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ラウンドアップの訴訟が18400件に

以前農薬(ラウンドアップ)についてのブログを書きました。
除草剤で末期がん 米裁判で320億円の支払い命じる

7月下旬に、
「バイエル 49%減益 米訴訟件数1.8万件超に」
というニュースが小さくネット記事にありました。

ラウンドアップの有害性については以前の記事を参考にしてください。
アメリカでは何十億とか何百億の賠償判決が出ています。

世界でも完全に規制の方向へ動いています。
例えばオーストリアではグリホサートの使用を全面禁止する法案が可決されました。
フランスでも2021年までに全面禁止する方針を掲げています。
ベトナムでも使用禁止、輸入禁止を発表しています。
ベルギー、カナダ、オーストラリアでも規制されています。

しかしなぜか日本では残留基準値が大幅に緩和されています。
なぜ日本だけ逆行しているのでしょう…。
明らかに健康被害のおそれがあるから世界では規制されているというのに、
これでは日本においてはどんどん病人を作ろうとしているようなものです。

テレビではくだらない内容のワイドショーばかりやっています。
芸能人のゴシップネタとか、どうでもいいことを繰り返し繰り返し放送しています。

そんな事よりも大切なものがあるのではないでしょうか?

種子法の廃止など、国民にほとんど知られぬままに法案が通過しています。
自分たちの食・健康に関する真実が何も報道されていません。
テレビも新聞も同じです。
新聞も、有用な健康情報を記載しているかと思ったら、バックには製薬会社がいたということもあります。
ある病気を啓蒙しているふりをして、実際はバックにいる製薬会社の薬を飲ませようという魂胆です。
また水道民営化について知っているがどれくらいいるかアンケートをとったら、半数以上が知らないという結果がでていました。
命の源である「水」が外資企業に買われてしまうという大問題なのに、知っている人がいないのです。
これもこっそりと法案が通されていました。

本当の情報はネットなり本を読むなり、自分で情報を取りに行かなければなりません。
自分の身は自分で守らないと、本当に不健康にされます。

正直、現在のテレビに真実を報道することは期待できません。
スポンサーしかみていないので、真実を報道することはできません。
ではスポンサーのいないNHKはどうなのか?
NHKの最高意思決定機関は経営委員会なのですが、その経営委員会の人事権は
なんと内閣総理大臣にあるのです。
そしてNHKの予算は総務大臣に握られています。
カネも人事も政権に握られているということです。
つまりNHKは政治権力の支配下にあるので、やはり公平な報道は期待できないですし、それこそ国民にあまり知られないように行う「こっそり法案」については時間を割いて報道することはないでしょう。

現在の日本の現状について、詳しくは
「25%の人が生時を私物化する国」
という本に詳しく書かれています。

ラウンドアップの話が脱線してしまいました…。

「モンサント」という言葉がネガティブイメージとなってきた矢先に
ドイツの企業であるバイエル社がモンサント社を買収しました。
敗戦国であるドイツの企業が、モンサントを買収させられたと思っていたのですが、どうも違う見方をする人もいるようです。

バイエル社は製薬企業です。
ラウンドアップによる健康被害に対する薬をバイエル社が開発する。
究極で最悪なマッチポンプかもしれないというものです。

なぜ病気になるのかを考えていくと、社会問題にたどり着きます。
健康でいるためには、社会問題を考えなければなりません。

社会にも医療にもたくさんのワナが仕掛けられています。

「健康のため」「病気の予防のために」といいながら、あまり根拠のない薬を飲まされることもあります。
患者さんのためにではなく、製薬会社のために薬が処方されているケースが多々あります。
最悪なことに、薬のせいで不健康になっているケースも多々あります。

自分に関わった人にだけでも、そのワナにかからないようできるだけ情報提供しています。

  ワナのない医療をこっそりとやっています。

認知症ビジネス

自分は情報を仕入れるために毎週末、本屋さんに行きます。
世間ではどんなことが話題になっているのかとか、どんな本が話題になっているのか、調査のためでもあるし、自分の勉強のためでもです。

一般向けの医学コーナーにも立ち寄るのですが、そこでとても衝撃を受けました。

アンチエイジングで有名な先生(健康食品なども出している)が
認知症の本を出しているではありませんか!
内容は認知症にならないための食事や習慣についてですが、認知症一般的なことまで書かれています。

まぁ、有名な先生になるとこのような本は大体ゴーストライターが書くらしいですが…。
認知症患者さんをほとんどみたことでないであろう先生(元々の診療科も違いますし、ほぼ確実に認知症患者さんは診察したことはないと思われます)がこのような本を出版されることにとても複雑な気分です。
ビジネス丸出しですから。

書かれている内容は、まぁ確かにとても素晴らしい食事内容や習慣のことが書かれています。
別に、「認知症にならないための」ということではなく、「一般的に病気にならないための」でも通用します。
なぜあえて、「認知症にならない方法」とか「ボケないための」なんて言葉を強調して題名につける必要があるのでしょう。

明らかにビジネスですね。

本を売るための戦略なのか…。
「健康のための食事と習慣」「病気にならないための食事と習慣」じゃ、いまさらインパクトないですし。

どんな本を出そうがかまいませんし、多分出版社からその有名な先生の名前を使って出版したいという意向があって了承されたのかもしれませんが、もう少し良心を持っていただきたいですね。
医療というものは人の命に関わるものであり、人の体は単純なモノではありません。安易にビジネスにしてほしくないです。
金が入れば何でもいいのかという感じです。

あるいは、認知症診療に関しても完全自費でおこなっているところがあります。
しかし料金をみると、診察料だけで10万近くかかったりとか、それ以外にも種々の検査で5万~10万がかかるようです。
お金のある人はいいかもしれませんが、普通の人は受診するには相当の覚悟が必要ですね。
それで確実に良くなるのであればいいですが、治療効果については私はわかりません。
ブラックジャックのように、手術して綺麗に治るというものではありませんし、評価が難しいところです。
いくらかかってもいいという人がいるでしょうが、自分はなるべく多くの人の力になれるような医療を続けたいですね。
自分にはビジネスの才はないようです。

これから高齢化に伴い認知症患者さんは爆発的に増えると思います。
認知症予防や認知症治療をうたったいろんなビジネスがはこびりそうです。
いまやネットでも多くの情報が仕入れられますが、安易に飛びつかないようにしてください。

寿命は決まっているのか?

人の死を経験したり、話を聞いたりすると、
「人の寿命は決まっているのか?」
と感じることがあります。

特に不摂生をしていたわけでもないのに早く亡くなってしまう人がいる一方で、
不摂生しているのに長生きしている人もいます。
あるいは何回も脳梗塞やら癌やら経験しながら、それらを克服している人もいます。

一般的にタバコは体に悪い、ジュースは体に悪いと言われています。
しかし、世界で一番長生きした人はフランス人のカルマンさんという方で
122才まで生きたようですが、117才までタバコを吸っていました。
(ちなみにこの長寿記録には疑義が生じているそうで、娘と入れ替わっていたという説もあるようです。詳しくはWikipediaで。)

あるいは、「ナニコレ珍百景」という番組にでていましたが新潟県長岡市の
医師であり僧侶でもある上原先生は、90才で往診もしているくらい元気な方ですが、タバコを吸い、食事中の飲み物はコーラだそうです。

事故や災害で亡くなられた方を考えると、「寿命が決まっていた」とすると
なにか運命論的な話になってきます。

確かに、生まれる前に「自分の人生のシナリオ」を決めてきたという考え方もあります。
そう考えると、先のことを無駄に心配したり思い悩んだりする必要がなくなりそうです。

ただ「寿命が決まっている」としたときに、
「そしたら医学の役目ってなんだ?」とふと思ってしまいました。
寿命が決まっているのなら、医療の役割ってなんなんだろうと。
助かるも助からないもすでに決まっているのなら、そこに医療が介入する意味はあるのか?

しかし医療によって現に良くなっている人はたくさんいます。
ここで運命論、人生のシナリオが決まっているという考え方を持ち出せば、
ひょっとしたらどこでどういう治療法に出会うかも決まっているのかもしれません。
あるいは、どんな治療法だろうと助かる人は助かる運命なのかもしれません。

なにか宗教チックな話になってきましたが、自分は特定の宗教などには属していませんので…。
(かといって、一般的な宗教を否定はしていません。人に迷惑をかけなければですが。心のよりどころになれば信仰は良いものだと思います。)

「寿命は決まっているのか」は、自分の父の経過を見ていて強くそう感じました。
医学の枠を超えたようなスピードで進行していきました。
冷めた目でみれば、発見されたときにはすでに肝転移も進行していたからと考えることもできますが、それにしてもあまりにも急激な進行でした。
そもそも、なぜこんなに手遅れになる前に見つからなかったのかということもあります。
確かに膵臓癌は症状が出にくく、発見されたときにはかなり進行しているケースが多いです。

父は、体に何か不調があったらすぐに病院に行くタイプの人間でした。
あれだけ進行していれば何らかの症状があったとしてもおかしくありません。
なぜ今回ばかり最後の最後まで病院に行かなかったのか。
そもそもなぜ、膵臓癌になったのか。
お酒も飲まないし、甘いものが特別好きだった訳でもないのにです。

不摂生をしていない人が癌と診断され、あっという間に亡くなってしまう。
そんな話を聞くとやはり「寿命は決まっている」と思ってしまうのです。

 

「寿命が決まっているんだったら、健康のことなんか気にせず、不摂生ばかりして楽しく生きていけばいい」ということにもなりかねませんが、日常をより健康的に生きていくためには、やはりふだんの食事を考えていった方が良いでしょう。
健康に寿命まで全うするか、不健康に寿命まで全うするかは、自分でコントロールできるのかもしれません。
いや、「自分でコントロール」といいながらも、そうするかどうかもすべて運命で決まっていること、すでに決まっている人生のシナリオなのかもしれませんが…。

どこでどういう知識に出会うか、それを実行するかどうかも決まっていることなのかもしれません。

父の死

6月下旬、父が72才でこの世を旅立ちました。

3月に診断されたときには、すでにかなり大きな膵臓癌+多発肝転移で、
5月下旬から腹水貯留+黄疸が出始め、そこからはあっという間でした。

クリニックスタッフや友人の医師に助けてもらい、6月は毎週のように
実家(埼玉)に帰省し父の様子をみてきました。
1週間ごとにどんどん状況が悪くなっているのが目に見えてわかっていました。

最期はKM-CARTという腹水治療を受けるために東京の病院に入院しているときでした。
自分もその週末は東京に行き、近くのホテルに泊まっていました。
日曜日の夜中2時に「けいれん発作を起こした」との病院からの連絡を受け、すぐに向かいました。
病院に行くと酸素をされている状況であり、難しい状況だとすぐにわかりました。

目はうつろで声をかけても反応はありません。
しかし「大きく息を吸って」と言うと、頑張って吸おうとするのです。

そこから約8時間、家族で声をかけ続け、午前10時過ぎに静かに息を引き取りました。

それまでは自分は泣かないようにこらえてきました。
泣いてしまったらもうダメだということを認めてしまうと思ったからです。
しかし最期はやはり泣いてしまいました。
悲しい気持ちもそうですが、悔しい気持ち、自分が死なせてしまったのかという気持ちなのかよくわかりません。

ただ遠くで開業している以上、親の死に目には会えないと思っていました。
しかしこうやって家族で囲みながら見送れたこと、
最後の8時間、積極的に父の医療にかかわれたことは本当に良かったと思います。
最後に家族全員で治療ができたのです。
日曜日に亡くなり、自分の仕事にも影響が出ないようにしてくれたのかもしれません。
父が最期にこのような最高の舞台を用意してくれたのだと思います。
これも父の采配かなと思いました。

自分は医師になってから、人が亡くなる最後の8時間をずっとそばで付き添っていた事はありません。
一歩も離れず、ずっとそばで観察していたことはありません。
最後の最後にも、父には多くの事を学ばせてもらいました。
自分自身が教材となり、まさに身をもって多くの事を学ばせてくれたのだと思います。

点滴・注射の指示やタイミング、頻回のバイタル測定を自身で行わせてもらい、
家族全員が集まるまでなんとかもたせたいとの気持ちで必死でした。
父が亡くなってしまったことは悲しいですが、最後はやりきった感があります。
あの厳しい状況で最大限命を長らえることができたと思いますし、
最後の一息をするときは本当にほっとしたようにゆっくり息を吸って静かに目を閉じました。

意識朦朧としながら、呼吸がうまく吸えなくて苦しいのに頑張って息を吸い続けようとする姿。
体力なんてほとんどなかっただろうに、どこにそんなパワーが秘められていたのかと思うほど長い時間にわたって呼吸を頑張りました。
あきらめない、やり抜く、頑張るという父の生き様を見せつけられた思いです。

亡くなる直前には、担当医によって腹水を抜いてもらう処置もしてもらいました。
緩和的な腹水抜去です。
腹水抜去によって循環動態に影響が出てしまい、死期を早めてしまう可能性もあります。
しかし家族は希望しました。
腹水治療が目的で、つらい体をおして病院までやってきたのですから…。
最後に目的を達してあげたいと思いました。

これまでの治療を考えたら後悔にきりはありません。
あのときにあの治療をしていれば…と考えたらきりがありませんし、
そもそもそうしたからといって、それがうまくいったとも限りません。
何がベストだったのかはわかりません。
父は、癌と診断されたときにはすでにかなり進行しており、西洋医学的には治療の選択肢がほとんどありませんでした。
5月にはすでに緩和ケアの話が出ており、それはつまり現代医療からは見放されたということです。
父親自身も3月に告知されてからすでにいろいろな整理を始めていました。
完璧というくらいに。
癌と闘うには気持ちの持ちようも大切で、これまで何度も励ましてきましたが
力が及びませんでした。

 

3ヶ月という短い闘病生活でしたが、とても濃厚な3ヶ月で、たくさんのことを学びました。
「死」というものにも初めてちゃんと向かい合ったかもしれません。
これまで祖父母の死、義兄の死などを経験してきましたが、やはり両親の死とは違います。
癌の闘病から死まで、こんなにも向かい合ったことはないです。

患者さんの死ももちろん経験しています。
ご家族の気持ちに寄り添えるよう深く考えてやってきたつもりですが、
やはりわかりきっていなかった部分もたくさんあることに気づきました。
これからは、よりご家族に寄り添った看取りができるような気がします。

 

父の経過は本当に急激すぎてびっくりするくらいでした。
これまで大病もしたこともなく健康でやってきていましたし、お酒・タバコもやらず、それほど不摂生な生活を送ってきたわけではありません。
それなのになぜこんなに若く…と、家族は思っています。

父は生前はたくさんの人助けをしてきたようで、親族からもすごく頼りにされていました。
きっとこの世の役目を終え、あの世での使命が待っているのかもしれません。

 

今回の父の件ではたくさんの方に助けていただきました。
患者さんのご家族に情報をいただいたり、もともとメール相談で問い合わせをいただいたMさんには毎日のように詳しく多くの事を調べていただき、情報をいただきました。
多くの時間を割いて協力いただいたにもかかわらず、期待に添えず申し訳ないです。
この場を借りてお礼を申し上げます。

 

癌治療は、どれだけたくさんの治療法を知っているかで変わってくると思います。
西洋医学で見放されたときにどうするか。
家族に何ができるか。
それによって、治療の甲斐なく亡くなってしまったとしても、その先にある死に対する受け止め方も変わってくると思います。

緩和ケアはとても素晴らしい分野ですが、ただただ静かに死を待って穏やかに過ごすだけで家族の方は納得するでしょうか?患者さん本人も納得するのでしょうか?
少しでも可能性のある治療法があるのであれば、体に負担がかからないのであればやってあげたいと思うのではないでしょうか?
現実をみることも大切かもしれませんが、最後まで希望は持たせてあげたいです。
自分は1%でも0.1%でも可能性があるならあきらめたくはありません。
現実をみるといってもただ単に統計的なものであり、実際に劇的に回復される方もいるのですから。

癌の告知も酷ですが、緩和ケアを勧めることはもっと酷な気がします。
希望が何もないことを宣告するようなものですから。
苦痛を取り除いたり、死を受け入れる準備をすることも大切かもしれませんが、
最後まで希望は持ち続けたいものです。

西洋医学的には他に手はなくなった。
そんなときに他にどんな治療法が提案できるかが大切かなと思います。
緩和ケアと並行しながらでも、こんな代替療法がありますよみたいに提案できる先生が増えると良いのですが。
アメリカでは医学部で代替療法を学ぶくらいなのに、日本では鼻で笑う先生が大多数ですから。

父の場合、その急激な病状の進行から自分は医師として病状やその先が冷静にみえてしまう部分がありましたが、やはり最後まで希望は捨てませんでしたし、本人・家族にも最後まで希望は持ち続けてもらうようにしました。
家族だから希望を捨てなかった訳ではありません。
医師として患者さんにも希望を持ち続けたいと思っています。
「現実をみていない」と笑われるかもしれませんが、笑われたっていいです。

 

父の経験で気づいたことですが、癌治療は一律に同じ治療をすれば良いという事ではないですし、その人に合った治療法、癌の病状・ステージに合った治療法というものがあると思います。

父にもいろいろな治療を試みてみましたが、追いつかないほど急激な展開でした。
ただ担当医も話していましたが、最後の画像を見ると本当に大きな膵臓癌とたくさんの肝転移で、とっくに肝不全や消化管出血、肝膿瘍からの敗血症などのトラブルを起こしていてもおかしくなかったようです。
5月の画像検査でも、すでに門脈や腸にいく血管などにも癌が浸潤している状況でした。
大きなトラブルが起きなかっただけでも、何か効果合ったのかもしれません。
ただトラブルが起きなかった代わりに、癌がここまで広がってしまったのだと思います。
しかしトラブルが起きていればその場で急死していた可能性もあるわけですし、
やはり父にとってはあの癌の勢いのなかでは最大限生きられたのかもしれません。
本当なら癌の勢いを止めたかったのですが…。

 

父の死を無駄にしないためにも、これからもますます勉強していきたいと考えています。

本当に深く考えさせられた、絶対に忘れることのできない貴重な経験でした。

「がんに生きる」

今回のブログの題名は、なかにし礼さんの著書の題名です。

なかにし礼さんの名前は聞いたことはありましたが、詳しくは知りませんでした。
かなりすごい人なのですね。
数多くの有名曲の作詞家だったとは知りませんでした。

北島三郎の「まつり」
細川たかしの「北酒場」
石原裕次郎の「我が人生に悔いなし」
北原ミレイの「石狩挽歌」などなど。
美空ひばりの数多くの楽曲も作詞されている方です。
ちなみにTOKIOやドリフターズの作詞もされているようです。

「がんに生きる」は、2度の闘病を経験された際の正直な心境などが
わかりやすく書かれています。

最初の食道癌の時、担当医から手術を勧められ、
セカンドオピニオン等を求めても、やはり手術を勧められます。
そこでなかにし礼さんはこう疑問を持ちます。
『なぜ、どの医者も「切る」というのだろう?』と。

どの医者も「切れ、切れ、切れ」と言う。
そこに違和感をもたれたのでしょう。

そしていろいろと調べ、
ヨーロッパでは切除しない選択をしたケースが7割、
逆に日本では切除したケースが7割
ということに気づきます。

『もしかしたら国策でこうなっているのかもしれない』
鋭い洞察までされています。

結果的になかにしさんは、陽子線治療に出会い、手術せずに食道癌が消えました。
(陽子線治療、重粒子線治療についてはまたいずれブログに書きたいと思います)

なかにし礼さんは、医者のいいなりになる患者を「善き人」と表現しています。
『自分は「善き人」にならずに癌治療に望んだから、自分にふさわしい方法を見つけられた』
と書かれています。

「善き人」
「善き患者」
とは、やはり素晴らしい表現をするなぁと思いました。
さすが文字の達人、言葉の達人です。

自分も、患者さんは「善き人」ではあるべきではないと思っています。
ふだんの高血圧や脂質異常症などの慢性疾患の治療でもそうですし、
それこそ命が関わる癌治療に関しては絶対に「善き人」になるべきではありません。
「善き人」=「医者のいいなり」
にならずに疑うことも必要です。
自分の身は自分で守らなければなりません。
本当にこの薬を飲み続けていていいのだろうか、
この治療法が自分に一番合っているのだろうか
と疑問を持ち、自分でできるところまで調べるべきです。

他に方法がないのか、自分でもっと調べるべきです。
あるいは他の治療法を知っている先生にセカンドオピニオンに行くべきです。
(大病院のセカンドオピニオンはおすすめしません。きっと同じ結論を出してくるでしょう。)

ちなみに自分が研修医の頃に聞いた話ですが、
食道専門の外科医の先生は
「自分が食道癌になっても、絶対に手術は受けない」
と言っていました…。

 

この著書には奥様の手記もあります。
家族がどう思っていたか、考えていたかなどです。

そこには「精神腫瘍科」という聞き慣れない言葉が出てきます。
日本でもまだまだ少ないですが、何カ所かの病院にあります。
「がん」と宣告されると、本人も家族もかなり精神的にやられてしまいます。
それこそ、そのストレスがさらに癌を増長させているのではと思えるくらいです。

「がん」の告知には必ず心のサポート、ケアが必要です。

しかしほとんどのケースでは、告知をするだけして、心のサポートはありません。
すぐに治療の話です。というか治療の話だけです。
患者さんや家族の都合も聞かずに勝手に手術の日程を決められてしまうこともあります。
医者としては、「早く手術を組んであげた」という善意なのかもしれませんが…。
患者さんの心のサポートは考えず、ただ治療だけを提案する場合がほとんどではないでしょうか。

なかにし礼さんは、その治療法の話の進め方に対し、
『何だか非常にビジネスライクな印象を持った』
と感想を述べています。

心のサポート、精神腫瘍科の詳しいことについては
「がんでも長生き心のメソッド」
という本が参考になると思います。

聖路加国際病院精神腫瘍科の保坂隆先生と、乳癌ステージⅣの今渕恵子さんの
対談形式の本になっています。

上記2冊の本は、癌と診断された人やその家族だけでなく、それ以上に癌治療に携わる医療スタッフに一番読んでほしいですね。

癌治療は心のサポートもセットで考えなければなりません。

あきらめない

年齢を重ねるごとに、体のあちこちで不調が出てきます。
そんなときは「年のせい」と考えてしまうかもしれませんが、
自分は「年のせい」にはしたくありません。
診察でも、この言葉はまず使いません。

なぜなら、同じ年でもその不調がない人もいるから。
何か原因があってその不調があるわけで、対策も何かしらあると思うのです。
「年のせい」と言われてしまったら、あきらめるしかないじゃないですか。
何か対策はないか、一緒に考えていきたいと思って診療にあたっています。
自分だけの頭では思いつかないときは、看護師さんにも助言を求めたりします。
一人の頭で考えるより、たくさんの頭で考えていろんなアイディアを出した方が
良いに決まっています。

現代は、認知症や癌の患者さんが増えています。
どちらも、「不治の病」というイメージが強いですよね。
これもあきらめられてしまう代表的疾患です。
認知症は現在は抗認知症薬などは出ていますが、決して決定的治療ではありません。
処方薬だけで認知症を治すことはできません。

じゃあ、指をくわえて、どんどん進行していくのを見ていくしかないのか…。
決してそんなことはありません。
たとえ重度の認知症で、コミュニケーションがうまくとれない患者さんでも
自分はあきらめません。
脳の神経細胞は一度死んだらもう元には戻らないと言われていましたが、
神経細胞は常に生まれています
何歳になっても海馬では1日700個新たにできているともいわれています。
3月にも、87歳でも脳の神経細胞は作られているという論文が発表されました。
脳により栄養をしっかりと補充してあげて、うまく刺激してあげれば
脳を長持ちさせられるのではないか、あるいは少しでも脳機能が回復させられるのではないかと考え治療をおこなっております(脳にたまった重金属の解毒のことも考えた方が良いですが)。
実際の自分の例では、うまくコミュニケーションがとれなかった方が、簡単な質問には的確に返答できるようになった方がいます。
「認知症はただ進行していくだけ」と、ご家族も諦めの境地に達してしまっている方が多いとは思いますが、少しでも的確な言葉が返ってきたりすると、本当に介護疲れも吹き飛んでしまいます。
自分もすごく嬉しく感じます。

そして末期癌です。
末期癌の患者さんは、手術も放射線療法もできないことが多く、抗癌剤が選択されます。
しかし抗癌剤を繰り返しおこなっていくとだんだん効果がなくなっていき、
「もうやれることはありません」と見放されてしまう方がいます。
「癌=死」というイメージが強く、癌は不治の病というイメージが強いです。
しかし前回、前々回のブログにも書きましたが、末期癌と診断されても
そこから癌を克服している方、癌が消えてしまった方がたくさんいます
よく「奇跡的に消えた」と言われていますが、「奇跡」ではなく「必然的に」だと思います。
克服した方は、やはり何かしらの治療をおこなっているのです。
治療といっても、手術とか抗癌剤ではありません。
食事療法であったり、副交感神経を高めてあげたり、心をサポートしたり。
瞑想やヨガ、鍼灸なども含まれます。
単一の治療では難しいとは思いますが、いろいろと組み合わせて行うことにより
癌を克服できるケースがあります。
根本治療は自分で行うものです。

現代医療が癌を克服できていないのは明らかです。
代替医療・伝統医療を評価し始めているアメリカでは癌の死亡率は減少に転じています。
しかもそれはもう1990年頃から減少しているのです。約30年前からですよ。
実はちょうどその頃からアメリカでは代替医療・伝統医療が見直されているのです。
日本はどれだけ時代遅れなのかと暗澹たる気持ちになります。
日本ではいまだに、「代替医療・伝統医療は怪しい」というイメージが強いですよね。
しかしそれで良くなっている人も確実にいるわけで、その事実を
現代医療にどっぷりつかっている医療者も謙虚になって受け入れるべきです。

何がその人に効果があるかはわかりません。
試せるものなら試してみるべきでしょう。
しかし何百万もする高価な治療とか、明らかに怪しいものはおすすめしませんが…。

医療者の側も、「どれだけいろんな治療法を知っているか」が大切だと思います。
でも現実は、大半の病院では癌治療には手術・放射線・抗癌剤だけをおこなっており、それだけやっていれば誰からもとがめられることもありません。

手術・放射線・抗癌剤をすべては否定しません。
しかしそれらをやっても効果がなかった場合どうするのか。
現代医療では、見捨てられます。
他に方法がないのですから。
緩和ケアを勧められるだけでしょう。

だけど自分はあきらめたくはありません。
そこから復活している人もたくさんいるのですから。
医療者は「自分の家族だったらどうするか」という気持ちを忘れてはいけません。
うわべだけの気持ちではなく心からです。

癌治療について③

前回に続いて癌治療についての話題です。
前回のブログは癌治療について②を参照ください。

これまで世界的には、末期癌と宣告された人、余命を宣告された人の中から
奇跡的に癌を克服された方が少なからずいます。

どうして克服できたのか?

やはりそこに癌治療のヒントが隠されています。

決して、手術、放射線、抗癌剤治療だけではありません。
病院から「もう治療法がありません」と見放された人でさえ、癌を克服し
何年も生き延びた人、癌が消えてしまった人がたくさんいるのです。

参考になる本は
「がんが自然に治る生き方」ケリー・ターナー著
です。

この著者は全世界を飛び回って末期癌を克服した人にインタビューしたそうです。
そして劇的に寛解した医学論文を1,000本以上分析したそうです。
そこでどうして克服できたのか、共通してやっていたことは何かを出しました。
そのうち、上位9項目が以下の通りだったそうです。

・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直観に従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ

それぞれの項目については本を参照いただければと思います。

この中でも、「抜本的に食事を変える」ことはとても大切です。
病院にかかって癌と診断された。
その担当医に、食事についてアドバイスをもらうことはあるでしょうか?
外科治療か、放射線か、抗癌剤か、その治療法しか提示されないと思います。
なぜ癌になってしまったのかを考えなければなりません。

どうして癌ができたのかを考えなければ、せっかく治療してもまた繰り返し癌ができてしまう可能性が高いです。
あるいは他の病気を発症するリスクが高いです。
癌は単なる「できもの」ではありません。
取ってしまえば終わりということではないのです。

癌は生活習慣病のひとつです。

ふだんの食生活、生活習慣が癌を発症させます。
もちろんそれだけではありませんが、食生活・生活習慣のウエイトは高いです。

じゃあ、食生活をどうすれば良いのか?
今、いろんな食事療法が提唱されています。
全く正反対のことを主張しあっていたりして、どれが正しいのかわかりません。
これは人それぞれだと思っています。
人それぞれにあった食生活があります。
一律に○○療法が良いとは言えないのではないでしょうか。

例えば糖質制限も、理論的には間違ってはいないと思います。
なるほどと思います。
しかし実際に糖質制限を厳しくやっている方を見ると、老化が早まっている感じがするのです。
わかりやすくいえば、見た目が急激に老けている感じがします。
あるいは内臓疾患で早死にしている話もちらほら聞きます。
糖質制限が全く間違っているわけではないですが、何も考えず安易にむやみやたらに食いつくのはやめた方がいいと思います。

ただ、食事に関しては「毒を体に入れないこと」が一番大切です。
合成化学調味料、添加物、農薬、遺伝子組み換え食品、トランス脂肪酸などなど。
肉、乳製品、養殖魚では、ホルモンや抗生剤などの問題もあります。
天然魚でも放射性物質や重金属の問題があります。
こう書いたら、何を食べたらいいんだという話になってしまいます。
正直、今の時代、毒から逃れることはできません。
すべての食事を自給自足でまかなわない限りは無理でしょう。
なので、解毒(デトックス)をどうするかという発想も必要になってきます。
本来人間には自然に解毒するシステムはあります。
ただ人によって解毒する力が違います。
これが病気発症の差にあらわれている思われます。
(最近解毒力が弱っている人が増えてきている印象です)

自分の体の代謝がうまく回っているときは、そんなに食事制限をしなくても良いかもしれませんが、癌が発症してしまったのであれば、糖質をなるべく減らす、肉や乳製品を極力減らすなど食生活をしっかりと考えていかないといけません。

なるべく上記の毒を体に入れないように意識することが大切ですし、
解毒の力が弱い人は、解毒をサポートしていくことが大切です。

解毒力を高める、抗酸化作用を高める、体の代謝を改善させる
ためにサプリなどの力をうまく使うと良いです。
サプリも高額なものもありますが、高ければいいというものでもなく
安いものでも十分対応できます。

先に、「癌は生活習慣病」と書きました。
食生活や生活習慣が癌を引き起こすこともあるからなのですが、
癌の患者さんの血液検査をみると、栄養状態がバラバラなことに気づきます。
癌になったからバラバラになったのではなく、バラバラだから癌になったのです。
例えばホモシステインが異常に高かったり、EPA/AA比が異常に低くかったりして、
いつ脳梗塞や心筋梗塞が起きてもおかしくないことがあります。
亜鉛などのミネラルの摂取不足、ビタミンDの欠乏はほぼ確実にあります。

つまりその人の食習慣は、野菜が不足している、オメガ6の油(炎症を起こす)を多くとっていたことがわかります。
以前からこういうことに注意していれば癌にはならなかったかもしれません。

だから癌治療の根本は食生活の抜本的な改善が必要なのです。

 

そして上記のリストにはないのですが、とても大切なこととして
「感謝の気持ちを持つ」ことが大切です。

末期癌と宣告されて、なかなか感謝の気持ちを持てる気にならないと思います。
逆に何を言っているんだと思われるでしょう。
しかし癌を克服された方の共通項は、考え方が変わった人でもあるのです。

癌と告知されて、うつ傾向になるのは仕方ありません。
しかしそこから少しずつで良いので、「ありがとう探し」をしてみてください。
日常当たり前と思われているところに、たくさんの「ありがとう」があります。

朝目が覚めて、ありがとう
ご飯が食べれて、ありがとう
外出して無事に帰ってこれてありがとう
心配してくれてありがとう

たくさんの「ありがとう」が日常にはあります。
できれば人に親切にしてもらったら声に出して「ありがとう」というのが効果的です。
一人でいるときも独り言のように「ありがとう」と言うと良いです。

言葉は言霊。
「ありがとう」というプラスの言葉が、体の精神状態に良い影響を及ぼし、
そしてさらに免疫系に良い影響を及ぼします。

マイナスの言葉を言わない。
プラスの言葉を心がけるようにしてください。

そうは言っても人間は未熟ですから、マイナスの言葉が出てしまうことがあります。
それは仕方ありません。
でもそれに気づけるだけで成長ですし、気づいたらそれを打ち消すくらいの
プラスの言葉を言ってください。
言うだけでなく、心で思うことも一緒です。
マイナスの感情に気づけたらそれだけでも成長です。
プラスの言葉を心で思ってください。

最初は慣れないかもしれませんし、癌と診断された直後はそんな気になれないかもしれません。
1日1個のありがとう探しからでも良いです。
少しずつ行うことでだんだんクセがついてきます。

例えば、昔「鬼の○○」と呼ばれていた人が、「仏の○○」に変わった途端、癌が消えたということもあります。

もちろん、「ありがとう」だけで癌が治るわけではありません。
いろんな治療法の組み合わせが大切です。
しかし根本として、考え方を修正していくこと、これに勝るものはありません。
考え方が免疫系に及ぼす力は甚大です。

逆にいえばストレスが免疫系に悪影響を及ぼす力も甚大です。
肉体的ストレスだけでなく、肉親の死別など精神的なストレスも体の免疫系に
大きく影響します。

精神的ストレスによって癌が発症することもあれば、認知症が発症することもあります。
あるいは心臓血管系の病気になるなどもあるでしょう。
どれになるかは、その人のそれまでの生活習慣や、食習慣、代謝の問題などが左右します。
人間関係にも左右されるでしょう。

血液検査でホモシステインが高かったり、EPA/AA比が低かったりして
いつ脳梗塞や心筋梗塞が起きてもおかしくなかったことがあると書きました。
脳梗塞や心筋梗塞が起きてしまっていれば、そのまま突然亡くなってもおかしくなかったのです。
あるいは片麻痺となって、日常生活に不便を感じながら生きていくことになっていたかもしれません。
そう考えると、癌は、「生活習慣を見直しなさい、食習慣を見直しなさいよ」とお知らせしてくれたことになります。
体の中に癌はあるけれど、一応普通に暮らせている。
普通に食事も食べれているし、不便もなく外出もできる。
突然死していたかもしれないのに、気づかせてくれて、改善させてくれる時間をくれたのです。
そう思ったら癌に感謝することができませんか?

簡単に癌に感謝するなんてできないと思います。
しかし癌にまで感謝できる境地に達すると、また何かが変わります。

癌になると、家族がみんな心配して協力してくれるようになります。
遠くに住んでいたりして疎遠になっていた家族までもが一致団結するようになります。家族の結びつきが強くなります。
これもまた癌に感謝です。
疎遠になっていた家族全員が、家族のありがたさを実感することができます。
家族こそ究極の当たり前になってしまっていますが、当たり前ではないことに気づきます。

実はここまで深く考えるようになったのも、
つい最近実の父が膵臓癌+多発肝転移と診断されたからです。
それまで健康一筋で生きてきた人ですから、突然末期癌と診断されて本人はもとより家族までもが青天の霹靂でした。
ホモシステインやEPA/AA比の話も自分の父のことです。
これまで健康にきていましたし、遠くに住んでいるものですから
自分も特に何も注意してきませんでした。
しかし血液検査からすると食生活はあまり良くなかったことがわかります。
しかも実家の食卓には未だに味の素があり、バンバン使っていたようです。
いま、食生活を抜本的に変えてもらい、毎日ありがとう探しをしてもらっています。
あまりにも感謝の言葉を言うものだから、逆にうちの母はとまどっているようですが…。

癌を退治するには、副交感神経を高めることが大切です。
爪をもむ、笑う、体を温めることも必要です。

これだけやれば良いという魔法の治療法はありません。
こまごましていますが、日常で一つ一つ注意して改善していくことが大切です。

癌について②

自分は医療者ですが、なるべく一般の人目線で考え書くようにしています。
難しい数字や言葉はなるべく出さないようにしています。
そこで
現在の癌治療はどうか(特に抗癌剤治療)?
癌にはどう対応したら良いのか?
について考えたいと思います。

以前にも癌治療についてブログで書きました。
癌治療について①

その後続編をずっと書いていなかったのですが、身近に癌患者さんが増えてきたこともあってさらにたくさん考えるようになりました。
周囲では本当に癌患者さんが増えている印象があります。

まず現在の癌治療についてですが、
「本当にこのままでいいのか?」
と薄々感じている人が多いのではないでしょうか?
特に抗癌剤治療です。
最近は拒否をする人も増えてきました。

単純に言って抗癌剤が国に認可されるときは、その「癌」そのものしか見ていません。
癌が縮小するかしないか、しかもたった4週間で縮小が見られれば認可されてしまいます。
それ以降増大しようが関係ないのです。
寿命が延びるのかどうかなんてみられていません。
患者さんの人生、生活の質などなんにも考慮されていないのです。

抗癌剤は、当然知っている方がほとんどだと思いますが、猛毒です
猛毒と一言では言い表せないほどの猛毒です。
当たり前ですが、正常な細胞も傷つけるからこそ副作用が強く出ます。
そして、癌細胞にもダメージを与えられるかもしれませんが、徐々に癌細胞は耐性をつけてきます。
つまり抗癌剤が効かなくなってくるのです。
だけどうまいことに、この耐性が出てくる前のデータで抗癌剤は認可されているんですよねぇ…。

しかも夢の新薬といわれたオプジーボも、決して夢の薬ではありません。
詳細はネットで探していただければ情報はいっぱい出てきます。

ただ抗癌剤は猛毒ではあるけれど、極少量で使用するなどうまく使えば
良い結果が出ることもあるかと思います。
これは「低用量抗癌剤療法」といって、全国で何カ所かおこなっているところがあります。
通常量の8分の1とか、10分の1の量で、実際に腫瘍が縮小するケースが多々あるようです。
もちろん副作用もありません。
このようなケースがたくさんあるのにもかかわらず、製薬会社や国は決して認めようとしません。
標準治療(ガイドライン)にのっとって、大量の抗癌剤を入れることしか認めません。
極微量の減量くらいは認められているようですが。
薬というのはその人に合わせた微妙なさじ加減が必要です。
抗癌剤は体重をもとにして量が決められますが、その人の代謝の問題もあるだろうにそれ以上の微妙なさじ加減は認められていないのです。
これじゃあ、医者なんて必要ありません。
ロボットが計算して決めればいいことじゃないですか。
(ロボットって表現、時代遅れですね…。今ではAIです。)
微妙なさじ加減すら認められない医療っておかしいです。
抗癌剤治療だけでなく、他の治療でもそうです。
ガイドラインどおり、薬の添付文書の通りにやらなければなりません。
子供にでもできそうなことです。
説明書をみて、その通りにやればいいだけですから。
医師免許の意味って…と考えてしまいます。

今でこそ認知症薬はさじ加減が認められるようになりましたが、
少し前までは勝手に用量を減らして、ペナルティを食らってしまった病院・クリニックもあるくらいです。
処方した薬は認められないとのことで、何百万円分もの薬代を返せと国や自治体から請求がきたそうです。
教科書どおりに治療を行わないとペナルティが科されていたのです。
患者さんのそれぞれの違い(体格や、薬に過敏かどうか)など考慮するなということです。
添付文書どおりに増量していかないとペナルティが科されるのです。
しかもそのペナルティは自治体ごとに判断が違っていました。
こんな理不尽があっていいものかと憤ってしまいます。
ちなみに北海道では、以前から微妙なさじ加減は認めてくれていたので助かりました。
今では厚労省からちゃんと通達が出て、全国一律で認知症薬に関してはさじ加減が認められるようになっています。

話が脱線しました。

かなり過激な言い方になってしまいますが、
「ガイドライン通りの抗癌剤治療は合法的な殺人、あるいは殺人未遂」
くらいに思っています。

しかし大病院に行けば、ほぼ確実に抗癌剤を勧められます。
例えば末期癌の状態。
手術も放射線治療もできないとなったとき、抗癌剤を勧められます。
今でこそ「何もしない」という選択肢を提示してくる医者も増えてきましたが、
患者さんとしてはよほど決心がない限り、「何もしない」という選択肢を選ぶことはできません。
実際、「何もしない」ほうが健康的に長生きできたというデータがたくさんあるにもかかわらずです。
まぁ、病院からはそんなデータを提示してくることは決してありませんが。
「抗癌剤をやるとどれだけ延命するか」のデータしか提示しませんから。
データを提示するだけましですが、こちらから聞かない限り出してこないでしょう。
ただ抗癌剤をおこなって延命するといっても「数か月」であったりします。
末期癌と診断された方にとっては「数か月」でも貴重な時間です。
しかし、確実に抗癌剤による副作用よって苦しみながらの数か月です。
抗癌剤の副作用は、生きている心地がしないほどの苦しみを感じる方もいます。
はたして、苦しみながら死んでいく人生が幸せでしょうか?

「その強烈な抗癌剤の苦しみを乗り越えれば、確実に癌を克服して健康になれる」
という確証があれば、抗癌剤治療をがんばる価値もあるでしょう。
しかし大多数はそのまま苦しみながら亡くなってしまいます。
しかも癌によって死ぬのではなく、抗癌剤によって死にます。

「抗癌剤によって数か月の延命」と書きましたが、
そんな猛毒を入れない方がもっと長生きすると思いませんか?
基本的に「癌」自体が生命のスイッチをオフにするわけではありません
ほとんどは抗癌剤の副作用によって死ぬのです。
抗癌剤の副作用によって死んでいるのに、「癌によって死んでいる」と思い込んでいるのです。

ただ、患者さんの立場からすると、「何もしない」という選択肢を選ぶことができないんですよね。
それは当然のことだと思います。
少しでも希望があるのであればと思えば、何もしないわけにはいきません。
ただその希望がどのような希望なのか、しっかり考えた方が良いです。
抗癌剤という猛毒を入れて、副作用もなにもなく癌がきれいに消えると思いますか?
そのような都合の良いことはそうそうありません。
医者もとてもうまく説明しますから、結局医者のいいなりになってしまいます。
このようなケースをみると本当にもどかしくなってしまいます。

ほぼ確実にそういう医者は、自分が末期癌になったときにガイドラインどおりの抗癌剤治療はしないと思います。
抗癌剤治療をしている医者ほど、実態をよくわかっているので自分には抗癌剤治療はしないのではないでしょうか。

「何もしないという選択」
これはなかなかできることではありません。
でも、自分がおすすめするのは「何もしない」ことではありません

病院では、手術、放射線、抗癌剤しか提示されません。
しかし他にもいろいろな方法があります。

癌治療にはいろんな方法があるのに、大病院で治療している医者は
この3大療法しか頭にありません。

良い医者の条件は「どれだけ治療の選択肢を知っているか」によると思います。

あっ、別に超高額な免疫療法とか怪しい治療法を勧めているわけではありません。

もっとお金をかけずに癌をコントロールすることは可能だと思っています。

例えば、温熱療法(ハイパーサーミア)というものをご存じですか?
保険適応にもなっているにもかかわらず、温熱療法がどういうものか知らない医者もいるくらいです。
そんな医者は癌治療を行うべきではありません。

例えば、温熱療法は抗癌剤とセットで行うとかなり効果的というデータが出ています。
先に抗癌剤を否定するようなことを書きましたが、温熱療法とセットで行うことにより副作用が軽減されたり、抗癌剤が癌細胞により効果的に働きやすくなるといわれています。

ただ温熱療法ができる病院は限られてしまっています。
CTのようにどの病院にもその設備があるわけではありません。
札幌では、新札幌豊和会病院などでおこなっています。
副作用はまずありませんし、抗癌剤治療をおこなっている方は是非検討してみるべきです。

あとは抗癌剤の副作用軽減ということであれば、高濃度ビタミンC点滴も効果はあると思います。
ただ自費診療になってしまいますし、少し料金が高めなのがネックです。
高濃度ビタミンC点滴によって癌を克服したケースもありますし、世界的にも有名大学などで臨床研究が行われています。
ただ高濃度ビタミンC点滴だけで癌を克服するケースは限られているかもしれません。
でも抗癌剤の副作用軽減にはほぼ確実に効果がある印象です。

基本的に癌治療は単一の治療法ではうまくいくものではありません
抗癌剤だけ、とか、温熱療法だけ、とか、高濃度ビタミンCだけ、とか。
それぞれ、それだけの治療法だけではうまくいかないと思います。
いろんな組み合わせでうまくコントロールできると考えています。

自分は抗癌剤治療を絶対にするなとは言えません。
それが患者さんの希望にもなるからです。
抗癌剤治療が唯一の希望になっているとしたら、それを奪うことはできません。
ただ、抗癌剤治療を行うのであれば、副作用を軽減させる他の治療法も絶対に組み合わせて行うべきだと思います。

そして他の治療法です。

基本はこれになると思います。
「何もしない」のではなく、「自分で行う治療」です。
病院にすべてを任せる治療ではありません。
というか、自分は病院にはかからない方がいいと思っています。
半年に1度とか1年に1度のペースで経過を見てもらいに行くくらいでいいと思っています。

「自分で行う治療」が一番効果的です。
安いし、副作用もないし、幸せな気持ちにもなれるかもしれません。
それについては次回のブログで書きます。

当クリニックにおける認知症診療について

認知症の治療は、認知症薬を中心とした薬物療法だけではありません。
認知症薬は、使い方を間違えれば逆に周辺症状を悪化させたり、体の動きが悪くなったりそれこそ認知症状まで悪化させることにつながりかねません。
認知症薬を使用するにしても、その人の病状に合わせた微妙なさじ加減が必要になってきます。

当クリニックではコウノメソッドを主体にした認知症診療をおこなっております。
しかしコウノメソッドだけではありません。

認知症は生活習慣病の要素も大きくあります。
それまでの生活スタイル、食事スタイルが関係してきます。
で、とっても基本的なことなのですが、「人間の体は食べたものでできている」ということです。
つまり栄養の偏りや欠乏も病気の発症に大きく関わってきます。
これは認知症だけでなく、高血圧や糖尿病、骨粗鬆症、アレルギー疾患、癌にいたるまでほぼすべての病気にいえることです。
病気は遺伝的な要因だけではありません。
病気には必ず原因があります。
当クリニックでは、コウノメソッドだけに限らず、栄養の確認も必ず行い
足りない栄養素があればそれを補っていき、脳機能をサポートしていきます。

まず初診時は、これまでの内服薬を確認します。
血圧の薬や胃薬など、認知症状を引き起こす薬を飲んでいないか確認します。
結構無駄に漫然と降圧薬や胃薬を飲んでいるケースが多くあります。
減量・中止しても問題ないケースがほとんどです。
同時に栄養素でのサポートも行うことが多いので、その効果もあるかもしれませんが…。
あと、よくわからない薬を飲んでいるケースも多いです。
薬は飲まないに越したことはありません。
積極的に整理していきます。
実際に血圧の薬をやめただけで認知症がよくなったケースもありました。
本当に認知症なのか、薬が認知症状を引き起こしていないかを必ず先に疑うべきです。

そして血液検査を行い、体の栄養状態を確認します。
もちろん治る認知症と言われている甲状腺機能低下症がないかも確認します。

血液検査を確認すると、ほぼ確実に何らかの栄養素が極端に欠乏しているケースが多いです。
処方で対応できるものであれば処方で対応しますし、薬によってはサプリメントの方が安くすむケースもあるので、一番患者さんに負担がかからない方法で治療を行います。

サプリメントに関しても、値段が高すぎると継続できません。
一番安くすむ方法で、安くて良質なものを案内しています。
患者さんもしくはご家族が自分でインターネットで購入できる場合は、その購入方法をお伝えしています。
もちろん少し高めだけど、効果が期待できるサプリメントもあります。
しかしそれは紹介だけにとどめて無理強いすることは決してありません。

サプリメントもいろいろあげると切りがないのですが、いきなりたくさん飲むことになってしまうとかなり負担になってしまいます。
優先順位をつけて勧めるようにしています。

診断については、初診時の歩き方や話し方、様子などである程度予測がつきます。
もちろんこれまでの症状を聞かせてもらうことができればさらに参考になります。
ただ初診時は患者さんも緊張していたり、取り繕うことがあるので診断が難しい場合もあります。
しかし数回の診察で、ある程度の治療方針は立ってきます。

認知症診療に有効な方法はあげれば切りがないのですが、体にたまった重金属を外に出すデトックスも行いたいところです。
しかしそれに関しても、いわば初級~上級まであります。
それに関しても無理強いすることはせずに相談して決定していきます。
(ほとんどのケースでは、保険診療内でできることで対応したり、3~4ヶ月分で1000~1500円程度のサプリメントで対応することが多いです)。

認知症薬は、上手に使えば有益なこともあります。
しかしそれは微妙なさじ加減で使った場合です。
ほとんどのケースでは認知症薬は必須ではないかもしれないと最近感じています。
栄養・解毒によるサポートで、かなり脳機能を維持し続けることができるのではと、これまでの経験から確信しつつあります。

栄養主体にした治療のメリットはなんと言っても体に負担がかからないことです。
そして、認知症に限らず、そのほか種々の病気の予防・治療にも効果が期待できることです。
例えば、ビタミンDの補給ひとつとっても、脳機能だけでなく、高血圧の改善や骨粗鬆症の予防・改善、糖尿病予防、癌予防、アレルギー予防など、効果は多岐にわたります。

認知症=すぐに薬物療法(認知症薬)
ということでは決してありません。
もちろん周辺症状によってご家族が困っているケースでは、これもまずは内服薬の整理から始めますが、急ぐときは薬物療法(認知症薬ではない)を早めに開始することもあります。

地震について

医療とは関係のないネタです。

今日のニュースで、
「2017年11月に韓国で起きた大地震の原因が地熱発電の開発が原因だった」として
韓国政府が謝罪したと発表されました。

地熱発電の開発で、地下に高圧の水を注入したために地震が引き起こされたとのことです。

このニュースをみて、
「じゃあ、北海道の地震はCCSとは本当に無関係なのか?」
と率直に思ってしまいました。

CCSとは、「二酸化炭素の回収・貯留」のことで、
温暖化対策のために二酸化炭素を地中などに貯留する実験です。

鳩山由紀夫元首相が、「北海道の地震はCSSによる人災だ」とツイートし、
北海道警がデマだと認定するというニュースで注目を浴びました。
(そもそもここでなぜ道警が出てくるのかわかりませんが…)

しかしこれまでの歴史を見ると、
新潟の大きな地震2回(中越地震、中越沖地震)の前にも
長岡でCSSの実験が行われているのです。
福島県のいわき市沖でもCSSの実験が行われていました。
九州の大牟田市(熊本の近く)でも行われています。
すべて共通しているのは、CSS(二酸化炭素の注入)後に大地震が起きているということです。

日本では、「CSSと地震は関係ない」と結論づけているようです。
しかし、その調査をしたのが御用学者であれば意味がありません

2012年、アメリカのスタンフォード大学の研究チームは
「大量の二酸化炭素を注入することにより、地震が引き起こされる可能性が高い」と米科学アカデミー紀要に発表しています。

世界的にみてもCSSがある近辺に大地震が発生しており、訴訟にまでなっているようです。

鳩山元首相の発言に、警察まで出てくるというのがとても不自然です。
ツイートに対して、警察が公式の場で見解を出すのは異例ではないでしょうか?

こんなことを書いていて、自分もだんだん「CSS=地震」という考えに頭が染まってきてしまいますが、自分は専門科でも何でもないのでわかりません。

しかし、この日本においてだけでも、
「CSSのあとに大地震が起きている」
という事実は変わりません。

しかも、苫小牧周辺が震源となる大地震なんて今まであったのでしょうか?
完全ノーマークでしたし、地震の御用学者も予想すらしていなかったと思います。
唯一苫小牧で大地震が起きると予想していたのは、CSSと地震の関係について研究している先生だけでした。
ちなみに2月21日にも大きな地震があったのですが、2月11日にはすでに
第2の大地震が来ると警告していたようです。
それはCSSの二酸化炭素の注入量などを確認して警告していたようです。
毎日200トン以上のも二酸化炭素を注入していたにもかかわらず、
注入が停止され、その急激な圧力変化によって地震が起こりやすくなるようです。
平成30年9月の地震もそうでした。

震源とCSSが離れているから関係ない、とはいえないのではないでしょうか?
地中はつながっているのですから。

大体、二酸化炭素を大量に地中に圧縮して貯留するということって、
あまりにも不自然じゃありませんか?
地球が怒ってもおかしくありません。

地震がおきた機序的には今回の韓国のケースと似ているようにも思います。

まったく関係ないとは言えないと思います。
時系列的にはどう考えても関係がありそうです。
CSSと地震の関係を指摘している学者だっているのです。
であれば、怪しきものはいったん中止して慎重に調査するべきではないでしょうか?
人が亡くなっているのですから。

ちなみに、計画通りだと苫小牧CSSは3月末に注入作業が中止される予定だそうです。
その際には第3の苫小牧地震が起きる可能性が高いとのことです(4~5月が要注意とのことです)。
不安をあおってしまうのかもしれませんが、用心することに越したことはありません。