
104歳のお母さんですから、息子さんも80代です。
80代には見えないほど若くお元気にされていますが、それでも介護はかなり大変だったと思います。
周囲からは施設に入れた方がいいと何度も言われていたようです。
しかしお母さん(患者さん)は目が不自由であり、いきなり施設に入ったら目が見えないし不安になるとの思いから、自宅で頑張ることにしたそうです。
認知症があれば施設に入れることも検討したけど、頭もしっかりしているし、それでいきなり自分では見えない環境に放り込まれるのは不安が強いだろうと。
息子さんの強い愛が感じられますね。

これまでむくみが強くなったり、呼吸がゼーゼーしたり心不全症状の増悪を繰り返してきました。
その都度こまめに薬を調整し、自分がフォローしている間はなんとか入院することもなく経過を見ることができました。

104歳で大往生とも言えますし、薬の微調整をこまめにやって入院させずにうまくやってこれたという部分もありますが、やはり自分は反省してしまいます。
もっとうまい薬の使い方はなかったのかとか、この薬を使っていたらどうだったかとか。

ご家族にしてもこれまで、「年齢が年齢だから」といつ何が起きてもおかしくはないと心構えてはいたようですが、やはり実際に目の当たりにすると動揺してしまい、なんとか生き返ってほしいと思うものです。
それは当然のことです。
ましてや自分の肉親ともなれば、何歳になっても生きていてほしいと思うものです。

今回ALS患者さんへの嘱託殺人で医師2名が逮捕されました。
この人たち、「扱いに困った高齢者を『枯らす』技術」とかいう電子書籍を発刊していました。
高齢者、老人たちを邪魔者扱いしている感じです。
安楽死についてはいろんな議論がありますが、今回の医師は主治医でもないのに行った、その日はじめて直接会っただけだそうですから言語道断です。
明らかな殺人として異論はないでしょう。
こういう人たちって、人が死んでもなんの感情もわかないのかなぁと思ってしまいます。

確かに無駄な延命で、点滴をバンバン入れていたりすれば、患者さんは逆に苦しみます。
確かに最期の最期で枯れるように亡くなると、それほど苦しまずに亡くなることができます。
しかしこの人たちがやっていること・考えは、「扱いに困った高齢者」を本来の死期よりも早めて強引に殺すということです。
これは容認できることではありません。

きっとこの人たちにしたら、104歳なんて発狂しちゃうくらい到底受け入れられないんだろうなと思います。

自分は可能性を捨てない主義です。最後まであきらめません。
少しでも可能性があるのならそれにかけたい思いが強いです。
たとえ高齢であろうと、世界長寿を目指すくらい頑張りたいと考えています。
あるいは重度認知症であろうと、何かをきっかけに良い方向に行く可能性だってあります。
可能性はゼロではありません。

話を元に戻します。

次に92歳の方です。
この方も認知症はほとんどなく、毎日パソコン画面をみて株のデイトレードをしていました。
92歳でですよ!
パソコン画面もお部屋に何台か並べて。
もちろん新聞は日経新聞。
食事も自分が好きなものしか食べず、嫌なものは一切食べない主義でした。
自分の好きなことをして本当に自由に過ごされていました。
笑顔がとても素敵な男性の方でした。
施設に入居されていましたが、ある日入浴中に突然亡くなったとの連絡がありました。
目立った外傷もなく事件性はもちろんありません。
表情はとても穏やかで、苦しんだ様子は一切ありませんでした。
心臓系か何かによる突然死だったのでしょう。

この方も直前までは普通に過ごされていました。
苦しんだ様子がなかっただけでも救われた思いがあります。

身よりはお孫さんしかおらず、最近結婚されたとのこと。
唯一の身寄りであるお孫さんが落ち着いたところで、安心したのでしょうか。

実は、この方の件では不思議なことがありました。
この方が亡くなったと思われる時間、離れて住んでいるお孫さんに急に頭痛が起きたそうなのです。
めったに頭痛など起こさないのに、その日、その時間だけに強い頭痛。

こういう話は結構ありますね。

お二人とも、この世での肉体という乗り物をを捨てて魂だけの存在になりあの世へ旅立たれました。
ずっとご家族のことを見守ってくれることと思います。

肉体を脱ぎ捨てた瞬間に、この世での体の不調・苦しみは一切なくなります。
104歳の方はきっと世界がはっきり見えるようになり、心不全の苦しみも一切なくなったはずです。

ちなみにあの世にデイトレードってあるのかなぁ。
92歳の方はデイトレード命っていう生活を送っていたから、ちょっとそこが心配です。

千葉県でストライキ

千葉県の船橋二和病院の医師や看護師が、ボーナス削減に対してストライキをおこなったというニュースがありました。
年々ボーナスが減らされ、今年の夏は0.9ヶ月分とのことでストライキをおこなったとのことです。

ちなみにこのストライキをおこなった労働組合は9名が加入されているそうで、この病院には他にも労働組合があり、そちらの方に多くの人が所属しているようです。

この病院では5月の収入が前年比23.3%減1.1億円以上の減収とのことでした。

経営者目線でどうしてもみてしまうのですが、一月だけで1億円の減収ってかなりつらいですよね…。
診療報酬は2ヶ月遅れで入ってきますから、4~7月あたりまでは確実にどこも厳しいのではないでしょうか?
正直そんな経営状況のなかで0.9ヶ月分でも出すだけですごいと思ってしまったのですが、こういう考え方は従業員から反発を食らってしまうのでしょうか…。
心に秘めておきます。

労働組合がしっかりあるということであれば、病院の収支もちゃんと公表されているだろうし情報を共有しているのではと思うのです。
収支の結果をもとに、ボーナスを満額払えないという結論なのだと思うのですが、それでも職員に理解が得られなかったということなのでしょうか?実際はどうなんでしょう。

ただ今回行ったストライキの方たちは、インタビューによると、病院にどうにかしてほしいというよりも、国に訴えたかったようです。
と言っても、病院に1.5ヶ月分の夏のボーナスを要求していますが…。
=病院で借金をして、自分たちのボーナスを払え
ってことですか?

今回国の政策により
・新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業
・介護サービス事業所・施設等における感染症対策支援事業等及び職員に対する慰 労金の支給事業
というものが行われ、医療従事者、介護従事者に5~20万円支給されます。
コロナに直接関わった医療機関、介護事業所は20万円支給されるらしいです。
大病院ではコロナ患者にまったく関わっていないスタッフも大多数いるだろうに、そう人たちも20万円って…それはばらまきすぎじゃない?と思ってしまいますが、国は結構この厳しい医療機関や介護事業所の現状や、医療従事者・介護スタッフのことを考えてくれていると思います。
感染対策に要した費用も、上限はありますが負担してくれることになりました。

つまり、国から直接臨時ボーナスが出るようなものです。
それでもやっぱり働いているところから満額ボーナスをもらわなければ気が済まないのかなぁ…。

女子医大では結局ボーナスを払うということになったようですね。
どのくらいかわかりませんが。
しかしスタッフの心は気持ちが離れてしまっているでしょうね…。
だって、ボーナスを払えないとかいいながら、理事長室の改修に6億円をかけるという話もあったようですから。
というか、6億円の理事長室ってなに??
ビルですか?地下核シェルターですか?
シェルターでさえそこまでしそうにありませんが。

ちなみにこの船橋二和病院は民医連という団体が運営しています。
共産党系です。
現場の人間はそんな政党とか気にしないで働いている人も多いようですが、上層部はバリバリということも多いようです。
共産党が悪いということではありませんが、今回のストライキ騒動もなにか政治的な思惑があっての運動なのかもしれません。

いや、ただ単にお金の問題か…。
「国に訴えたかった」とは言っていますが、それは体のいい建前で(少しはその気持ちもあったでしょうが)、1.5ヶ月分の夏のボーナスを病院に要求している時点で、結局は今自分たちがもらえるお金(ボーナス)が一番重要ってことなんだろうなぁと思いました。
従業員としては当然のことですが。

しかしこんな時に国会議員は満額ボーナス支給だとか、公務員はボーナスアップとか、ちょっとすっきりしませんね。

Go to トラベルキャンペーンと旅行業

ここに来てようやくワイドショーでもかなり取り上げるようになりましたね。
各自治体の知事も公に声を上げ始めています。
この時期にやるのはいかがなものかと。

これで感染が広がったら一体どうするのか?
結局また振り出しにもどって、経済対策のためのキャンペーンなのに、
余計ひどい状況を引き起こす、不況を後押しする結果にもなりかねないのです。
もちろん、感染が広がらない可能性もあります。

これって、「賭け」ですよね。

専門科の方たちからは、今やらない方がいいという声が多いです。
しかし政府はまったく聞く耳持たず。

コロナ流行当初も、結局は国の甘い見立てで失敗しています。

結局は日本の経済対策といいながら、一部の利権のために強引に進めているだけの政策としか思えません。

だって、全国旅行業協会の会長は、自民党幹事長のあの二階俊博。
もろ親中派のあの人です。
今回のコロナ騒動に際しても「お礼のための中国訪問をしたい」とか言っちゃってる人です。
まぁ今回のGo toキャンペーンに中国は関係ありませんが…。
ただ習近平の来日にしても、この方は本当いろいろかき乱している感はあります。

尖閣諸島で中国公船がやってきて好き放題を続けているにもかかわらず
まったく真剣に議論されないのも、この方によるものではないでしょうか?
メディアであまり大きく取り上げられません。
もちろんメディア自身が直接的に影響を受けている部分もありますが。
北海道の土地が中国資本に買われまくっているのも。
すべて見て見ぬふりです。
もちろん親中派議員はこの人だけではありませんが、ボスには間違いありません。

ちなみになんで全国旅行業協会会長の二階さんがごり押しするのか。
この協会の役員には多くの旅行業者の会長・役員などが名を連ねています。
つまり、そういう旅行業者を儲けさせれば、たくさん献金がもらえるという算段ではないでしょうか。
もちろん裏金もね。きっと。
ちょうど観光業が大打撃を受けていますから、こういうキャンペーンはすごく良い説得材料になっちゃうわけです。
でもすべては自分に入ってくる「金」のため
大体なんで、全国旅行業協会会長に国会議員を据えるのか。
そこが根本として間違っていますよね。
だから不自然な違和感のある政策が出てきてしまうのです。

で、Go to トラベルキャンペーンの話題に戻りますが、世論調査だとかアンケートでもほとんどの人が「旅行に行かない」と答えています。
こんなんで本当にやる意味があるのでしょうか??
国は本当に国民の声を聞きませんよね…。

首相はよく「国民の総意ですから」とか言う言葉を発言されますが、
国民の声聞いてないし…といつも思います。
あるときなんか、国会答弁で「国民の総意で私が総理に選ばれた」とか言っていましたが、誰もあんたを選んじゃいない。
「自民党総裁選の仕組みによって選ばれているだけであり、国民が直接あんたを選んだんじゃないだろ
と心でつぶやいていました。
勘違いも甚だしい。
……ん?本当に直接選ばれたと思っているの??
まさかねぇ…。
でもあり得るから怖いです。

Go to キャンペーンって、よく考えると国民みんなに平等なものではないんですよね。
例えば寝たきりの方であるとか、そうそう簡単に旅行に行けません。
今では航空会社とかすごく協力的で遠方の旅行も可能になっていますが、
よりによってコロナ感染が広がっているときに旅行を計画しません。
施設に入居しているおじいちゃん、おばあちゃんなんてもう何年も旅行に行っていないのではないでしょうか?
一時「お肉券」だとか検討されましたが、まだこの方がましと思ってしまいます。
感染拡大リスクはないですからね。

ましてや仕事を解雇された人も少なからずいます。
給料が減った人とか、ボーナスカットになった人とか。
日々の生活が精一杯で、先の生活が不安なのに、そんなときに旅行に行くという選択肢が出てくるのでしょうか?
旅行に行きたいと思っても、たとえ国から援助があるといっても行けない人もいるのではないでしょうか?
Go to キャンペーンを利用できる人は限られています。
こんな不平等キャンペーンなんていりません。

こういうときにこんな政策は本当におかしいです。
少しコロナ騒動・コロナ対策に目処が立ってから行うべきでしょう。

今回、強引にGo to キャンペーンを行うことにより、旅行業・観光業の助けを行いましたが他の業種に対してはどうやって援助するのでしょう。
多分飲食店の人たちが、お食事券キャンペーンをしてくださいと二階さんに頼みに行っても、動いてくれないでしょう。
きっとそこには二階さんにはなんの利権もないからです。

内容的には決して悪くはないキャンペーンだとは思います。
でも今じゃないんです。
今行うことは、大げさに言ってですが、国民の命・健康を差し出して行う悪すぎるキャンペーンです。
より国民を不安におとしいれるだけです。
みんな今は安心感が欲しいのに…。

ちなみに全国旅行業協会という訳のわからない団体ですが、旅行関係でこういうのいっぱいあるんですよね。
で、役員を調べていくと…

全国旅行業協会 → 専務理事の有野一馬は元運輸相(現国土交通省)官僚
日本旅行業協会 → 理事長の志村格は元運輸相(現国土交通省)官僚
日本修学旅行協会 → 名誉会長の辻村哲夫は元文部省官僚
全国修学旅行研究協会 → 評議員の赤木壯は元林野庁(農林水産省の外局)

さらっと調べただけでも、役員には必ずと言って良いほど元官僚がいます。
つまり天下り先です。
今も天下りっていいんでしたっけ?
よくわからない、似たような協会をいっぱい作って、天下り先を確保している訳です。
しかも上記の境界の役員には、重複して役員になっている人もいます。
だったらこんなに協会いらないんじゃないのと思ってしまいますが…。

ちなみに日本旅行業協会ではHP上で情報公開していますが、毎年会費関連だけで4億円以上の収入があります。
会費とはJTBであるとか近畿日本ツーリストだとかの旅行業者が会員となって納めているものです。
ちなみに入会金80万円、年会費35万円…。
二階さんの全国旅行業協会は、東京都においては第1種旅行業で入会金225万円、年会費9万1千円。
(この協会も会費関連で毎年4億円以上の収入があります)
みかじめ料?
旅行業って、こんなヤクザみたいなシステムがあったんですね。
しかも複数の協会に入ることになるでしょうから、旅行業者としては会費だけですごそうです。
しかも役に立つんだかわからない資格試験制度まで作っていますし。
会費だけで安定的な経営?ができる超優良企業ですね。
そりゃ何もしない天下りの人なんかに退職金をがっぽり払えるわけですわ。

結局は修学旅行はJTBなどに委託されたりしますが、旅行代金の一部が協会の会費となって納められていったりするんでしょうね。

お金の流れのスタートは「子を持つ親のお金」。
ゴールは「天下り官僚などの仕事に見合わない法外な給料・ボーナス、退職金。あるいは政治献金。」

ちなみに、日本旅行業協会の役員は、ほとんど実務的な仕事は何もしない、名前だけ連ねているにもかかわらず月額100万円前後の給与が支払われています。
もちろんボーナスも。世間がどんなに不況であろうと。
実際の仕事は現場の人間が汗水垂らしてやっているのでしょうから、役員さんの仕事ってなんなんでしょう?

ほんとこういう日本の時代遅れ的なシステムは変わりませんよね…。
実際に働いた人が適正な報酬を得られるようなシステムになるといいのにと思います。

旅行業者を使わない修学旅行を企画する学校とか出てきてほしいものです。
先生はちょっと大変かもですが、旅行を企画することが好きな人もいますからね。

学生たちはほとんど修学旅行は中止となっています。
子どもの声として、「大人は良くて、なんで修学旅行はダメなのか」というものがありました。
修学旅行をGo toキャンペーンを使って行う学校が出てきてくれたらいいのにとか思っちゃいます。
国は旅行を推奨しているんですから。

まったく医療と関係のないブログでした…。

東京五輪までに「ワクチン」はできない

上記の表題は、文藝春秋8月号にノーベル賞学者の本庶佑教授が寄稿した記事の題名です。

免疫系については当然素人ではない、逆にプロ中のプロですから聞くに値する意見かと思います。

そこでは、
・新型コロナウイルスはRNAウイルスであり効果的なワクチンを作ることは難しい。
・それはRNAは構造が不安定で遺伝子が変異しやすいから。
・新型コロナは変異のスピードが非常に速い。
・ワクチンが完成しても、開発当初とは異なる遺伝子のウイルスが蔓延しているかもしれない。

そして副作用についても懸念されています。

そしてここから一部抜粋します。
「…ところが今の日本では、首を傾けざるを得ないようなことが行われている。日本で開発し、治験までやると言っているグループがありますが、あまりに現実離れした話でしょう。
ワクチンの有効性を評価するには、数千人の健常な人を集め、打ったグループと打たなかったグループ、双方の感染率を比べなければいけません。しかし、この比較試験を感染が抑えられている今の日本でやるのは非常に難しいと思います。
今の日本で、仮にワクチンを打った三千人に感染者がゼロだったとしても、ワクチンを打たなかった三千人に何人の感染者が出たら有効と言えるのか。ブラジルのような感染者数が爆発的に増えている地域であれば、はっきりした差が出るかもしれない。しかし日本での比較試験はほぼ不可能と言っていいのです。
こうして開発の高いハードルを考えた時、東京五輪までの一年でワクチンを開発・製造するということが、いかに困難か想像がつくのではないでしょうか。期待を煽るような報道を見るにつけ、政治家や行政は、この現実を理解しているのだろうかと心配になるのです。

さすが、なんとも素晴らしいご指摘です。
そうなんですよ。
このまま日本においてコロナが収束してしまうと、治験もままならない。
肝いりで大々的に宣伝してましたからね。
大阪大学発のベンチャー企業「アンジェス」が開発したワクチンを。
コロナ騒動が起きて早々のとき(2~3月くらいだったかと思いますが)、すでに大阪大学の森下教授(アベ友)がワイドショーに出てこのDNAワクチンについて話していました。
あまりにも早すぎやしませんか??
あの早さにも違和感を強く感じました。

いま、東京で連日200人感染者が出ていますが、ほぼ放置状態
そして九州が未曾有の災害に見舞われているというのに、そこを無視して予定通りGo to キャンペーンです。
あたかも国が後押しして感染者を全国にばらまこうとしている感じです。
これからの季節、北海道なんか観光シーズンです。
7月終わり~8月ころには北海道も感染者が急増しそうな予感です。

お友達企業のワクチン治験を成功させるために感染者数をわざと増やしている??
そんなふうに思ってしまうのです。

東京都としては休業補償をする財源が枯渇してきてしまったから、一歩踏み込んだ対策ができないのかもしれませんが、国のすすめるGo to キャンペーンはいただけない。
表向きには旅行業だとか観光業復活のためみたいなこと言っていますが、すごく違和感を感じます。
感染拡大のリスクをおかしてまでこのようなキャンペーンをすることでしょうか?
もっと他に安全で効果的な支援の方法があると思うのですが。
一般国民からしたら、旅行代金を補助してくれるよりも、消費税減税してくれた方がよっぽどうれしいですし、そちらの方が消費拡大による経済活性化は強そうです。

ちなみに本庶佑教授は、ワクチンに対しては副作用も懸念するけれども、社会防衛として開発自体はやるべきというスタンスのようです。
子宮頚癌ワクチン副作用の件で「子宮頚癌ワクチンは必要」「副作用被害なんてウソ、そんなものはない」という立場の女性医師・ジャーナリストの方がいます。
コロナ騒動の時もワイドショーとかに出てましたね。
この方、副作用被害で苦しんでいる子のところへ心ない取材を行っており、大変強い憤りを感じました。
実際に自分は子宮頚癌ワクチンで苦しんでいる子を診たことがあるので、あの痙攣発作であるとか、そういうものを「心の問題」として片付けようとする人にはとても信用がおけません。
実は本庶佑氏、あるとき子宮頚癌ワクチンに対して、その女性医師・ジャーナリストを擁護するような発言をされていたんですね。
「子宮頸がんワクチンをぜひ勧めるべきである、と厚生労働省に対して発言した」と述べたようで…。
しかもその女性医師・ジャーナリストの人と少しにやけた顔してツーショット写真を撮ってたり。
ちょっとがっかりしました…。

文藝春秋での慎重な発言とは大分異なっており、なんだか言わされた感があるようにも感じます。
うまく取り込まれてしまったというか。

小野薬品との契約でも、不利な契約を結ばされた感がありますしね。
知的財産に関する契約に対してうといことをいいことに相場よりもかなり低いライセンス料で契約させられてしまっていたようです。
何度も約束を反故にされたり。
とりあえずまずは226億円の支払を求めて、小野薬品を訴えたそうです。
最終的には1,000億円の支払を求めるとか。

ニュースとかのコメントをみると、「本庶佑氏はがめつい。」だとか「契約しちゃったんだから仕方ない。」とかいうコメントが多かったのですが、本庶佑教授と小野薬品との詳しいやりとりをみると、相当に小野薬品はあくどいですよ。
そりゃ訴えるわ、と思います。

本庶佑教授は78歳だそうです。
決して自分のためにお金が欲しいんではないと思います。
本当に若手研究者の支援のために、お金を残そうとしているようです。

ちなみに、オプジーボの年間売り上げは世界で8,000億円にもなるようです…。
小野っっっっっ!